スマートデバイス時代の情報・広告意識調査② 

2014年12月18日
オプトとグルーバーは、スマートフォン/タブレットをふだん使用している20~69歳の男女1,000人を対象に、スマートデバイス時代の広告と情報に対する人々の意識・行動について共同調査を実施。

【調査結果の概要】

《調査トピックス》

1 ブランドロイヤリティと情報・広告

・ブランドのファンになるきっかけは、商品自体以外では『販売チャネル』21%、『オウンドメディア』18%、『ペイドメディア』13%、『アーンドメディア』10%

・ファンのふだんのブランド情報接触媒体は「店頭」「テレビ・ラジオCM」「企業・ブランドのホームページ」が上位

・ロイヤリティの高いファンでは『オウンドメディア』『ペイドメディア』『アーンドメディア』での情報接触がいずれも増加、「広告をよく見かける」「詳しい情報」「他の人のよい評価」でポジティブな感情を持つ

・ファンがブランドに求める情報・広告内容は「新商品・サービス」「お得・キャンペーン」のほか「楽しませてくれる情報」「詳細に説明」「商品・サービスの良さの説得」

・ロイヤリティが高まるほど要望される「楽しませてくれる」「ブランドの考えが伝わる」「ブランドの良い点を伝える」情報


2 インターネット上での商品・サービス/関心事との新たな出会い

・インターネット上で商品・サービスと出会った媒体は「口コミサイト、掲示板」「情報サイト、ニュースサイト」「ECサイト」

・新たな話題・関心を喚起した媒体は「情報サイト、ニュースサイト」がトップ

・情報収集(検索)をしている隣接分野・関連分野の興味喚起だけでなく、4分の1は全く関係のない「偶然」の出会いが新たな興味を喚起

 
【調査の背景と目的】
スマートフォン、タブレットといったデバイスの普及によって、人々の情報収集行動や情報・広告に対する意識は大きく変化していくことが予想されます。この調査は、スマートデバイス時代において消費者に求められる情報や広告のかたちをさぐることを目的に実施しました。調査結果の概要は以下のとおりです。
 
【調査結果概要】

1 ブランドロイヤリティと情報・広告

~ブランドのファンになるきっかけは、「商品・サービスを実際に利用して」が80%~
~ファンになるきっかけの情報メディアは『販売チャネル』21%、『オウンドメディア』18%、『ペイドメディア』13%、『アーンドメディア』10%~


スマートデバイス(スマートフォン、タブレット)ユーザーに、「一番愛着のある企業・ブランド」を1つあげてもらい、そのブランドのファンになるきっかけになったできごと・情報をたずねた。(複数回答)
「商品・サービスを実際に利用して」が80%と圧倒的に多いが、以下は「店頭で見て」19%、「その企業・ブランドの人の対応など」10%、「その企業・ブランドのホームページ」9%、「テレビ・ラジオCM」9%といった順である。
これらのきっかけをカテゴリー分類※してみると、『商品・サービス自体等』が83%のほか、ブランドのファンになるきっかけになるメディアは『販売チャネル』が21%、『オウンドメディア』が18%、『ペイドメディア』が13%、『アーンドメディア』が10%となっている。
 
※ファンになるきっかけのカテゴリー分類
『商品・サービス自体等』
 ・・・「商品・サービス」や「企業・ブランドの人の対応」*
『販売チャネル』
 ・・・「店頭」「ECサイト」
『オウンドメディア』
 ・・・「その企業・ブランドのホームページ」「その企業・ブランドのSNS公式ページ」「その企業・ブランドのメールマガジン」
『ペイドメディア』
 ・・・「テレビ・ラジオCM」「新聞・雑誌広告」「インターネット広告」
『アーンドメディア』
・・・「テレビ・ラジオ番組」「新聞・雑誌記事」「情報サイト・ニュースサイト」「口コミ」「口コミサイト」「ブログ」「SNS上の人々の発言」「比較サイト、まとめサイト」

*「企業・ブランドの人の対応」は『オウンドメディア』に入れる場合もある

~ブランド分野により異なる、ファンを生むメディアの種類~

ファンである企業・ブランドの分野別にみると、ファンになるきっかけはいずれも『商品・サービス自体等』が最も多いが、このほかではファッション・スポーツブランドで『販売チャネル』(37%)、家電・IT機器・ゲームブランドで『オウンドメディア』(26%)、食品・飲料ブランドで『ペイドメディア』(18%)が比較的ファンになるきっかけとして多くなっている。
また、金融機関等サービス系ブランドでは『アーンドメディア』(15%)からのファン化が他の分野に比べやや多く、口コミ等の重要性が高いことがうかがえる。

~ファンであるブランドの情報は「店頭」「テレビ・ラジオCM」「企業・ブランドのホームページ」が主要な媒体~

ファンである企業・ブランドの、ふだんの情報接触媒体としては、「店頭で」(68%)が最も多い。「テレビ・ラジオCMで」(27%)、「その企業・ブランドのホームページで」(26%)がこれに次いでいる。以下は、「インターネット上の情報サイト・ニュースサイト」(13%)、「新聞・雑誌の記事で」(11%)などの順である。

