養護教諭対象「若年層のCL装用に関する調査」 

2013年09月18日
ジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンケア カンパニーは、新学期のスタートにともない、若年層のCL装用について、学校で保健指導を行っている養護教諭を対象としたアンケート調査を実施。今回のアンケート調査結果では、CL装用の低年齢化に加え、カラーCL装用の拡大など、学校保健の現場で養護教諭が直面しているCLに関わる実態が明らかになりました。

【調査結果】

学校保健の現場が直面するコンタクトレンズ装用者の“低年齢化”
― 装用のきっかけは“見た目”と“スポーツ”


学校保健の現場で日々、児童・生徒と接している養護教諭の87.3%が「CL装用者の低年齢化が進んでいる」と感じていることが分かりました。年代別にみると高校では81.9%、中学校では90.3%、小学校では91.7%と、年代が下がるほどCL装用者の“低年齢化”の傾向があります。

CL装用の理由として、「CLを装用している女子は“メガネの見た目”にこだわっている」と感じている養護教諭は68.2%。特に小学校では、“メガネの見た目”にこだわっていると感じる割合が76.7%と高くなっています。また、「CLを装用している男子は“スポーツ”が主な理由である」と感じている養護教諭も59.1%にのぼっており、若年層のCL装用において、“見た目”と“スポーツ”が大きなきっかけとなっていることが伺えます。

トラブルの原因は「正しい知識の不足」
― 年代が上がるほど目立つ“不適切な使用”傾向


CLのトラブルの原因がどのような点にあると思うかを聞いたところ、70.1%が「CLについての正しい知識が不足」と答えています。その他、「2週間使い捨てレンズなどのケアが不十分」(43.1%)、「交換期間・時間を超えた装用」(40.5%)、「眼科で検査を受けずに購入している」(28.3%)など、CLの不適切な使用が、トラブルの原因となっていることが伺えます。
年代別にみると、中学校・高校と年代を追うごとに不適切な使用によりトラブルを抱える傾向が顕著になり、高校では養護教諭の52.1%が「交換期間・時間を超えた装用」、51.3%が「2週間使い捨てレンズなどの不十分なケア」、44.2%が「眼科で検査を受けずに購入すること」を、トラブルの原因として捉えています。

“正しい知識”を持てば、コンタクトレンズ装用に約9割が賛成

児童・生徒の眼の健康を守るためには、早い時期から、CLに関する正しい知識の啓発に取り組む必要があることが伺えますが、実際に養護教諭に聞いたところ、そのほとんど(99.9%)が「最初のCL装用時に“正しい知識”を持つことが重要だ」と考えており、90.9%は「“正しい知識”を持てば、CLを使うことに賛成だ」と答えています。

カラーコンタクトレンズユーザーの増加
― 学校保健現場の6割が直面、高校では8割超


昨今、若年層のカラーCLユーザーが増加していることを受け、学校保健の現場における実態を聞いたところ、養護教諭の61.2%が「カラーCLを装用している生徒が増えている」と感じていることが分かりました。 年代別にみると小学校では48.9%、中学校では44.9%、高校では実に84.9%の養護教諭がカラーCLユーザーの増加を感じているという結果に。そこで、CL使用者の何割がカラーCLユーザーだと思うかを聞いたところ、高校では平均で4人に1人(2.5割)という結果になりました。 エリア別にみると、特に関東や近畿など大都市圏で “カラーCL装用”の増加を感じる傾向が強く、トップの近畿では73.4%と、全国(61.2%)を12.2ポイント上回っています。 特に大都市圏の学校保健現場において、多くの養護教諭がカラーCL装用“低年齢化”の問題に直面している実態が伺えます。

カラーコンタクトレンズのトラブルは
― 9割が「安易な使用が原因」と回答


カラーCLのトラブルの原因について聞いたところ、養護教諭の90.0%が「安易な使用がトラブルの原因になっているケースが多い」と答えています。年代別にみると、小学校で最も多く97.6%に及んでおり、カラーCLによるトラブルへの危機意識が、小学校の学校保健現場にまで及んでいることが伺えます。また、養護教諭のほとんど(99.6%)が「カラーCLについて養護教諭としてもきちんと理解したい」と答えています。
また、フリーアンサーでCLに関する意見を聞いたところ、「CL装用が増えている。教職員が正しい知識を持ち、個別指導を行いたい(小学校)」、「カラーCL以前に、多くの生徒がそもそもCLの扱い方を知らない現状に、大きな危機感を抱いている(高校)」など、多数の声が寄せられました。多様化する若年層のCL装用者と日々向き合っている学校保健の現場で、児童・生徒の眼の健康を守るために奮闘する養護教諭の姿が浮かび上がりました。また、「正しい知識を保護者にも持たせることの必要性を感じる(中学校)」など、児童・生徒本人だけでなく保護者に対する啓発の必要性を訴えるコメントも寄せられています。


【調査概要】
・回答方法:「中学生・高校生のためのコンタクトレンズガイド」申込時の記入式による調査
・回答者数:1018名 ≪内訳≫小学校・中学校・高校990名、その他(教育委員会、特別支援学校、他)28名
・回答者の学校種別:・小学校(小中一貫校、小中高一貫校 含む)・中学校・高校(定時制、高等専門学校、中高一貫校 含む)
・回答期間:2013年5月~7月

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[ジョンソン・エンド・ジョンソン]
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