別居している高齢の親を持つ子供の意識調査 

2014年09月04日
ALSOKは、敬老の日を前に、70歳以上の高齢の親と別居している首都圏の男女を対象とした「別居している高齢の親を持つ子供の意識調査」を実施。

【調査結果】

4割以上の人が「週に1回以上」の頻度で連絡している

親と連絡を取る頻度について聞いたところ、最も多いのは「1カ月に1回以上」(30.4%)でしたが、1週間に1回以上の頻度で連絡している人は42.0%でした。男女で比べると、女性のほうが頻繁に親と連絡を取り合っていることがわかりました。

親から連絡をもらうことが多い人の半数以上が「話すことがない」と回答

親との連絡はどちらから取るかという質問に対しては、40.0%が「自分からが多い」と回答しました。「親からが多い」と回答した人にその理由について尋ねると、「話すことがない」(54.7%)、「忙しい」(35.0%)、「面倒くさい」(27.0%)の順となりました。特に男性は、「話すことがない」と回答した人が67.2%もおり、女性よりも親との会話の話題に困っていることがわかりました。

親が使ってくれたら連絡頻度が増えると思うツールは、「携帯電話のメール」と「LINE」

半年以内に親と連絡を取り合っている人に、親が使ってくれたら連絡頻度が増えると思うツールを聞いたところ、「携帯電話のメール」(23.4%)、「LINE」(17.2%)、「パソコンのEメール」(11.1%)の順になりました。

携帯電話のメールやLINEを使ってくれたら連絡頻度が増えると思う理由は、自分の好きな時間に連絡を取れて、写真で近況報告しやすいから

携帯電話のメールやLINEを使ってくれたら連絡頻度が増えると思う理由について聞いたところ、いずれも「自分の好きな時間に連絡を取れるから」、「写真を送れるので近況報告をしやすいから」の順になりました。また、LINEと回答した人の31.6%は、「絵文字やスタンプなど、非言語コミュニケ―ションが楽しいから」を挙げました。

別居している高齢の親に不安を感じている人は72.0%
特に介護が必要になった時の対応やけがなど健康面に不安を感じている
3人に1人は火の始末や空き巣、特殊詐欺など防犯関連を心配

別居している高齢の親に対して不安はあるか聞いたところ、72.0%が何らかの不安を感じていることがわかりました。
不安の内容としては、「認知症や寝たきりなど、介護が必要になった時の対応」(53.1%)、「けがや病気で入院したときの対応」(48.6%)、「けがや病気をしやすくなった」(42.8%)と、親の健康面に不安を感じている人が多数を占めました。また、3人に1人以上が「火の始末や戸締りをきちんとしているか」(36.9%)、「空き巣や押し売り、強盗・ひったくりに狙われるのではないか」(33.9%)と、親の防犯事情を心配していることがわかりました。

高齢の親に不安を感じていても、3人に1人は何も対策していない

高齢の親に不安を感じている人に、親の安全や安否確認のためにしていることや利用しているサービスがあるか聞いたところ、不安を感じているにもかかわらず、3人に1人は何も対策していないことが分かりました。
対策していることの内容は、「定期的に電話をかける・もらうようにする」(43.9%)、「定期的に会いに行ったり、一緒に旅行をする」(28.6%)となり、ほとんどが家庭内でできることに止まりました。

自分の親孝行度合いを自己採点すると、平均47点
今後したい親孝行は「こまめに帰省」「頻繁に連絡」「感謝の気持ちを伝える」


親孝行度合いを自己採点してもらったところ、男女ともに平均47点となりました。今までにしたことのある親孝行を聞いたところ、「親の好きなものをプレゼントする」が最も多く、半数以上(55.8%)がしたことがありました。

今後してあげたい親孝行は、「旅行に連れて行く」と52.0%が最多となりました。「今後してあげたい親孝行」 と「したことのある親孝行」を比較すると、「今後はこまめに帰省」してあげたい」と考える人が多く、「したことがある」との差が16.2%にのぼりました。「生活費を支援する」、「頻繁に連絡する」、「感謝の気持ちを伝える」も12%の程度差があり、普段からできる、さりげない親孝行をしてあげたいと考えていることがわかりました。

親の身に何かあっても約半数の人はすぐにかけつけられない

親がけがや病気をしたと連絡があった時、すぐにかけつけることができるかという質問に対して、約半数の53.0%は「会社を早退してすぐにかけつけることができる」と回答しましたが、37.0%は「仕事が終わった後」「連絡のあった週末に」「担当しているプロジェクトが完了したら」かけつけられると回答し、「かけつけることができない」(8.6%)と合わせると45.6%がすぐにかけつけられないことがわかりました。

高齢の親とは同居してもいいが、自分の子供とはしたくない
女性は、できれば親とも子供とも同居したくないと考えている

自分の親が老いた時、同居したいか聞いたところ、51.8%が「同居したい」「親が希望するなら同居したい」と回答しました。一方、自分が老いた時に子供と同居したいかという質問に対しては、は56.6%が「同居したくない」「できれば同居したくない」と回答しました。
特に女性はその傾向が顕著で、7割が自分の子供とは同居したくないと考えていることがわかりました。


【調査概要】
・調査対象:70歳以上の自分の親と別居している東京・神奈川・千葉・埼玉在住の男女500人
(会社経営者・会社役員・団体役員、会社員・団体職員、自営業、公務員)
・調査期間:2014年8月11日~18日
・調査方法:インターネット調査

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