LGBTの住まい・暮らし実態調査2018 

2018年10月04日

リクルート住まいカンパニーは、LGBT当事者を対象に調査を実施し、「SUUMO『LGBTの住まい・暮らし実態調査2018』」として結果をまとめました。

調査トピックス


  • 自身のセクシュアリティをカミングアウトした経験があると答えた割合は54.1%
  • 集団生活の中で偏見や差別的言動の経験は、「ゲイ」が55.1%、「レズビアン」が48.1%
  • 住まい探しで、困ったことや居心地の悪さを感じた経験があると答えた比率は、「賃貸住宅探し」で28.7%、「住宅購入」で31.1%
  • LGBTに向けた施策の認知度は「同性カップルのパートナーシップ登録や証明書発行を行う自治体があること」が53.6%で最も高く、ついで「国・地域によっては、同性同士の結婚が認められていること」が52.5%
  • 「同性カップルで共同で組める住宅ローン商品」を知っている人は26.8%、利用したいという人は38.7%

調査結果


1 カミングアウトについて
  • 自身のセクシュアリティをカミングアウトした経験があると答えた割合は54.1%。
    セクシュアリティ別だと、レズビアンが67.3%と一番高い。年代別では、20代が62.2%と一番高く、年齢が低いほうがカミングアウトしている人が多い傾向。
  • カミングアウトをした対象は、同性の友人が36.7%で最も多く、異性の友人(22.1%)、親(18.8%)と続いた。
2 偏見・差別を受けた経験
  • 集団生活の中で偏見や差別的な言動を受けた経験や不快感を持ったことがあると答えた割合は、全体では、41.2%。
  • セクシュアリティ別では、「ゲイ」が55.1%と最も高く、次いで「レズビアン」が48.1%だった。
3 現在の住まい
  • 現在の住まいは、「賃貸アパート・マンション」が36.7%で最も多い。
  • 持ち家(自己所有)比率は、セクシュアリティ別では「ゲイ」が40.4%で最も高く、ついでトランスジェンダー(32.9%)、レズビアン(27.0%)だった。
4 生活の中での困ったこと、差別偏見経験
  • 住まい探しで、セクシュアリティが原因で困難や居心地の悪さを経験したことがあると答えた比率は、「賃貸住宅探し」で28.7%、「住宅購入」で31.1%。
  • 日常生活でセクシュアリティが原因で困難や居心地の悪さを経験したことがある項目は、「結婚式」が33.3%で最も高く、ついで「旅行」(30.6%)、「会食」(30.4%)であった。
5 施策・商品の認知
  • LGBTに向けた施策・商品についての認知度は、「同性カップルのパートナーシップ登録や証明書発行を行う自治体があること」が53.6%で最も高く、ついで「国・地域によっては、同性同士の結婚が認められていること」が52.5%だった。
  • 「同性カップルで共同で組める住宅ローン商品があること」への認知は26.8%だった。
6 施策・商品の認知と利用意向
  • LGBTに向けた施策や商品を「利用したい」という人(利用経験ありを含む)は、「同性カップルのパートナーを受取人にできる生命保険商品」が最も高く、43.6%だった。
  • 「同性カップルで共同で組める住宅ローン商品」を利用したい(利用経験ありを含む)という人は38.7%だった。

調査概要


■調査目的:
・LGBT当事者の、住まい探しや日常生活における、差別や困難を明らかにすること
・昨今のLGBTを対象にした施策の影響を明らかにすること
■調査対象:
▽ 20~59歳の男女
▽ 全国
▽ LGBTを自認している方
■有効回答:362人
■調査方法:公募型アンケートパネルを対象にしたインターネット調査
■調査期間:2018年8月3日(金)~ 8月10日(金)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[リクルート住まいカンパニー]
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