消費者のインターネット上の行動履歴分析 

2012年11月27日
カンター・ジャパンは、消費者のインターネット上の行動履歴を追跡するサービスを開発している。今回試験的に、インターネット利用者のうち、パソコンからのインターネット上の行動履歴を提供してくれる消費者を募り、約6,700名の履歴情報を得て分析。
追跡期間は2012年7月13日から8月12日の1ヵ月間で、協力者の男女比は凡そ60%:40%。

まず、期間中に楽天のウェブサイトを訪問した人の割合は約90%、アマゾンのウェブサイトを訪問した人は約70%でした。集客の観点では、楽天の強さが目立ちました。

一方、それぞれのウェブサイトを訪問した人のうち、実際に商品を購入した人の割合は、楽天が約5%、アマゾンが約20%とアマゾンの方が高くなりました。購買効率の点では、アマゾンが優れているようです。購入に至ったのべ回数でみても、楽天約600回、アマゾン約2,400回と約4倍の開きが見られました。

■ 楽天で検索し、アマゾンで買う
次に、各ウェブサイトで実際に購入が行われた際、その直前にどのウェブサイトを訪問しているかを確認しました。すると、楽天からアマゾンに流入しているケースが1割ほどであるのに対し、逆は2%程度に過ぎませんでした。
このことから、「アマゾンで購入する人は、事前に楽天で商品を調べる」消費パターンが目立つようになっているといえそうです。

■ 消費者の行動特性を知る
今回のインターネット上の行動履歴の解析は試験的に行ったものであり、行動履歴の追跡時期・期間を変えたり、協力者数を増やしたりと今後継続して改良を行う必要があると我々は認識しています。それでも、このような形で競合サイトの違いを見ることによって、消費者の行動特性や傾向を踏まえたマーケティング施策の検討が可能になるのではないかと考えています。

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[カンター・ジャパン]
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