~『オウンドメディア』『ペイドメディア』『アーンドメディア』での情報接触が各3割以上~

媒体カテゴリーにまとめてみると、『販売チャネル』での情報接触が73%にのぼるほか、『ペイドメディア』(36%)、『アーンドメディア』(33%)、『オウンドメディア』(31%)での接触もそれぞれ3割以上ある。
ファンである企業・ブランドの分野別にみると、『販売チャネル』からの情報接触はファッション・スポーツブランドや食品・飲料ブランドのファン(各88%)で高い。
家電・IT機器・ゲームブランド、化粧品・健康食品ブランドのファンでは、『オウンドメディア』で情報接触している人が多く、自動車ブランドと食品・飲料ブランドのファンでは『ペイドメディア』での情報接触が多い。
また、自動車ブランドと家電・IT機器・ゲームブランドのファンでは『アーンドメディア』も半数近い割合にのぼり、広告以外のメディアや口コミ情報への接触が多くなっている。

~ロイヤリティの高いファンで増加するトリプルメディアでのブランド情報接触~

ロイヤリティの強さを示す「ファン度」別にブランド情報接触媒体をみると、「ファン度」が強くなるほど『オウンドメディア』『ペイドメディア』『アーンドメディア』での情報接触がいずれも多くなる。

~ファンのブランド情報への反応…「広告をよく見かけると、安心する」「より詳しい情報を知ると、愛着が深まる」「他の人によく評価されていると、嬉しく感じる」~

ファンである企業・ブランドの広告・情報に接触したときの反応をあげてもらったところ、「広告をよく見かけると、安心する」(26%)、「より詳しい情報を知ると、愛着が深まる」(25%)、「他の人によく評価されていると、嬉しく感じる」(24%)などが上位にあげられている。

~ロイヤリティの高いファンは「広告をよく見かける」「詳しい情報」「他の人のよい評価」でポジティブな感情~

「広告をよく見かけると、安心する」「より詳しい情報を知ると、愛着が深まる」「他の人によく評価されていると、嬉しく感じる」等といった反応は、そのブランドへの「ファン度」が高まるほど多くなる。
逆に、「ファン度」が低い場合は、「必要のない情報が多いとうんざりする」という反応が比較的多くなる。

~ファンがブランドに求める情報・広告内容は「新商品・サービス」「お得・キャンペーン」のほか「楽しませてくれる情報」「詳細に説明」「商品・サービスの良さの説得」~

ファンである企業・ブランドに求める広告・情報の内容としては、「最新の商品・サービスの情報」(58%)、「得をする・値引き・キャンペーンなどの情報」(45%)が1~2位を占めるが、これらに次ぐのは「自分を楽しませてくれる情報」(21%)、「商品・サービスを詳細に説明した情報」(21%)、「商品・サービスの良さを説得してくれる情報」(17%)である。

~「ファン度」が高まるほど要望される「楽しませてくれる」「考えが伝わる」「良い点を伝える」情報~

「ファン度」別にみると、「最新の商品・サービスの情報」「得をする・値引き・キャンペーンなどの情報」に対する要望は「ファン度」との関係がみられないのに対し、「自分を楽しませてくれる情報」「その企業・ブランドの考えが伝わる情報」「他の企業・ブランドより良い点を伝える情報」などは「ファン度」が高まるほど要望が多くなる。

2 インターネット上での商品・サービス/関心事との新たな出会い

~インターネット上で商品・サービスと出会った媒体…「口コミサイト、掲示板」「情報サイト、ニュースサイト」「ECサイト」~


インターネット上の情報がきっかけとなって、最近利用し始めた商品・サービスがあるかを聞き、「ある」という人(11%)に、きっかけとなったインターネット上の媒体をたずねた。
多かった媒体は「口コミサイト、その商品・サービスの掲示板など」(17%)、「インターネット上の情報サイト・ニュースサイト」(15%)、「電子商店街、ECサイト(オンラインショップ)」(13%)などで、これらの媒体が「インターネット上の広告」(10%)や「その企業・ブランドのホームページ」(9%)を上回っている。

~新たな話題・関心を喚起した媒体…「情報サイト、ニュースサイト」がトップ~

インターネット上の情報がきっかけとなって、最近関心をもつようになったことや話題があるかを聞き、「ある」という人(9%)に、きっかけとなったインターネット上の媒体をたずねた。
最も多かった媒体は「インターネット上の情報サイト・ニュースサイト」で34%を占める。以下は、「個人や企業の運営するホームページ」(15%)、「口コミサイト、掲示板など」(10%)、「電子商店街、ECサイト(オンラインショップ)」(7%)、「FacebookやtwitterなどSNS上の人々の発言」(7%)、「個人や有名人などのブログ」(6%)の順である。

~商品・サービス、関心・話題ともに、4分の1は「偶然」の出会い~

インターネット上の情報がきっかけとなって利用し始めた商品・サービス、関心をもったことや話題について、その情報を得たタイミングを答えてもらった。
その結果、商品・サービス、関心・話題ともに、「その分野のことを検索・探していた時」と「関係のある情報などを見たり調べていた時」(各40%弱)に二分されるが、4分の1(24~25%)は「全く関係のない情報を見ていた時、偶然に」情報を得たと回答している。


【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:ふだんスマートフォン/タブレットを利用している満20~69歳の男女個人
調査方法:インターネットリサーチ
有効回答数:1,000人
調査日時:2014年11月22日(金)~11月24日(日)

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