社会人のタブレット端末利用実態調査【前編】(20代~50代のビジネスパーソン対象) 

2014年03月03日
ロジクールは、マーケティングリサーチを展開するタイムカレントと共同で、タブレット端末を所有する全国20代~50代のビジネスマン・ビジネスウーマンを対象とした「タブレット端末利用実態調査」を実施。

今調査は前篇と後編に分けて行い、前篇ではタブレット端末利用者の利用歴、他の端末との併用状況、また利用メリットや仕事への活用状況、「不便」と感じている点などを確認。さらに年代別・性別でもその傾向を分析。各属性別の意外な偏差をレポートしている。

【主な調査結果】

1)社会人のタブレット端末所有率(自分専用)=21.4%、平均使用年数=1年4ヶ月間 初代iPadの登場から2年5ヶ月後の使用が平均的!

はじめに、20代~50代会社員の内、どれくらいの人がタブレット端末を使用しているかを調べたところ、「自分専用のタブレット端末を所有している」の回答は21.4%、「家族や他人と共有でタブレット端末を使用している」の回答は6.7%と、合計で28.1%の所有率となった。今回の調査対象である「自分専用のタブレット端末所有者(21.4%)」に対して、使用年数について聞いてみたところ、全体平均では1年4ヶ月間、性別・年代別で比較してもほぼ同様の結果となった。初代iPadが登場してから約2年5ヶ月後となる、2012年の10月頃からの使用が平均的な使用歴であることがわかった。現状20代~50代社会人の約2割に留まる、自分専用のタブレット端末所有者の中でも、半数以上(52.5%)が使用歴1年未満であることから、活用シーンが拡がって行くのはまだこれからの状況と言えそうだ。

2)6人に1人が「会社から支給された」/約7割がタブレット端末は「会社から支給するべき」!

現在使用しているタブレット端末が、会社支給か、個人購入かについても聞いてみたところ、全体の83.3%が「個人で購入した」と回答。少数派ながらも、約6人に1人は「会社から支給」されていることが分かった。また、タブレット端末を会社から支給するべきかどうかについても聞いてみたところ、全体の3分の2に当たる66.7%が「支給するべき」と回答した。その内訳は「すべての社員に支給するべきだと思う」が18.7%、「役職に応じて支給するべきだと思う」が10.1%、「職種に応じて支給するべきだと思う」が37.9%という結果となった。「支給するべき」の合計値を年代別に比較してみると、以下の通り年代が若いほど高く、20代では実に8割近く(77.3%)に上った。現所有者のほとんどが個人購入である反面、若い世代を中心に会社からの支給を求める意見が多数派であることが確認された。しかし、全体で最も回答率が高かった「職種に応じて支給するべきだと思う」に次いで、3人に1人(33.3%)は「支給する必要はないと思う」と回答したことから、仕事上明確に必要な人以外は、必ずしも「会社から支給するべき」とは考えられていない様子もうかがえた。

3)タブレット端末の3大使用メリット=「場所を選ばず使える」「持ち運びしやすさ」「スキマ時間に有効」全体の6割以上がタブレット端末を“仕事に活用している”

次にタブレット端末を使用するメリットについて聞いてみたところ、1位は「場所を選ばずに使える」で60.7%、ほぼ同率で「持ち運びがしやすい」が59.1%と高く、以降「スキ間時間を有効に使える(47.3%)」、「何かをしながらの「ながら利用」ができる(44.7%)」、「仕事にも活用できる(39.5%)」と、手軽さに対しての価値を感じている項目が上位を占めた。さらにタブレット端末を仕事に活用しているかどうかについても聞いてみたところ、「フルに活用している」の回答は18.3%、「活用している方だと思う」が42.4%と、全体の6割以上(60.7%)が「仕事に活用している」ことが分かった。この「仕事に活用している」の合計値を年代別に比較してみると、20代で70.6%、30代で67.5%、40代では53.7%、50代は51.2%と、年代が若いほど高いことが分かる。また、仕事でも活用率が最も低い50代でも半数を超えていることから、全体を通してビジネスシーンでの活用率は高く、特に若い年代を中心に仕事で積極的に活用されて来ている実態が確認された。

4)全体の8割が「仕事の効率が上がった!」と評価!仕事への活用内容ランキング上位=「メール閲覧・送受信」 「ネット検索」 「スケジュール管理」


タブレット端末を仕事で活用しているユーザーに対して、タブレット端末を仕事で活用するようになってから、仕事の効率が上がったかどうかを自己評価で聞いてみたところ、約8割に当たる78.7%が「効率が上がった」と回答した(※「とても効率が上がった(25.1%)」と「少し効率が上がった(53.6%)」の合計)。「変わらない」の回答は21.4%となり、「効率が下がった」の回答は0%だったことから、仕事で活用しているユーザーの殆どはタブレット端末の利用価値を評価している実態が明らかとなった。

タブレット端末を仕事でどのように活用しているかについても聞いてみたところ、1位は「メール閲覧」で81.7%、2位は「メール送受信」で70.2%と、ほとんどのユーザーが仕事上のメールで活用、以降「ネット検索/調べもの(62.7%)」、「スケジュール管理・チェック(50.5%)」、「ネット上のニュース閲覧(49.8%)」、「資料の閲覧(48.1%)」が高い回答率となった。その他にも「メモ帳」「SNSの利用」「連絡先管理」「資料の作成」なども相応に高い回答率となったことから、ビジネス上での用途も多岐にわたっている様子がうかがえた。

5)使いこなせている評価=平均3.5(※5段階評価)
不便に感じたことが「ある」=約7割!不便に感じている2大要素=「液晶画面上のキーボード操作・文字入力」と「バッテリーの寿命」


6)タブレット所有者の8割以上がアクセサリーを使用
7割以上がタブレット端末は「PCの代替器になる」と回答



【調査概要】
・調査方法:インターネット調査
・調査日:2014年2月5日~2月6日
・有効回答数:486名(男性:50.4%、女性:49.6%)
・調査エリア:全国
・調査対象条件:社会人(正社員のみ)、自分専用のタブレット端末を所有している
・年齢:20代:24.5%、30代:25.3%、40代:24.9%、50代:25.3%

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