グローバルモバイル消費者調査(日本およびアジア4カ国の分析) 

2013年11月21日
デロイト トーマツ コンサルティングは世界20ヶ国のデロイトが参加して実施した『グローバルモバイル消費者調査』のうち、日本マーケットにおける動向およびアジア4カ国の分析を含めた結果をまとめた。

『グローバルモバイル消費者調査』とは消費者が携帯電話やタブレット等のモバイル機器をどの程度利用しているのか、モバイルをどのようなことに活用しているのか等の現状把握を目的とするとともに、その指向性がどのように変わりうるかといったグローバルでのトレンドを予測するために、デロイトが3年前より実施している消費者調査。

日本マーケットにおける動向を分析すると共に、今回調査に参加したアジア4カ国(中国・韓国・シンガポール・インドネシア)の調査結果を分析することにより、アジアのモバイル消費者動向が明らかとなった。日本およびアジア4カ国のモバイル消費者動向の主な特徴は、以下の通り。

■スマートデバイス保有率
日本のスマートフォン保有率は 33%、タブレット保有率は 12%。
アジア調査対象国のスマートフォン保有率は、シンガポールの 86%を筆頭に、韓国 85%、中国 82%、インドネシア 77%と、日本よりもかなり高め。

■スマートフォン OS 種別
保有しているスマートフォンを OS 種類別に見ると、日本はアンドロイドが 61%、アップル iOS が 33%。中国および韓国はアンドロイドの比率が高く、それぞれ中国 66%、韓国 83%となっている。一方、シンガポールはアップル iOS の比率が 38%と、調査対象アジア国の中では最も高くなっている。またインドネシアではブラックベリーが 47%を占めており、ブラックベリーがスマートフォンの主流であることが分かる。

■通信キャリア選定理由
日本における通信キャリア選定理由は「友達・家族割」が最も多く 30%。
日本と同様「友達・家族割」が主なキャリア選定理由なのは韓国(24%)、中国は音声通話ネットワークのよさ(34%)、インドネシアはデータ通信のネットワークのよさ(51%)、シンガポールは他サービスとのバンドル利用(22%)が決め手となっている。

■Wi-Fi 利用状況
スマートデバイスで最もよく利用している接続方法として Wi-Fi を利用している割合は、アジア調査対象国の中では韓国が最も高く、スマートフォンで62%、タブレットで85%。最も低いのはインドネシアで、スマートフォン32%、タブレット 63%となった。日本の Wi-Fi 利用は、スマートフォンで 51%、タブレットでは 75%。

■サービス・アプリ課金状況

日本の 12 ヶ月間内にアプリをダウンロードした経験のあるユーザのうち、63%が課金なし(無料アプリ)を利用。
アジア調査対象国の中で最も有料サービス・アプリを利用しているのはインドネシアで、スマートフォンユーザの 31%が毎月 5 ドル以上課金している。


【デロイト グローバルモバイル消費者調査について】
本調査はデロイトの委託を受けた独立調査会社が、世界 20 ヶ国合計 38,650 名のモバイルユーザを対象に実施したオンライン調査の結果である。

・調査実施期間:2013 年 5 月~7 月
・回答者数:38,650 名(うち日本は 2,000 名)
・調査対象国:アメリカ、アルゼンチン、イギリス、インド、インドネシア、オランダ、韓国、シンガポール、スペイン、中国、ドイツ、トルコ、日本、フィンランド、ブラジル、フランス、ベルギー、ポルトガル、メキシコ、ロシア

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[デロイト トーマツ コンサルティング]
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