糖尿病に関する調査(在宅介護を担当する居宅ケアマネジャー対象) 

2019年03月14日

インターネットインフィニティーは、ケアマネジャーをパネルにした要介護高齢者の医薬品独自調査サービス『CMNRメディカル』第4回調査(糖尿病に関するアンケート)を実施しました。

調査結果サマリー


糖尿病は加齢と共に増える疾患であり、 65歳以上の約5人に1人がこの病に苦しんでいると言われています。しかし、診断されても未治療のまま放置されていたり、治療を開始しても自己判断で中断してしまったりすることが少なくないのが現状です。糖尿病による心血管疾患や失明などの合併症の発症は、ADL(日常生活動作)を低下させ、死亡リスクの増加につながるため、治療されていない患者への対策が求められています。

本調査において、在宅介護を担当する居宅ケアマネジャー(以下、居宅ケアマネジャー)の3割が、糖尿病の“前触れ”とも言える高血糖や糖尿病を放置している利用者がいると回答しました。治療において重要であると考えているのは、食事療法が最も多く、ほか運動療法、内服薬でした。要介護が必要な患者にとって、食事療法で最も難しいと感じているのは「菓子制限」、ついで「主食制限」「味付けの変更」でした。

一方、治療が継続できている理由としては、家族や介護・医療関係者の支援という回答が多く見られました。治療継続において、医療と介護の連携の要であるケアマネジャーには重要な役割が期待されています。

調査結果


居宅ケアマネジャーの3割は、高血糖又は糖尿病を放置している利用者が「いる」と回答しました(n=420)。

糖尿病は治療が必要な疾患であると、9割以上の居宅ケアマネジャーが考えています(n=488)。その理由は、「糖尿病による合併症が心配」94.9%、「糖尿病になると他の病気の発症リスクが高くなる」57.2%、「糖尿病合併症に伴い家族の負担が増える」53.7%の順でした(n=467)。

居宅ケアマネジャーが糖尿病治療のために最も重要であると考えているのは、「食事療法」で94.9%でした。ついで「運動療法」83.4%、「内服薬」76.2%でした(n=488)。

介護が必要な患者にとって、食事療法を行ううえで難しいと感じるのは、「菓子制限」が最も多く69.6%、ついで「主食制限」64.6%、「味付けの変更」49.7%でした(n=342)。

介護が必要な人が治療を継続できている理由は、「家族による支援」が最も多く26.5%、ついで「本人の自覚」23.3%、「介護サービスによる支援」13.8%でした(自由回答、n=378)。
糖尿病の治療に対して、本人の自覚はもとより、家族や介護・医療関係者の支援が治療の継続に有効であることが分かります。

調査概要


■調査名:CMNRメディカル(第4回) 「糖尿病のご利用者に関するアンケート」
■期間:2019年1月25日~2019年2月4日
■調査パネル:「ケアマネジメント・オンライン」に登録する会員ケアマネジャー
■調査サンプル数:488名(居宅介護支援事業所勤務のみ)
■調査方法:WEBアンケート
■対象医薬品:糖尿病患者(要介護、要支援)への処方薬を中心とした医薬品全般
(糖尿病治療薬、降圧薬、血管拡張剤、利尿薬、抗血小板剤、不整脈用剤、脂質異常症治療薬、眼科用剤、骨粗鬆症治療薬、抗認知症薬、抗うつ剤、催眠鎮静剤、抗パーキンソン薬、消化性潰瘍用剤、便秘治療薬、止瀉薬、アレルギー用薬、解熱鎮痛消炎剤など)

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