未成年の携帯電話・スマートフォン利用実態調査 

2014年07月14日
デジタルアーツは、教育現場における情報化を推進されていらっしゃる尚美学園大学 芸術情報学部 及び 同大学院 芸術情報研究科 教授 小泉力一氏監修の下、携帯電話・スマートフォンを所持する全国の小・中・高校生男女618名、及び0歳から9歳の子どもを持つ保護者層600名、合計1,218名を対象とした、第6弾となる利用実態調査を実施。

【調査結果】

10歳から18歳の携帯電話・スマートフォンの所有率とフィルタリング使用率、使用時間について

・何らかの携帯電話を持つ未成年者(10歳~18歳)のスマートフォン所有率は59.1%と前回(2014年2月調査)とほぼ横ばい。小学校高学年(10歳から12歳)31.6%、中学生54.9%、高校生90.8%。女子高校生は前回と同じく95.1%が所有。

・全体のフィルタリング使用率は44.6%と前回比で13.7%上昇。小学校高学年が45.9%とほぼ倍増。中学生49.4%、高校生39.4%。

・1日の平均使用時間では、小中学生は2時間未満、男子高校生は4時間、女子高校生は6時間。スマートフォン所有者は長時間に渡り使用する傾向が見られる。


保護者・未成年者が携帯電話・スマートフォン等のインターネット接続端末を使用開始してから得た経験

・インターネット接続端末の使用に不安を感じる人は、保護者73.3%、未成年者40.0%。全体を通して、不安内容の1位は「長時間使用で依存症になってしまうこと」57.8%。不安を感じたことのない人の理由1位は「ネット上のコミュニケーションでトラブルにあったことはないから」40.7%。

・インターネットを利用しはじめて、望まないサイトが表示された経験が多いのは、「アダルト・ポルノ」28.0%、「出会い系」23.9%、「ゲーム」16.3%。特に女子高校生の66.0%が「アダルト・ポルノ」を望まないのに表示されたと回答。

・最もよく使うアプリは「LINE」43.8%、「ゲーム」43.5%、「Twitter」18.7%。女子高校生は85.3%と高い割合で使用している。未成年者は「LINE」「ゲーム」「Twitter」が最も多いが、保護者は「ゲーム」「動画」「知育・勉強」が多い。

・未成年者の自分専用の端末所有は、「携帯ゲーム機」82.7%、「携帯音楽プレーヤー」55.8%、「普通の携帯電話」54.4%、「普通のスマートフォン」51.8%の順で多い。所有する時期は、「携帯ゲーム機」は小学1~3年生、「携帯音楽プレーヤー」「普通の携帯電話」は小学4~6年生、「普通のスマートフォン」は中学生からとなっている。


0歳から9歳の保護者の意識とネット接続端末の利用実態

・子どもがネット接続端末を使用し始めるのに最適な年齢については、小学校低学年(7歳から9歳)と考える保護者が28.2%と最多。実際は、今の子どもの実年齢層で持たせたいと考える傾向あり。

・子ども専用に持たせている保護者は50.3%。内訳は「携帯ゲーム機」22.3%、「子ども用携帯電話」16.2%、「市販のタブレット端末」8.5%。小学校低学年の約7割が何らかの自分専用の端末を所有。

・子どもにインターネット接続端末を使用させた理由は、「子どもにせがまれたから」39.3%、「子どもに知育系コンテンツをさせたかったから」31.0%、「子どもと一緒に遊ぶため」28.3%。特に、未就学児の母親は、子どもをあやすための手段として使用・所有させ、小学校低学年の親は子どもとの連絡手段として持たせている傾向あり。

・子どものアプリ使用開始時期は6歳までが多く、「ゲーム」55.5%、「動画」54.2%、「知育・勉強」52.2%。


【調査概要】
調査対象:何らかの携帯電話・スマートフォンを持つ全国の10歳から18歳の男女及び全国の0歳から9歳の子どもを持つ保護者
調査期間:2014年6月20日(金)~6月24日(火)
調査方法:インターネット調査
有効回答数:1,218サンプル(未成年者:618サンプル、保護者:600サンプル)
実施機関:株式会社マクロミル

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