BofAメリルリンチファンドマネジャー調査 

2014年02月19日
バンクオブアメリカ・メリルリンチが発表した2月のファンドマネジャー調査によれば、中国経済のハード・ランディング懸念の高まりを受け、新興国株を敬遠する動きが一段と強まっています。その一方で、先進国株に対するセンチメントは引き続き良好であることが鮮明になりました。

世界経済の最大の「テール・リスク」は中国のハード・ランディング及びコモディティ市況の急落と考えている投資家が増えており、2月には46%に達しました。1月は37%、12月は26%でした。

世界経済の成長に対する確信は幾分緩和しました。世界経済は今後12ヵ月間に「強くなる」とみている投資家は差し引き56%と、1月の差し引き75%から19%ポイント減少しました。
グローバル株式の配分は減少しました。株式を「オーバーウエート」としている資産配分担当者は差し引き45%と、1月の差し引き55%から減少しました。ポートフォリオのキャッシュ比率は4.5%から4.8%に上昇し、2012年7月以来の高水準に達しました。

地域調査の結果からは、投資家の懸念はグローバル新興国(GEM)に集中しており、欧州と米国に対する楽観的な見方は依然強いことがうかがわれます。GEMの配分は過去最低水準まで減少し、差し引き29%の資産配分担当者が「アンダーウエート」としています。一方、グローバル調査で今後12ヵ月間に最も「オーバーウエート」にしたい地域にユーロ圏を挙げた回答者は差し引き40%と過去最多に達しました。米国株の人気も高まりつつあり、米国を「オーバーウエート」にしている資産配分担当者は差し引き11%と、前月の差し引き5%から増加しました。


BofAメリルリンチファンドマネジャー調査
2月調査は2月7日から 13 日までの期間に実施されました。全体で 222人の機関投資家が参加し、これらの機関投資家の運用資産総額は5,910億ドルに達します。その中でグローバルな質問に回答した機関投資家は175人で、運用資産総額は4,560億ドル。特定地域の質問に回答した機関投資家は110人、その運用資産総額は2,490億ドルでした。調査はBofAメリルリンチ・リサーチが市場調査会社のTNSの協力の下に実施しました。TNSは50 ヵ国以上を網羅する自社の国際ネットワークを通じ、80 ヵ国以上で国内・国際組織にマーケット情報を提供している世界第 4位のマーケット情報グループです。

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[メリルリンチ日本証券]
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