紙パンツ使用実態アンケート調査(ご家族を介護される方対象) 

2015年04月28日
ユニ・チャームは、大人用紙おむつを使用して介護している方を対象に、高齢者の介護や排泄実態をアンケート調査し、自宅や介護施設で排泄行動を妨げる要因を検証しました。

【検証の背景】

近年、日本の高齢者の平均寿命が男女共に延びております。一方、健康寿命が延びることで、不健康期間に手助けをする介護者の負担が大きくなることも深刻な問題です。政府では「健康日本21」を掲げ、できるだけ健康な期間を伸ばす「健康寿命の延伸」を目標にしています。なかでも「運動機能の促進」について大きく掲げており、幅広い分野において出来るだけ自立した生活を送ることを目指しています。
このような中当社は、高齢化に伴う虚弱化の時期やスピードを、紙おむつを通じてできるだけ遅らせることが重要と考え、高齢者の「生活機能の維持・回復」や「できることを増やしていくこと」を使命として捉えています。
そこでこの度、排泄介護の実態を調査する為、普段介護に携わる方へのアンケート調査と、被介護者の紙パンツ着脱の様子を検証しました。その実態の結果をご報告します。

【検証の結果】

(1)トイレやポータブルトイレで排泄させてあげたいですか?
介護者は「トイレやポータブルトイレで排泄させてあげたい」と8割が望む。

(2)排尿の場合、主に紙おむつ交換をする場所はどこですか?
介護者の想いとは異なり、約6割は居室や寝室でおむつを交換している。

(3)トイレでのおむつ交換で負担を感じたことはありますか?
介護者は「トイレでのおむつ交換は負担」と約8割以上が感じている

(4)お体の維持や改善にはご本人の意欲が重要と思いますか?
介護者は「本人の体の維持や改善には意欲が大切」と約8割以上が捉える

【検証の成果と考察】

『排泄ケア』について、普段介護に携わる方への実態アンケート調査を行った結果、介護者の多くは「体の維持や改善には本人の意欲が重要」と考えていますが、トイレでのおむつ交換は被介護者にとっても大きな負担であるだけでなく、介護者も約8割以上が大きな「介護負担」と感じています。そのため、多くの方がトイレでのおむつ交換を断念し、「させてあげたい」意思に反して、約6割は居間や寝室で紙おむつの交換がされていることが判りました。


【調査概要】
介護・紙パンツ使用実態アンケート調査
調査対象:ご家族を介護される方(お体の状態がADL3,4の方を介護される方)
調査人数:104名
調査期間:2014年11月17日~2014年11月24日
調査方法:インターネット調査

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ユニ・チャーム]
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