2025年の燃料電池自動車、市場規模及び普及台数等の予測 

2013年08月19日
デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)は、米国、欧州及び日本における 2025 年の燃料電池自動車(FCV)について、市場規模及び普及台数等について予測した。

DTC が米国、欧州及び日本について、2025 年の FCV の市場規模を予測した結果、世界全体のFCV 販売台数は約 180 万台、年間の市場規模は約 5.3 兆円になることが判った。

この試算は次のシナリオに基づいたもの。
まず日本は 20 万台が見込まれるが、規制改革などの積極的な追加政策がなければこの規模に留まる。

次に米国は、環境規制先進州であるカリフォルニア州における普及と取り組みに加え、先進クリーン自動車プログラムやシェールガス革命に伴う副生水素活用促進等が普及のカンフル剤となり、米国全ての州に波及する。

また、欧州では、再生可能エネルギーの出力変動リスク軽減を狙う動きと同調し、水素社会実現に積極的なドイツに加え、英、仏、伊、西でも市場が拡大する。

新興国での普及は見込まれないが、中国では各次 5 ヵ年計画において水素・燃料電池の研究開発に取り組んでおり、2020 年頃から普及が始まる可能性がある。

市場規模については、米国及び欧州の上記シナリオが成立しない場合は 3.6 兆円まで落ち込む可能性がある一方で、中国の普及が開始すれば 5.9 兆円まで伸びる可能性もある。
一方、FCV 普及には水素流通インフラの普及が重要なファクターとなるが、上記の FCV 普及台数の予測を達成するためには、全世界で水素ステーションが約 3,100 基必要となる。

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[デロイト トーマツ コンサルティング]
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