LGBT意識調査(20代~60代のLGBTの方々対象) 

2019年04月25日

リザライは、日本初のLGBT向けパートナー紹介を行っているサービス「リザライ」を、2016年4月から本格的なサービスとして開始し、今年で3年目を迎えました。
この度は、当社の「LGBTの方が自分らしく生き生きと生活していける未来のために」という理念のもと、LGBTの方々がより生きやすい社会としていく為の社会課題を洗い出すべく、ユーザーへの意識調査を2019年2月22日~1か月間実施しました。全国のユーザーの内、20代~60代のLGBTの方を対象に、206件の回答を集めました。

調査結果サマリー


・「住み良い行政モデルを持っていると思う国」は、1位のアメリカに次いで2位に日本がランクイン。(未回答数約6割につき、該当回答数は全体の8%)
・「生活をしている上で、行きにくい場所・利用しにくい施設」は「特に無い」が180件の約9割。
・「職場環境には満足している」が144件の7割。
と、生活環境や職場環境に対しては、ポジティブな意見が回答数に対して半数以上の結果となりました。
一方で
・「家族は、自身のセクシュアリティをご存知ですか」について「知らない」「おそらく知っている」の回答数が172件で約8割
となり、自身の一番身近な存在である家族に対してカミングアウトする事に抵抗を感じている方々が多くいる事が判明。また、「もしパートナーが出来たとしたら、結婚式を挙げたいですか」については、「はい」と答えた58件の約3割の方々に対し、「いいえ」が112件の約6割と、半数以上の方が回答しました。
理由としては、「カミングアウトしていないため」「セクシュアリティを明らかにしたくないため」「祝福してもらえるか疑問」「目立ちたくないため」と、カミングアウト出来ていない事や世間からの理解が得られにくいと感じている事による理由が多く目立ちました。
そして、
「現代の日本社会でセクシュアルマイノリティの方が生きやすくするために必要なことはどんな事ですか」については、「法改正」が86件の約4割という結果を、「一般の方の理解」が144件の7割と上回りました。
ここでもやはり、ハード面・ソフト面等の整備だけでなく、一番重要なことは、“カミングアウトしても受け入れられる社会の意識、一般の方からの理解”が必要だという結果となりました。

調査結果詳細


■Q 「住み良い行政モデルを持っていると思う国を教えてください」 (複数回答可)
1位のアメリカに次いで2位に日本がランクイン。(未回答数約6割につき、該当回答数は全体の8%)
2015年に渋谷区が日本初の同性パートナーシップ条例を施行し、世田谷区でも同性カップルからのパートナーシップ宣誓書に対して受領書を発行するという「パートナーシップの宣誓の取扱いに関する要綱」の運用が始まり、全国的には三重県の伊賀市、兵庫県の宝塚市、沖縄県の那覇市がそれに続いており、国会では首相がLGBTに関する法整備を2020年までに進めることを明言しているように様々な施策が展開されていく昨今ですが、それらに対する評価もあってか、LGBT先進国と言われているアメリカにも追いつく勢いとなる結果となりました。
3位にランクインしたカナダについては、「多様性を認めようという意識が高いから」というコメントもありました。

■Q 「生活をしている上で、行きにくい場所・利用しにくい施設はありますか」
「特に無い」が180件の約9割。「ある」と答えた約1割の中には、「知人男性とトイレや公衆浴場に行くのが嫌」「カップルの多いところ」「スポーツジム」「男同士だけの空間」というコメントもありました。

■Q 「ご自身の職場環境には満足していますか」
「はい」が144件の7割。「いいえ」の約2割の中には、「彼女はいるのか?結婚はしないのか?と聞かれる事」や「実態としてマイノリティーに優しいとはいえない」という回答もありましたが、「セクシュアリティとは関係なく息苦しい」という回答もありました。

■Q 「ご家族は、貴方のセクシュアリティをご存知ですか」
「知らない」「おそらく知っているだろう」の回答数が172件で約8割となり、自身の一番身近な存在である家族に対して、自発的にカミングアウトする事に抵抗を感じている方々が多くいる事が判明しました。

■Q 「もし貴方にパートナーが出来たとしたら、結婚式を挙げたいですか」
「はい」と答え58件の約3割の方々に対し「いいえ」が112件の約6割と半数以上の方が回答しました。理由としては「カミングアウトしていないため」「セクシュアリティを明らかにしたくないため」「祝福してもらえるか疑問」「目立ちたくないため」と、カミングアウト出来ていない事や世間からの理解が得られにくいと感じている事による理由が多く目立ちました。

■Q 「現代の日本社会でセクシュアルマイノリティの方が生きやすくするために必要なことはどんな事ですか」 (複数回答可)
「法改正」が86件の約4割という結果を、「一般の方の理解」が144件の約7割と上回りました。その他の回答では、「必要以上に騒がないこと」「あまり特別視をしないでほしい」等の回答がありました。

調査概要


・調査対象:全国の20代~60代のLGBTの方々
・調査期間:2019年2月22日~2019年3月22日
・調査方法:アンケート用紙への記入
・有効サンプル数:206名

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[PRTIMES]
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