成人のスポーツライフに関する調査(スポーツライフ・データ 2014) 

2015年03月13日
笹川スポーツ財団は、2014年6月から7月にかけて「スポーツライフに関する調査」を、全国20歳以上の男女2,000人を対象に実施。
本調査は、1992年から2年ごとに実施している全国調査で、今回で12回目。過去22年分のわが国成人のスポーツライフの動向を把握することが可能です。

【調査結果のポイント】

・わが国成人の運動・スポーツ実施率の上昇傾向にブレーキか

・スポーツボランティアの実施率の横ばい傾向は変わらず

・男性の7割が「プロ野球」、女性の7割が「フィギュアスケート」をテレビで観戦

・東京オリンピック・パラリンピックの競技場での観戦希望率は、オリンピック39.0%!! パラリンピック18.4%!!

・東京オリンピック・パラリンピックの競技会場で観戦したい種目1位は、オリンピックはサッカー!!パラリンピックは車椅子バスケットボール!!


【調査結果】

わが国成人の運動・スポーツ実施率の上昇傾向にブレーキか

わが国成人の過去1年間の運動・スポーツ実施率は、調査を開始した1992年から増加を続け、2012年には週1回以上(59.1%)、週2回以上(49.3%)ともに過去最高の値を記録した。しかし、今回調査ではそれぞれ57.2%、47.5%と減少しており、2010年を境に上昇傾向にブレーキがかかっている。定期的な運動・スポーツ実施率が今後どのような推移をたどるのか、次回調査が注目される。

スポーツボランティアの実施率の横ばい傾向は変わらず

過去1年間にスポーツボランティアを行ったことが「ある」と回答した者は全体の7.7%で、2012年調査と同じ値であった。1994年から経年でみると、2010年調査時に過去最高の8.4%を記録したが、過去18年間1割以下にとどまり、ほぼ横ばいの状態にある。

男性の7割が「プロ野球」、女性の7割が「フィギュアスケート」をテレビで観戦

過去1年間にテレビで観戦したスポーツ種目は、「プロ野球(NPB)」が59.4%で1位、「フィギュアスケート」が50.8%から57.4%へと6.6ポイント増加し2位に上昇。「サッカー日本代表試合(五輪代表含む)」が51.5%で3位となった。「バレーボール(日本代表試合)」が52.1%から30.3%へと21.8ポイントの大幅な減少となった。性別にみると、男性は「プロ野球(NPB)」が72.6%で最も高い。また、ほとんどの種目で女性より男性の方が高い観戦率を示した。一方、「フィギュアスケート」(男性44.2%、女性70.3%)は女性の値が高かった。

テレビによるスポーツ観戦種目別観戦率(全体・性別:複数回答)
全体(n=2,000)

順位    種目    希望率(%)
1 プロ野球(NPB) 59.4
2 フィギュアスケート 57.4
3 サッカー日本代表試合(五輪代表含む) 51.5
4 高校野球 47.9
5 マラソン・駅伝 45.7
6 サッカー日本女子代表試合(なでしこジャパン) 44.1
7 大相撲 38.7
8 バレーボール(日本代表試合) 30.3
9 格闘技(ボクシング、総合格闘技など) 27.3
10 Jリーグ(J1、J2、J3) 26.3
  プロゴルフ 26.3
12 メジャーリーグ(アメリカ大リーグ) 24.8
13 プロテニス 19.0
14 海外プロサッカー(欧州、南米など) 14.3
15 サッカー(高校、大学、JFLなど) 12.3
テレビで観戦した種目はない 9.2

東京オリンピック・パラリンピックの競技場での観戦希望率は、オリンピック39.0%!! パラリンピック18.4%!!

オリンピックを競技場で観戦したいと回答した人は全体で39.0%であった。性別にみると男性は41.3%、女性は36.8%となっている。年代別では、50歳代が49.4%と最も高く、次いで40歳代45.1%、30歳代42.7%と続いている。同じ調査で、パラリンピックを競技場で観戦したいと回答した人は全体で18.4%であった。性別にみると男性19.6%、女性17.3%となっている。年代別では、50歳代が最も高く24.5%、続いて30歳代が20.2%、40歳代が19.0%となっている。

東京オリンピック・パラリンピックの競技会場で観戦したい種目1位は、オリンピックはサッカー!!パラリンピックは車椅子バスケットボール!!


オリンピック・パラリンピックを競技場で直接観戦したいという人に対して、どの種目を観たいかを調査した(開会式・閉会式を含む)。全体をみると、オリンピックでは「サッカー」が47.8%と最も高く、次いで「開会式」47.0%、「体操」41.1%、「陸上競技」36.9%、「水泳」32.5%となっている。性別にみると、男性では、1位「サッカー」54.7%、2位「陸上競技」43.3%、3位「開会式」38.2%となり、女性では、1位「開会式」56.7%、2位「体操」45.7%、3位「バレーボール」40.6%である。

東京オリンピックにおける種目別の直接観戦希望率(全体・性別:複数回答)(上位10種目)
全体(n=778)

順位    種目    希望率(%)
1 サッカー 47.8
2 開会式 47.0
3 体操 41.1
4 陸上競技 36.9
5 水泳 32.5
6 バレーボール 30.1
7 閉会式 20.8
8 柔道 19.3
9 テニス 16.3
10 バスケットボール 11.6

パラリンピックでは、全体で「車椅子バスケットボール」が42.3%と最も高い値を示し、続いて「車いすテニス」40.7%で2位。続いて「陸上競技」37.0%、「開会式」35.9%、「水泳」27.3%となっている(表A-2)。性別にみると、男性は、1位「車椅子バスケットボール」45.5%、2位「車いすテニス」40.1%、同率で「陸上競技」、女性は1位「車いすテニス」41.3%、2位「車椅子バスケットボール」39.0%、3位「開会式」37.2%となっている。


【調査の概要】
・調査内容: 運動・スポーツ実施状況、運動・スポーツ施設、スポーツクラブ・同好会・チームへの加入状況、スポーツ観戦、スポーツボランティア、スポーツ指導、日常の生活習慣・健康、2020 年東京オリンピック・パラリンピック 他
・調査対象: 全国の市区町村に居住する満 20 歳以上の男女 2,000 人(男性:989 人、女性 1,011 人)
・地点数: 市部 191、郡部 19(計 210 地点)
・調査時期: 2014 年 5 月 23 日~6 月 15 日

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[笹川スポーツ財団]
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