“プチバン”保有者1,000名調査 

2013年06月27日
イードは、「“プチバン”保有者1,000名調査」を実施した。イードは昨年5月に「“プチバン”人気の理由」について調査しましたが、各メーカーのプチバン投入が相次ぐ中、人気の要因を探るべく、保有者1,000名に対して調査を行いました。

クルマのカテゴリーでは珍しく、コンパクトカー(登録車)と軽自動車が混在するプチバンで、購入のきっかけ、購入時の重視点、購入後の利用状況等についての違いや、2013年4月からの自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の保険料見直しや日本のTPP参加による軽自動車の税制優遇見直しの影響についても調査しました。(調査対象:プチバン(対象車種)を保有している人20代~60代の男女1,000名)

※プチバン対象車種(イードによる選定)

コンパクトカー(登録車):スペイド(トヨタ)、ポルテ(トヨタ)、フリードスパイク(ホンダ)、フリードスパイクハイブリッド(ホンダ)、ソリオ(スズキ)、デリカD:2(三菱)

軽自動車:スペーシア(スズキ)、パレット(スズキ)、ルークス(日産)、タント(ダイハツ)、オッティ(日産)、N BOX(ホンダ)、ekワゴン(三菱)、フレアワゴン(マツダ)


【調査結果】

<プチバンの詳細と、コンパクトカー(登録車)と軽自動車保有者の意向について>

■プチバン購入のきっかけはライフステージの変化


まず、プチバンを購入したきっかけについて、全体では、1位「運転が楽な車が欲しくなった」15.5%、同率2位「子供が生まれる(生まれた)」14.4%、「実際に試乗してみて気に入ったから」14.4%となりました。さらに、年代別の差をみてみると20代は「子供が生まれる(生まれた)」27.0%、「移動に車が必要になる(なった)」20.5%、「結婚する(した)」17.5%、「就職する(した)・仕事が変わる(変わった)」9.0%、30代は「子供が生まれる(生まれた)」29.5%、60代は「運転が楽な車が欲しくなった」26%、「仕事を定年退職する(した)11.0%といった項目が高くなっており、プチバン購入のきっかけはライフステージの変化(「就職」「結婚」「出産」「定年」)が影響している結果となり、幅広い年齢層が、それぞれのライフスタイルにあわせてプチバンを選んでいることがわかりました。

■プチバン満足度は8割以上

購入後の満足度について質問したところ、60代が83.35点、20代が82.78点と特に満足度が高く、その他の年代でも全て8割以上が満足している結果となりました。性別では90点以上をつけた人が男性8.8%、女性21.2%となっており、さらに平均点でも女性が3.9点高い結果となりました。

■プチバン購入時の重視項目は、「車内が広い」「スライドドア」「運転操作のしやすさ」。コンパクトカー(登録車)は「使い勝手」重視。軽自動車は「コスト重視」。


プチバン購入時に重視した項目に関して、全体では、1位「車内が広いこと」67.2%、2位「スライドドアであること」44.5%、3位「運転操作のしやすさ」44.0%と、プチバンの特長が選ばれましたが、コンパクトカー(登録車)と軽自動車の差を見てみると、コンパクトカー(登録車)は「スライドドアが電動であること」37.2%、「ウォークスルー(前席と後席の間で車内を移動できる)」20.6%や、「普段にもレジャーにも使えること」21.0%が軽自動車よりもポイントが高く、軽自動車は「税金や保険などの維持費が安いこと」49.6%、「燃費の良さ」51.0%、「小回りの良さ」41.8%の項目でコンパクトカー(登録車)に対し、大きな差が出ました。

