住宅ローンの借り換えに関する調査(ローンを組んで住宅を購入した30代~50代男女対象) 

2015年01月29日
オールアバウトと、SBIモーゲージは、1都3県在住で2001年~2012年以内にローンを組んで住宅を購入した30代~50代の男女671名を対象に、住宅ローンの借り換えに関する調査を共同で実施いたしました。今回は対象者に対して「住宅ローンの借り換え経験の有無」などを聞くことで、住宅ローンの借り換えから見る時代背景や、金融に対する感度の差などが浮き彫りになりました。
※2015年1月5日、住宅金融支援機構が、長期固定型の住宅ローン【フラット35】が6ヶ月連続史上最低金利を更新していることを発表

【調査結果のポイント】

■01年~04年に住宅ローンを組んだ人は「全期間固定金利型」が多く、09年~12年は「変動金利型」が多いことが明らかに

■住宅ローンで住宅を購入した人のうち半数以上が「ローンの借り換え未経験者」で、そのうち4割は「今後も借り換えはしない」と“借り換え”に消極的な姿勢

■住宅ローンの借り換え経験者の多くは「5年以上経ってから」1回目の借り換えを実施しており、借り換えの理由は「適用金利が借り換えで下がったから」が6割 さらに、住宅ローンの借り換え経験者は金融周りのアンテナが高いことが明らかに

■現在史上最低金利を更新中の【フラット35】、その認知度はわずか2割


【調査結果】

■01年~04年に住宅ローンを組んだ人は「全期間固定金利型」が多く、09年~12年は「変動金利型」が多いことが明らかに

1都3県在住で2001年~2012年以内にローンを組んで住宅を購入した人に対し、借り入れた住宅ローンの種類と聞いたところ、2001年~2004年に購入した人は「全期間固定金利型」が多く、2009年~2012年に購入した人は半数以上が「変動金利型」と回答していました。

さらに、借り入れ先となる金融機関の種類を聞くと、どの年の購入者も1位は「都市銀行」と回答していましたが、次に多かったのが2001年~2002年及び2011年~2012年購入者のみ「住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)」で、他の年代に購入した人は「地方銀行」となっていました。

■住宅ローンで住宅を購入した人のうち半数以上が「ローンの借り換え未経験者」で、そのうち4割は「今後も借り換えはしない」と“借り換え”に消極的な姿勢

また、住宅を購入してからこれまでに、住宅ローンの借り換えをしたことがあるかどうかを聞いたところ、半数以上が「借り換えを行ったことはない」という、“借り換え未経験者”であることがわかりました。
その理由について聞くと、「借り換えをする理由が特にないから」(47.1%)が一番多く、次に「手数料がかかるから」(32.9%)、「手続きが面倒そうだから」(31.2%)と続きました。
また、住宅ローンの借り換え経験別で今後借り換えを検討しているかどうかを聞いたところ、1度行ったことがある人の49%、2度~3度行ったことがある人の70%以上が「現在検討している」「いずれは検討したい」と回答している中で、未経験者の44.3%が「借り換えはしないと思う」、20.8%が「検討したことがない/分からない」と住宅ローンの借り換えについて消極的な姿勢であることが明らかになりました。

そこで、借り換え未経験者に対し、どのようなきっかけがあれば実際に借り換えを行うのか、また、借り換えの検討を始めるのかを聞いたところ、“現在借り換えを検討している/いずれは検討したい”と考えている人の40%以上が「借り換え先の適用金利の低下」により借り換えを実施するとし、“借り換えを検討したことがない/分からない”と回答した人も34%が「借り換え先の適用金利の低下」により借り換えの検討を開始するとしていました。しかし、「借り換えはしないと思う」人の半数以上(54.4%)が「今後借り換えをする気がない/検討しない」と考えていることもわかりました。

■住宅ローンの借り換え経験者の多くは「5年以上経ってから」1回目の借り換えを実施しており、借り換えの理由は「適用金利が借り換えで下がったから」が6割
さらに、住宅ローンの借り換え経験者は金融周りのアンテナが高いことが明らかに


一方で、住宅ローンの借り換え経験者に対し、初めて住宅ローンを組んでから1回目の借り換えまでの期間を聞いたところ、2001年~2004年に購入した人の半数以上が「5年以上(およそ2006年~2009年以降)」と回答。2005年~2006年に購入した人も「5年以上(およそ2010年~2010年以降)」が37.5%、2007年~2008年購入者も46.4%と、1回目の借り換えは住宅ローンを組んでから5年以上経ってから行うという人が多いことが明らかになりました。

住宅ローンを借り換えた理由について聞くと、「借り換える前の適用金利が、借り換えることで下がったから」(61.9%)で一番多く、次に「借り換えをすると返済額が少なくなったから」(33.1%)、「より早く完済したいから」(21.5%)といった、返済の金額や期間を減らすためという理由が挙げられました。

また、2014年9月に発表した「住宅ローンに関する調査」では、住宅ローンの借り入れ先を自分で探して決めた人は金融リテラシーが高い、という結果が出ていました。今回も同じく”自分で借り入れ先を探した人”と”業者からの紹介で選んだ人”で住宅ローンの借り換え経験を聞いたところ、”自分で借り入れ先を探した人”のほうが”業者からの紹介で選んだ人”よりも約2割も借り換え経験が多いことが明らかになりました。

さらに、住宅ローンの借り換え経験/未経験者に対し、家計周りで普段行っていることを聞いてみると、「市場金利の変動を気にしている」(ポイント差13)、「金融機関などでこまめに相談をしている」(ポイント差10)、「経済ニュースをこまめにチェックしている」(ポイント差8.4)、「財形貯蓄を行っている」(ポイント差8.2)の4項目で差が見られ、住宅ローンの借り換えを行う人は普段から金融周りについてアンテナを高くしていることが明らかになりました。

■現在史上最低金利を更新中の【フラット35】、その認知度はわずか2割

2015年1月5日、住宅金融支援機構が長期固定型の住宅ローン【フラット35】が6ヶ月連続史上最低金利を更新していることを発表しました。
こうした事実を知っているかどうかを、住宅購入年別に聞いてみると、2001年~2008年までの購入者で「知っている」と回答した人はわずか2割程度しかおらず、【フラット35】自体を知らないという人も1割程度いることが明らかになりました。


【調査概要】
・調査期間:2014年12月15日(月)
・調査地域:東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県
・有効回答数:671件
・調査方法:インターネットリサーチ
・性・年代:男女/30~50代
・住宅購入年:2001年~2002年購入者116名、2003年~2004年購入者110名、2005年~2006年購入者119名、2007年~2008年購入者108名、2009年~2010年購入者116名、2011年~2012年購入者102名

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