第2回スマートフォンの動画視聴実態調査(20代~50代の男女対象) 

2016年02月29日
モバーシャルは、20代~50代の男女700名を対象に、スマートフォンの動画視聴実態やユーザーの嗜好について調査を実施しました。

調査の結果、スマホを「タテ向き」にして動画視聴・撮影する風潮が広がっており、またスマホをタテヨコに使い分け動画視聴する人が増加していることが判明しました。1分以内の短い動画を視聴する人の約4割は、スマホを「タテ向き」にして動画視聴する傾向があることが明らかとなり、特に女性は動画の長さに関係なく、スマホを「タテ向き」にして動画視聴する傾向が見られました。さらに、スマホの「タテ向き」に最適化された動画(タテ型動画)のメリットとして、具体的に「片手で視聴ができる」「操作しやすい」などとスマホの利便性に関する意見が述べられており、スマホ特有の片手視聴ニーズが明らかになりました。

【主な調査結果】

▼スマホの向きをタテで視聴する人は微増、ヨコで視聴する人は減少、両方は増加
・スマートフォンを「タテ向きのみ」にして視聴する人は、前回の 27.6%から 28.4%に微増、「ヨコ向きのみ」は、前回 38.9%から 33.6%に減少、タテヨコ「両方」は、前回 33.6%から 38%に増加。

▼スマホを「タテ向き」にして動画視聴する女性が増加
・2015 年7 月の調査結果と比べて「タテ向きのみ」で動画視聴する女性(34.3%)が「ヨコ向きのみ」(33.4%)を上回る。
・年代別では、特に 20 代女性(41.1%)の「タテ向きのみ」で動画視聴する傾向が判明(前回 35.7%)。
 50 代女性では、「タテ向きのみ」で動画視聴する人が 36.9%に増加(前回 27.9%)。
・約 4 割の専業主婦は、動画を「タテ向きのみ」で視聴すると回答。(ヨコ:33.1%・両方:29.1%)。

▼約 4 割がスマホを「タテ向き」にして 1 分以内の動画を視聴する
・1 分以内の短い動画を視聴する人の約4 割は、スマホを「タテ向きのみ」にして視聴すると回答。
・5 分以上の長い動画ではタテヨコ「両方」の向きで視聴する人が増加(5分以上の視聴:前回 25.0% → 47.2%)
(10 分以上の視聴:前回 29.9% → 35.9%)。

▼約 3 分の 2 がスマホを「タテ向き」にして動画を撮影する
・特に女性は、65.7%が「タテ向き」で撮影すると回答(男性は 56.5%)。
・年代別では、若年層になればなるほど、「タテ向き」の撮影傾向が判明(20代67.9%、30代64.8%、40代55.6%、50代50.7%)。

▼「タテ向き」に最適化された動画のメリットについて、63 人が『片手で視聴できる』などとスマホの利便性について言及
・代表的な意見:片手で動画視聴できる。ヨコにするのが面倒。スマホを横に傾けなくてもいいとこ。動画を再生する時、画面を大きく表示できるところ。など。

▼スマホで Web 動画を視聴する環境は、ベッド/ふとんの中(51.4%)が最も多く、テレビを視聴中 (33.0%)や電車の中(21.0%)がそれに続く

【調査結果】

Web 動画を見る時の スマホ端末の向きについて①

■「タテ向きのみ」で視聴する人は微増(前回27.6% → 28.4%)、「ヨコ向きのみ」は減少(前回38.9% →33.6%)、「両方」で視聴する人は増加(前回33.6% → 38.0%)
スマートフォンで Web 動画を視聴する時のスマホ端末の向きについて質問したところ、2015 年 7 月に行われた同調査結果と比べて「タテ向きのみ」で視聴する人は微増、「ヨコ向きのみ」は減少、「両方」と回答した人は増加した。「両方」が「ヨコ向きのみ」で視聴する人を上回っており、ユーザーがその時々の利用シーンでスマホ端末の向きを変えて Web 動画を視聴する文化が定着しつつあることがわかった。

■「タテ向きのみ」で動画を視聴する女性が増加
2015 年 7 月の調査結果と比べると、女性は「タテ向きのみ」での動画視聴が増加した。(前回32.9%→34.3%)

Web 動画を見る時の スマホ端末の向きについて②

■ 年代別では、特に20代女性(41.1%)が「タテ向きのみ」での動画視聴を好む(前回35.7%)。また、50代女性で「タテ向きのみ」で視聴する人が36.9%に増加(前回27.9%)
スマートフォンで動画を視聴する時のスマホ端末の向きについて、2015 年 7 月の調査結果を年代別で比べると、20 代と 50 代の女性は、スマホ端末を「タテ向きのみ」で動画視聴すると回答した人が前回調査より増加した。

