シニア全国調査 

2012年07月24日
電通総研は、東京大学大学院情報学環の橋元良明教授と産学共同研究組織「DENTSUデジタルシニア・ラボ」を立ち上げ、シニア層のインターネット利用に関する研究を行ってきた。同ラボでは、一昨年、昨年と実施した東京地区調査に続き、本年は初の【1】「シニア全国調査」を実施した。また、昨年4月から電通総研・東京大学 橋元教授・NPO法人PCTOOL(ピーシーツール)を運営主体として1年間実施された【2】「フィールド実験調査」も、本年3月末に完了。これら2件の最新調査の結果分かったことのポイントは、以下の通り。シニア全国調査の調査期間: 2012年1月13日(金)~1月23日(月)。(リンク先PDF)

使用機器に係わらず、何らかの形で、インターネット利用をしている人の割合は 60 代で既に57.0%(全国平均)に達しており、2000 年(4.5%)、2005 年(25.0%)、2010 年(48.8%)と年々増加する傾向に。70 代においても、2012 年のネット利用率は 23.3%に達している。

大都市(東京都区部を含む100万人以上の市)のネット利用率は全国平均を上回り(60代 70.2% / 70代 26.3%)、人口の少ない都市になるほど低いという実態が明らかになった。

“ネット利用を始めて良かったこと”については「友人・知人とのコミュニケーションが増えた」という項目が第1位。(60~70代全体で 55.7%)

PCやネットの経験がないシニアも、適切な手法を用いれば、1年でネットショッピングやソーシャルメディアまでをも使いこなすデジタルシニアになれることが分かった。

シニアがネット利用を習得すると、生活・健康・趣味等の情報入手やネットショッピングなどを積極的に行い、シニアライフがよりアクティブなものになることが分かった。
[電通]
 マイページ TOP