家庭における青少年の携帯電話・スマートフォン等の利用等に関する調査(東京都) 

2015年03月23日
東京都は、「家庭における青少年の携帯電話・スマートフォン等の利用等に関する調査」を実施し、その結果を取りまとめました。
調査対象者は、都内在住で、小学生(4~6年生をいう。以下、同じ。)、中学生及び高校生の子供に携帯電話等を持たせている保護者 1,500 名。

【調査結果】

1 携帯電話・スマートフォンの所持について

≪携帯電話・スマートフォンのタイプ≫
■全体では、「スマートフォン」が 51.7%と半数以上を占める。
■児童・生徒別に見ると、「スマートフォン」は小学生で 16.6%、中学生で 53.2%、高校生で 85.2%と、学年が上がるにつれ割合が大きくなっている。

≪スマートフォンの種類≫
■「iOS(iPhone)」が 58.0%と半数以上を占めて多い。
■児童・生徒別に見ると、「iOS(iPhone)」は小学生で 47.7%、中学生で 51.5%、高校生で 64.3%と、学年が上がるにつれ割合が大きくなっている。

≪スマートフォンを持たせた時期≫
■「高校 1 年生」が 27.6%と最も多く、「中学 1 年生」が 19.8%と続く。
■「中学 1 年生」から「高校 3 年生」までに持たせ始めている割合は 76.7%である。

2 携帯電話・スマートフォンの利用状況について

≪適切に利用していると思うか≫
■児童・生徒別で見ると、「適切に利用していると思う」は小学生で 72.0%と最も多く、中学生が 33.8%、高校生が 22.8%と、おおむね年齢が上がるにしたがって減る傾向がみられる。

≪知らない人とのやりとり≫
■直接会ったことの有無にかかわらず《ネットでやり取りをしたことがある》という回答の合計値は、小学生が 6.0%、中学生が 14.8%、高校生が 20.8%と、おおむね年齢が上がるにしたがって増える傾向がみられる。

3 家庭におけるルール作りについて

≪家庭内でのルール≫
■児童・生徒別で見ると、「作っている」は中学生が 69.2%と最も多くなっている。一方で、「作っていない」は高校生が 56.2%と多くなっている。

≪どのようなルールか≫
■「利用する時間の制限」が 51.0%と最も多く、次いで「利用する際のマナー」が47.0%、「利用するサイトの制限」が 41.6%と続く。

≪ルールを守れなかった場合のルール≫
■児童・生徒別で見ると、「作っている」が中学生が 49.7%となっており、高校生が42.5%、小学生が 39.2%であるのに比べ多くなっている。

≪ルールが守られていない理由≫
■児童・生徒別で見ると、「友達が使用していると、つられて使用してしまうから」は、小学生が 52.6%、中学生 50.9%、高校生が 26.1%と、おおむね年齢が上がるにしたがって減る傾向がみられる。
■性別で見ると、「親が子供を見張るようなことができない(したくない)から」は、男子が 42.0%と、女子が 30.6%であるのに比べ多くなっている。

≪友人間での自主ルール≫
■児童・生徒別でみると、「作っていない」は小学生が 59.0%、中学生が 38.6%、高校生が 34.4%と、おおむね年齢が上がるにしたがって減る傾向がみられる。

4 フィルタリングサービスについて

≪フィルタリングサービスに関する説明及び説明書の交付≫
■「内容の説明があり、説明書の交付もあった」が 35.7%と最も多くなっており、次いで「わからない」が 24.3%、「内容の説明があったが、説明書の交付はされなかった」が 21.3%となっている。

≪フィルタリングサービスへの加入≫
■児童・生徒別にみると、「インターネットが使えない機種・設定になっている」は小学生が 43.4%、中学生 11.8%、高校生 2.0%とおおむね年齢が上がるにしたがって減る傾向がみられる。
■児童・生徒別/性別にみると、小学生男子は「インターネットが使えない機種・設定になっている」が 47.2%と最も多く、中学生男子は「加入している」が 44.4%と最も多くなっている。

≪フィルタリングサービスに加入していない理由≫
■「インターネットの使い方について、子供を信用しているから」が 49.0%と最も多い。
■児童・生徒別にみると、「インターネットの使い方について子供を信用しているから」は小学生が 28.3%、中学生 47.1%、高校生 59.8%とおおむね年齢が上がるにしたがって増える傾向がみられる。

≪携帯電話回線と無線LAN回線の両方のフィルタリングサービス利用≫
■「携帯電話回線のみ、利用している」が 46.2%と最も多くなっている。
■児童・生徒別にみると、「携帯電話回線、無線LAN回線の両方で利用している」は小学生が 31.6%、中学生が 28.6%に対し、高校生が 39.7%と多くなっている。

5 保護者の携帯電話・スマートフォン等に関する意識について

≪安心できる機能≫
■「緊急時に位置情報を知らせてくることができる機能」が 63.1%と最も多い。

≪スマートフォンを持たせるに当たり不安なこと≫
■スマートフォンを持たせるに当たり不安なことについては、「スマートフォンに依存してしまう」が 63.3%と最も多い。

≪フィルタリングの機能向上≫
■フィルタリングサービスの機能向上については、「有害情報を除去する機能を更に強化してほしい」が 54.4%と最も多くなっており、次いで「サービスの選択、設定方法をわかりやすくしてほしい」が 40.1%となっている。

≪保護者として必要な課題≫
■「インターネットや携帯電話について、子供に教育できる十分な知識を身につけること」が 51.3%と最も多くなっており、次いで「親子のコミュニケーションを緊密にすること」が 51.1%となっている。

≪東京都や学校で必要な対策≫
■「学校の授業等で、ネットの危険性について取り扱う」が 42.5%と最も多く、次いで「ネットに潜む危険性に関する、より一層の広報」が 26.6%、「インターネットの危険性について啓発する講演会・イベントの開催」が 25.3%と続く。


【調査概要】
・調査対象者:都内在住で、小学生(4~6年生をいう。以下、同じ。)、中学生及び高校生の子供に携帯電話等を持たせている保護者 1,500 名
・調査期間:平成 26 年 12 月 12 日から同年 12 月 17 日まで
・調査方法:インターネットパネルを使用してのネット調査アンケート
※ 調査会社提携先の登録会員に対して、Web 画面上のアンケートリサーチを実施。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
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