■ 約4割の専業主婦は、「タテ向きのみ」で動画視聴する
スマートフォンで動画を視聴する時のスマホ端末の向きについて職業別で分析したところ、女性専業主婦(n=127)の約 4 割が「タテ向きのみ」で動画視聴すると回答した。

動画の長さによる スマホ端末の向きの変化について

■ 約4割がスマホを「タテ向きのみ」にして、1分以内の動画を視聴する
スマートフォンで Web 動画を視聴する時の動画一本あたりの長さについて質問したところ、全体の 35%の人が1 分以内の動画を最も視聴すると回答した。そのうち、スマホ端末を「タテ向きのみ」にして動画を視聴すると回答した人は、約 4 割の 39%であり、1 分以内の短い動画は、「タテ向きのみ」で視聴される傾向があることがわかった。

■ 5分以上の動画を最も視聴する人では、タテヨコ「両方」視聴する人が10%増加
2015 年 7 月の調査結果と比較すると、5 分以上の動画を最も視聴すると回答した人で、スマホ端末の向きをタテヨコ「両方」使い分けて視聴すると回答した人が約 10%増加した。

スマホで動画を撮影する時の 端末の向きについて

■ 全体の3分の2の人が「タテ向き」で動画を撮影すると回答。特に女性は、65.7%の人が「タテ向き」で撮影(男性は56.5%)。
スマートフォンで動画を撮影する時のスマホ端末の向きについて質問したところ、約 3 分の 2 の人が「タテ向き」で動画を撮影すると回答した。女性に注目してみると、65.7%の女性がスマホ端末を「タテ向き」で動画を撮影しており、スマホのタテ向きに最適化された動画(タテ型動画)の撮影を好む傾向があることがわかりました。

■ 年代別では、若年層になればなるほど、「タテ向き」で撮影する傾向が見られた
年代別で比較してみると、若年層になればなるほど「タテ向き」にして撮影する傾向が見られ、年代によって動画の撮影スタイルに違いがあることが判明しました。

スマホのタテ向きに最適化された動画のメリットについて

■ 63人が「片手で見やすい」「片手で操作しやすい」などと回答
スマートフォンの「タテ向き」に最適化された動画(タテ型動画)のメリットについて質問したところ、63 人が『片手で見やすい』『片手で操作しやすい』などと言及。『見やすい』『持ちやすい』などの意見も合わせると、全体の約 33%の人がスマホの利便性に関することで、「タテ型動画」のメリットを感じていることが明らかになりました。

代表的な意見
片手で動画を操作できる。
自分が持ちやすく操作しやすい。
外出先など移動中に片手で操作して見れる。
スマホを手で持って動画を見るには良い。
もちやすく、片手でも撮影しやすい、視聴する時はわざわざ持ち替えなくてもいいので楽。
スマホの画面に合っているので、最大画面で見ることができる。
スマホの画面に最適化されていることと。
片手で持ちやすく動画を視聴できる。
片手で操作できるので、サっと見たいときに楽だと思う。
片手で見れて画像が鮮明だと思う。
スマホを横に傾けなくてもいいところ、動画を再生する時、画面を大きく表示できるところ。
普段のスマホの向きなので扱いやすい
手軽に見れる。
いちいちスマホを持ち直す必要がない。
そのまま見れる。
手が疲れない。
片手で動画視聴できる。ヨコにするのが面倒。
スマホ画面で見るのに向いていてわざわざ向きを変える手間がいらない。
移動中に動画を閲覧しやすい。タテ向きのほうがスマホ端末をもちやすい。
スマホ本来の画面に合っているので、サイズ比がおかしくなりにくい
片手で見られるので、周りからもバレないので、手軽に見れる。

スマホで見る Web 動画の視聴環境について

■ スマホでWeb動画を視聴する環境は、ベッド/ふとんの中(51.4%)が最も多く、テレビを視聴中 (33.0%)や電車の中(21.0%)がそれに続く。
スマートフォンで Web 動画を視聴するときの環境について質問したところ、「ベッド/ふとんの中」が半数以上と最も多く、続いて「テレビを視聴中」が 3 割以上だった。2015 年 7 月の調査結果と順位は変わらず、ユーザーの動画視聴環境は、空いている時間(スキマ時間)に動画を見て楽しんでいることが明確となった。


【調査概要】
対象条件:20代から50代のスマートフォンで動画を見ると回答した男女
実施機関:2016 年 1 月 24 日~2 月 2 日
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
有効サンプル数:700 サンプル

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[モバーシャル]
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