Fintechに関する調査(日本、タイ、台湾、インドネシア、韓国、英国、米国の18〜55歳男女対象) 

2018年12月11日

LINEは、Fintechに関する調査を実施。調査対象は、日本、タイ、台湾、インドネシア、韓国、英国、米国の18〜55歳男女。

調査結果サマリ


  • 「Fintechでお金の管理や利用計画が簡単になる」と64%が回答 
  • 「モバイルで利用したい」というニーズが高かったのは、銀行サービス、送金、保険
  • タイ、台湾、インドネシア、韓国はFintechに対して強い関心があり、地域による差が鮮明に
  • 英国、米国、日本では、キャッシュレス化への期待値が全体平均を下回る結果に
  • 日本は他6か国に比べ、Fintechへの理解度が低い傾向に

調査結果


■若い世代ほど、Fintechへの信頼度が高い傾向に

調査対象の7か国では、64%が「Fintechでお金の管理や利用計画が簡単になる」と回答しています。「Fintech関連のサービスを信頼している」と回答したのは63%、「どちらとも言えない」が30%でしたが、年齢別の回答においては、18〜34歳では69%、55歳以上では55%であったことから、Fintechへの信頼度は若い世代ほど高い傾向にあることを示しています。

Fintech関連の商品やサービスのうち、モバイルやアプリで利用したいものとしては預金口座が65%、送金が57%、当座預金口座が48%、保険が48%となっています。保険の中での詳細に関しては、生命保険が65%、旅行保険が58%、住宅保険が50%という結果でした。

■タイ、台湾、インドネシア、韓国のユーザーはFintechに前向き

自国のキャッシュレス化について、「楽しみだ」という回答は全体平均では37%でしたが、タイは57%、インドネシアは56%、台湾は52%、韓国は45%という結果となっており、7か国の中でも、これらの国はFintechに対して期待していることが示唆されます。

これらの国では、金融サービスをモバイルで利用、購入することに対しても前向きな回答が目立っており、「預金口座をモバイルアプリで開設するだろう」と回答した割合は、7か国全体では65%だったのに対し、タイでは83%、続いて、インドネシアでは77%、韓国では75%、台湾が69%という高い数字でした。

対照的なのは英国、米国、日本で、この3カ国では、キャッシュレス化について「非常に期待する」「期待する」と回答した割合の合計が、平均では39%だったのに対し、日本は24%、米国は20%、英国では調査対象市場内で最低の19%で、いずれも低い結果となりました。

また、英国、米国、日本は、Fintech関連のサービスのモバイル利用についても全体の平均を下回りました。モバイルで「預金口座を開設するだろう」と答えた人の割合は、全体での平均は65%ですが、日本は最も低く49%、ついで米国が53%、英国が57%でした。モバイルでの投資サービスの利用に関する意欲は英国が最も低く28%、米国と日本は37%、全体平均は45%となりました。

■既存の金融サービスへの満足度は高くないものの、Fintechへの理解度は低い日本

日本は、Fintechに対する信頼度と理解度が全体平均よりも低く、Fintechを「非常に信頼する」「信頼する」と答えた割合の合計が全体平均63%に対し、日本は38%でした。また、Fintechを「良く知っている」と回答したのは、全体平均44%に対し、日本は22%でした。

また日本は、他6か国に比べ、窓口で銀行サービスを利用する傾向が高く、全体平均68%に対して、日本は80%でした。一方で、「既存の金融サービスの利便性の評価する」という回答は最も少なく、全体平均67%に対して、日本は31%となっており、ユーザーは変化を既存の金融サービスに充分に満足していないことが示唆されます。

調査概要


・調査実施先:自社調べ
・調査概要:LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
・調査テーマ:Fintechへの期待感と信頼度について
・調査対象:日本、タイ、台湾、インドネシア、韓国、英国、米国の18〜55歳男女
・有効回収数:5,000サンプル
・実施時期: 2018年3月5日〜12日

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