■プチバン購入後の満足ポイントは、「車内が広い」「運転操作のしやすさ」「ドア開口部の広さ」。コンパクトカー(登録車)と軽自動車では、購入後の満足ポイントにも違い

購入後の満足ポイントについて、全体では、1位「車内が広いこと」(87.2%)、2位「運転操作のしやすさ」(85.3%)、3位「ドア開口部の広さ」(84.7%)の満足度が高くなりましたが、コンパクトカー(登録車)と軽自動車の差を見てみると、「ウォークスルー(全席と後席の間で車内を移動できる)」(コンパクトカー(登録車):68.2%、軽自動車:28.2%)、「税金や保険などの維持費が安いこと」(コンパクトカー(登録車):47.2%、軽自動車:84.0%)、「視界の良さ」(コンパクトカー(登録車):66.6%、軽自動車:87.0%)、「車内で体を伸ばして寝られること」(コンパクトカー(登録車):44.6%、軽自動車:30.0%)で満足しているポイントに大きな差が出ています。

■プチバン購入時の主な使用目的は、「普段使い」が6割。コンパクトカー(登録車)は「普段使い」だけでなく、「レジャー使い」「両方」を重視する傾向に

プチバンを購入する際の主な使用目的については、全体的に、普段使いを重視する傾向(普段使い39.3%、やや普段使い20.7% 合計60.0%)にありますが、軽自動車とコンパクトカー(登録車)で比べてみると、軽自動車は「普段使い」が46.8%と高いのに比べ、コンパクトカー(登録車)は普段使いだけでなく、「両方」31.6%、「レジャー使い」16.2%と、レジャー使いも重視する傾向がうかがえました。

■プチバン利用用途は、「日常の買い物」「送迎などのちょっとした外出」「ショッピングセンターでのまとめ買い」と普段使いがメイン。コンパクトカー(登録車)は「旅行」などレジャー志向が高い結果に

さらに、購入後の実際の利用用途について、全体での1位は「日常の買い物」(82.8%)、2位「送迎などのちょっとした外出」(51.6%)、3位「ショッピングセンターでのまとめ買い」(46.0%)となりましたが、コンパクトカー(登録車)では、「家族や仲間連れでの日帰りレジャー」(45.4%)、「家族や仲間連れでの泊りがけの旅行」(30.8%)などのレジャー志向のポイントが高くなっていますが、軽自動車では、「送迎などのちょっとした外出」(57.4%)など、普段使いの方を重視している傾向がうかがえます。

■車の選び方に変化、プチバン購入時に約3割が、コンパクトカー(登録車)と軽自動車を横並びで検討し、特に20代と40代男性は、高い傾向に

購入の際、全体の32.3%(コンパクトカー(登録車):34.4%、軽自動車:30.3%)が、コンパクトカー(登録車)と軽自動車を横並びに検討していたことがわかりました。さらにコンパクトカー(登録車)所有の20代の57.6%が軽自動車と比較検討しており、軽自動車所有の40代男性の42.9%がコンパクトカー(登録車)と比較検討しており、コストパフォーマンス意識が高く、実用性を重視する、20代と40代男性は、登録車と軽自動車を横並びで比較する人が多いことが判明しました。

■コンパクトカー(登録車)を選ばなかった理由と軽自動車を選ばなかった理由に大きな差

プチバンカテゴリーの中で、コンパクトカー(登録車)保有者が軽自動車にしなかった理由として、「安全面が不安だったから」(25.7%)、「車両が小さいから」(23.2%)、「室内が狭いから」(22.8%)、「エンジンの性能が不満だったから(加速など)」(20.6%)といった点が高く、安全性や広さを重視しているのに比べ、軽自動車保有者がコンパクトカー(登録車)にしなかった理由としては、「税金・保険含め、維持費が高いから」(41.2%)、「税金・保険含め、購入時の経費が高いから」(33.6%)、「車両価格が高かったから」(29.0%)といった、主にコストに関する点を重視しています。

【保険・税制について】

■自動車関連の保険と税制に関しての認知は半数以下

■保険と税制の見直しは購入意向の6割以上に影響。軽自動車保有者は7割以上


【調査概要】
・調査名:プチバン保有者の意向に関する調査
・調査期間:2013年5月21日(火)~31日(金)
・調査対象:日本全国20~60代男女、プチバン保有者
・有効回答数:計1,000名
  年代別(20代200s、30代200s、40代200s、50代200s、60代200s)
  性別(男性500s、女性500s)

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[イード]
 マイページ TOP