酒文化研究所アンケート調査、「今年の酒類業界動向を占う」 

2013年05月13日
酒文化研究所が実施するアンケート調査「酒飲みのミカタ第5回」は、「今年の酒類業界動向を占う」です。 回答者は「さけ通信」の読者モニターで、「ほとんど毎日酒を飲む」と言う方が7割、酒のヘビーユーザーであり、関心の高い人々です。

■ビール系商品はこれからが本番
テレビ広告が投下されているビール系の新製品からは「サッポロ麦とホップ<赤>」「クリアアサヒプライムリッチ」「キリン濃い味デラックス」「サントリーグランドライ」「アサヒふんわり」の5品目を調べました。発売から1カ月というものも含めて既に認知率が4割~5割に達しています。実際に新発売時点で、計画数量の上方修正を発表した商品もいくつかあり、好調を裏付ける数値です。調査時点では飲用経験有(買ったことがある)が3割を超えたものはありませんでしたが、飲用意向(まだ飲んでいないが近いうちに飲んでみたい)まで含めると早いうちに飲用経験は4割を超えそうです。ここ数年と比べると、新製品へのトライアル意欲は向上しているように感じます。今月以降も新製品発売が続くので、トライアルが一巡した後にリピートへと結びついていくのかどうかが鍵になるでしょう。

■RTSなど新しいジャンルへの興味は高い
一方で新製品の中でも目玉と呼べそうなものが、今までにないカテゴリーの商品RTS(Ready To Serve:氷をいれて注ぐだけ)の「サントリーカクテルツアーズ(モヒート)」、「ふんわり鏡月アセロラ」や、「スミノフミックス」(ソーダで割って飲む)、「ジュレのお酒Carina」(よく振ってから飲む)などです。いずれも認知率や飲用経験はまだ低いですが、相対的に飲用意向が高いことが特徴です。チューハイやハイボールが定着してきた経験の中で、新しいおいしさを求めるためにはひと手間かけることを厭わなくなってきているのでしょう。これらの商品群の飲用意向は年代別にみると若年層が高くなっているのも特徴です。露出を高めて認知率をどこまであげていけるかがポイントになるジャンルですが、じわじわとヒットしていく可能性を感じさせられます。

■低アルコール日本酒からヒットが生まれるか?
日本酒分野でただひとつ取り上げた低アルコールの「コールド大関」の認知率30%、飲用意向18%もヒットを予感させます。過去に様々なチャレンジがなされてきた低アルコール日本酒の決定版になれるのかどうか。この商品は、特に40~50代の支持が高いので、既存の日本酒に不満のある層のニーズを捕まえていると考えられ、動向が注目されます。


【調査概要】
・調査時期:2013年4月26日(金)~2013年5月7日(火)
・調査対象:酒文化研究所の酒好きモニター(N=1208)
・有効回答:230(回答率19%)
・調査方法:インターネットによる自記入式アンケート調査

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