卵巣がんに関する調査(がん患者と一般女性対象) 

2021年10月21日

アストラゼネカは、10年以内に卵巣がんと診断された20代以上の卵巣がん患者さん111名(以下、患者調査)と卵巣がんに罹患していない女性1,314名(以下、一般調査)を対象に、卵巣がんに関するWEBアンケート調査を実施しました。

患者調査は、卵巣がんに対する認識の把握と、卵巣がん情報の収集における実態の確認、および卵巣がん患者さんの情報ニーズや困りごとの把握を目的に実施され、信頼できる卵巣がん情報がワンストップで入手できる環境が求められていることが確認されました。また、一般調査は、卵巣がんに対する認識および知識レベルの把握と、婦人科検診*の受診状況を把握することを目的に実施され、卵巣がんに対する認識の低さが明らかとなりました。

*マンモグラフィ、乳腺エコー、婦人科内診、子宮頸部細胞診、経膣エコー検査、子宮体部細胞診など

調査結果概要

患者調査では、97%の患者さんが卵巣がんに関する情報を自ら調べていることが確認され、医療情報関連サイトや病院HP、患者さんのブログなど、情報収集源が多岐にわたることも明らかとなりました。また、62%の患者さんが「情報収集時に困難を感じた」と回答しており、最も多かった回答が「信頼できる情報がどれだかわからなかった」(56%)、次いで「いろいろなサイトを見に行かなければならなかった」(39%)となりました。このような状況を反映して、72%の卵巣がん患者さんが「情報が集約されている方が便利」と回答しており、患者さんは必要とする情報が医師の監修などがある信頼できるかたちで一か所にまとまって入手できる状態を望んでいることが確認できました。

また、医師の治療内容の説明に対する患者さんの理解度と、患者さんから医師への質問や相談のしやすさに関する調査に関して、「医師からの説明において専門用語などが難しくその場ですぐに理解できなかった」「医師に質問や相談ができる雰囲気はあるものの、診察時間の制限などから質問や相談をするのに躊躇してしまった」として、半数を超える患者さんが、医師からの治療説明を診察時間の中で質問できず疑問が解決できなかったと回答しました。これに対して、10月14日に開催されたオンラインセミナー「「わかる卵巣がん」~卵巣がんとうまくつきあうには?~」に登壇した大阪医科薬科大学医学部 産婦人科学教室の藤原 聡枝先生は、「患者さんには納得するまで遠慮なく医師に相談してもらいたいし、医師側も患者さんが十分理解できるよう、分かりやすい説明を心掛ける必要がある」とコメントしました。

一方、卵巣がんに罹患していない女性を対象とした一般調査では、約6割が婦人科検診を受けていないことが明らかとなりました。婦人科検診を受けない主な理由としては「不調を感じていない」(43.6%)「必要性を感じていない」(23.4%)でした。​一般的にがんの罹患のリスクが高くなるといわれる40代以降1においても婦人科検診を受けていない女性が多く、年齢による大きな差はありませんでした。

卵巣がんに対する知識は、認識・知識レベルの低さが示され、例えば、卵巣がんに罹患した家族・親族がいることが卵巣がんの発症リスクに繋がると理解している人は、乳がんに罹患した家族・親族がいると乳がんの発症リスクに繋がることを理解している人と比較して22%低い結果となりました。「発症しやすい年齢」「リスク要因」「自覚症状」のいずれの項目においても、乳がん/子宮頸がんと比較して「わからない」と回答した人が多く、卵巣がんに対する一般の認識・知識レベルの低さが確認されました。また、卵巣がんの自覚症状として考えられる「おなかの張り」「腹痛」など、お腹周りの不調を感じた際には多くの人が婦人科ではなく内科を受診することも明らかとなりました。

調査概要

■調査目的:
①卵巣がん患者さんの「卵巣がん」の認識把握と、情報収集の実態確認、卵巣がん患者の情報ニーズおよび、困りごとの把握
②一般女性における「卵巣がん」に対する認識および知識レベルの把握、婦人科検診*の受診状況の把握
*マンモグラフィ、乳腺エコー、婦人科内診、子宮頸部細胞診、経膣エコー検査、子宮体部細胞診など
■調査対象:
①10年以内に「卵巣がん」と診断された20代以上の女性:111名
②卵巣がんに罹患していない20代~70代の女性:1,314名​
■調査方法:Webアンケート調査
■調査期間:2021年8月27日~9月1日​
■調査機関:株式会社メディリード​

詳しいリサーチ内容はネタ元へ

[アストラゼネカ]
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