65歳以上の方の生活と体調の変化調査 

2020年07月13日

オムロン ヘルスケアは、65歳から85歳の男女1,000人を対象に、「65歳以上の高齢者1000人に聞いた"withコロナ"実態調査」をおこないました。本調査では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大にともなう全国の緊急事態宣言の解除から一ヶ月が経過した現在の65歳以上の方の生活と体調の変化を調べました。

調査の結果、50%以上の方が運動量の減少を実感していることがわかりました。また、3人に1人が不調を感じており、不調のトップ3は「膝の痛み」「腰痛」「目の疲れ」であることがわかりました。

調査結果のまとめ


  • 新型コロナウイルス感染症の感染拡大前より運動量が減少したと53.8%が回答。
  • 日常で減少した行動は「宿泊を伴う旅行」がトップに。「日常的な買い物」も減少。減少理由は「まだ感染リスクがあるから」。
  • 新型コロナウイルス感染症の感染拡大前と同じ状況に戻った行動は「とくになし」。
  • 全国の緊急事態宣言解除から一ヶ月が経過し、身体の不調を感じている人は34.5%。不調のトップ3は「膝の痛み」、「腰痛」「目の疲れ」。
  • 不調を抱えている方に対策をおこなっているか質問をしたところ、約60%が不調対策をおこなっており、対策は「通院」「姿勢に気を付ける」「散歩」。
  • withコロナ時代の不調対策で、今後自宅内で取り入れたいことでは、「姿勢に気を付ける」ほかに「ストレッチやエクササイズ」「自宅敷地内での散歩」。

調査結果


1.新型コロナウイルス感染症の感染拡大前より運動量が減少したと53.8%が回答。

65歳以上の男女1,064人に新型コロナウイルス感染症の感染拡大前と比べ、運動量の変化を質問したところ53.8%が「運動量は減少した」と回答しました。35.9%が「変わらない」と回答する中で、約6%は「増加した」と回答しています。運動量が減少したと回答した方に、一日平均の減少した運動時間を質問したところ、「30分~1時間」減少したと回答した方が約半数となりました。

2.日常で減少した行動は「宿泊を伴う旅行」がトップに。「日常的な買い物」も減少。減少理由は「まだ感染リスクがあるから」

全国の緊急事態宣言解除から一ヶ月が経過し、新型コロナウイルス感染症の感染拡大前と現在を比べ日常で減少した行動の調査では、「宿泊を伴う旅行」が約60%と最も多く、「日常的な買い物」も減少していることがわかりました。また、「ウィンドウショッピングなどの長時間の外出」や「散歩」などの屋外に出かける行動が減少しており、歩行を含めた運動量の減少が生じていることが推測できます。

3.新型コロナウイルス感染症の感染拡大前と同じ状況に戻った行動は「とくになし」。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大前と同じ状況に戻った行動は「とくになし」が約40%となりました。さらに、「日常的な買い物」や「通院」などの生活に必要な行動でさえも、4人のうち3人が戻っていない結果となりました。緊急事態宣言が解除され一ヶ月が経過した現在も、感染防止のための生活を続けていることがわかります。

4.全国の緊急事態宣言解除から一ヶ月が経過し、身体の不調を感じている人は34.5%。不調は「膝の痛み」がトップに。

全国の緊急事態宣言解除から一ヶ月が経過し、身体に不調を感じるかの質問では、34.5%が不調を感じると回答し、どんな不調かを質問したところ、「膝の痛み」が72.5%、「腰痛」が50.7%「目の疲れ」が45.5%という結果となりました。

5.不調を抱えている方に対策をおこなっているか質問をしたところ、約60%が不調対策をおこなっており、対策は「通院」「姿勢に気を付ける」「散歩」。

不調を抱えている方に対策をおこなっているか質問をしたところ、約60%が対策をおこなっていると回答しました。対策として多かったのは「通院」「姿勢に気を付ける」「散歩」という結果になりました。

6.withコロナ時代の不調対策で、今後自宅内で取り入れたいことでは、「姿勢に気を付ける」ほかに「ストレッチやエクササイズ」「自宅敷地内での散歩」。

withコロナ時代の不調対策として今後自宅内で取り入れたいことの質問では、「姿勢に気を付ける」が47.1%、「ストレッチ・エクササイズ」が38.3%となり、「自宅敷地内での散歩」34.3%という結果となりました。この結果から、今後の不調対策には、室内で出来る手軽な運動を取り入れようする傾向が浮き彫りになりました。

本調査結果から、京都大学大学院医学研究科 青山朋樹教授は、「これまで日常生活で知らず知らずのうちにおこなっていた行動が、膝の痛みなどを予防する行動に繋がっていた」と解説したうえで、自宅で出来る日常的なエクササイズを推奨しています。

調査の概要


■調査目的:新型コロナウイルスの発生によって65歳以上の人々の生活状況や不調、不調対策を浮き彫りにし、実態を調査する。
■調査対象:関東在住の65歳以上の男女
 男性65-69歳 136人 / 女性65-69歳 133人
 男性70-74歳 133人 / 女性70-74歳 131人
 男性75-79歳 133人 / 女性75-79歳 133人
 男性80-85歳 136人 / 女性80-85歳 129人
 合計 1,064人
■調査エリア:関東
■調査方法:インターネット調査
■調査方法:インターネット調査
■調査期間:2020年6月25日(木)~2020年7月5日(日)

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