15冬 スキンケアニーズ総合調査(15~69歳の女性対象) 

2015年07月18日
日本能率協会総合研究所は、2014年12月に、首都圏・近畿県の15~69歳の女性を対象に、『15冬 スキンケアニーズ総合調査』を実施いたしました。本調査は、女性の肌ニーズ・基礎化粧品の使用実態を総合的に捉える総合的な調査ですが、この中から、下記のような実態が明らかになりました。

【調査結果サマリー】

冬の肌悩みは「しみ・そばかす」「ほうれい線」、年とともに、"ニキビ"→"毛穴"→"しみ"→"ほうれい線"と変化。
「しみ・そばかす」「ほうれい線」がともに39%、次いで「唇の荒れ」、「毛穴が目立つ」「肌のたるみ」が3割前後。50代は「ほうれい線」が1位となり5割弱、60代は5割を超える。

理想の肌は「キメの整った」「透明感のある」、年とともに、"毛穴レス"→"透明感"→"キメ"→"ハリ"と変化。
「キメの整った」が61%、「透明感のある」が60%、次いで「ハリのある」、「毛穴が目立つたない」が5割台。10代は「毛穴」が7割を超え、50代・60代は「ハリ」が約6割。

与えるスキンケア化粧品では「ドラッグストア」より「通販」、メーカーのオフィシャルサイトよりネット通販サイトが優勢。
「クレンジング用」「洗顔用」では、「ドラッグストア」で購入する人が55%、53%。「栄養分補給用」「スペシャルケア」では「通信販売」が4割を超えてトップ、「ドラッグストア」が4割弱。

何らかの「スペシャルケア」使用者は7割弱、50代女性は数種類を使い分け、一番ケアに熱心な年代。
「保湿・乾燥対策」50%、「美白・しみ対策」「紫外線対策」が3人に1人を超え、「アンチエイジ・加齢対策」「ハリ・たるみ対策」「しわ対策」が3割弱。いずれかを使用している人は68%に上る。

「スペシャルケア」の形状タイプは「ローション」が主流、「マスク」のピークは保湿用が12年、美白用が09年。
「保湿・乾燥肌対策」では「ローション」が4割弱、「クリーム」3割、「乳液」2割半、「顔全体のマスク」「エッセンス」約2割。「マスク」は03年冬から12年冬にかけて20ポイント弱増加。

【調査結果】

冬の肌悩みは「しみ・そばかす」「ほうれい線」、年とともに、"ニキビ"→"毛穴"→"しみ"→"ほうれい線"と変化。

39項目の肌悩みを選択肢に挙げ、冬の肌で気になることを聞きました。全体では、「しみ・そばかす」「ほうれい線」がともに39%、次いで「唇の荒れ」、「毛穴が目立つ」「肌のたるみ」が3割前後で続きます。
これを、年代別に比較すると大きく順位が入れ替わります。

10代は「ニキビ・吹き出物」が6割半、次いで「唇の荒れ」「毛穴の黒ずみ」が5割前後でした。
20代は「毛穴の黒ずみ」「ニキビ・吹き出物」「毛穴が目立つ」が4割台で、"毛穴"への悩みが目立ちます。
30代は「しみ・そばかす」「唇の荒れ」「毛穴が目立つ」が4割前後でトップ3でした。
40代は「しみ・そばかす」に次いで「ほうれい線」が4割を超えて2位でした。
50代は「ほうれい線」が1位となり5割弱、次いで「しみ・そばかす」「肌のたるみ」が4割以上。
60代は「ほうれい線」が5割を超え、2位の「しみ・そばかす」と10ポイント差が開きます。

女性の肌の悩みは、年とともに、"ニキビ"→"毛穴"→"しみ"→"ほうれい線"と変化していきます。また、40代以降は"たるみ""""くすみ"""ハリ""小じわ"と、加齢に伴う肌の変化が、様々な肌悩みとなり、気になっている様子です。

理想の肌は「キメの整った」「透明感のある」、年とともに、"毛穴レス"→"透明感"→"キメ"→"ハリ"と変化。

理想とする肌について20項目の選択肢を挙げて答えてもらいました。
全体では、「キメの整った」が61%とトップ、僅差で「透明感のある」が60%でした。次いで「ハリのある」、「毛穴が目立つたない」が5割台で続きます。
これを、年代別に比較しました。

10代は「毛穴が目立たない」が7割を超えてトップ、次いで「透明感のある」「すべすべ」が6割前後でした。
20代は「毛穴が目立たない」が7割弱、「キメの整った」「透明感のある」が6割強でした。
30代は「透明感のある」が7割を超えてトップ、次いで「キメの整った」「毛穴が目立たない」が6割台でした。
40代は「キメの整った」「透明感のある」「ハリのある」の順で6割を超えています。
50代・60代は「ハリのある」が約6割でトップ、次いで「キメの整った」、3位は50代が「透明感のある」、60代が「しっとり」となり、このベスト3が5割を超えていました。

女性の肌の理想は、年とともに、"毛穴レス"→"透明感"→"キメ"→"ハリ"と変化しています。また、「すべすべ」は年代が低いほど高く、10代から30代ではベスト5入り、「しっとり」は高い年代ほど順位を上げて40~60代でベスト5にランクインされていました。

与えるスキンケア化粧品では「ドラッグストア」より「通販」、メーカーのオフィシャルサイトよりネット通販サイトが優勢。

スキンケア化粧品5アイテムについて、よく購入する店・方法を聞きました。20の選択肢を主要6項目に統合して比較したのが図表3です。
メイク落としなどの「クレンジング用」、洗顔料・石鹸などの「洗顔用」では、「ドラッグストア」で購入する人が55%、53%と、2位の「通信販売」を大きく引き離しています。
化粧水などの「水分補給用」では、「ドラッグストア」と「通信販売」が4割強で拮抗しています。
乳液・クリームなどの「栄養分補給用」、美容液などの「スペシャルケア」では、いずれも「通信販売」が4割を超えてトップ、「ドラッグストア」が4割弱で2位となっています。
洗うスキンケア化粧品では「ドラッグストア」主流、乳液・クリーム・美容液などの与えるスキンケア化粧品では「ドラッグストア」より「通信販売」で購入する人が多いという結果でした。

「通信販売」で購入している人の多かった「栄養分補給用」について、その内訳を見ると、「インターネット通販(メーカー以外)」が19%と最も多く、次いで「化粧品メーカーのインターネット通販」「化粧品メーカーの通信販売(カタログ等)」となっていました。この「通信販売」の内訳の順位は5アイテム共通の傾向です。通信販売は、カタログ等の以前からあるメディアよりインターネット通販の方が多く、メーカーのオフィシャルサイトより、各種ネット通販サイトが主流ということができます。

(注)購入する店・方法について20項目の選択肢より3つまで回答、以下の6項目に統合して集計した。
・ドラッグストア:「ドラッグストア・薬局」
・通信販売:「化粧品メーカーの通信販売(カタログ・チラシ・DM・テレビ)」「通信販売(メーカー以外のカタログ・チラシ・DM・テレビ)」「化粧品メーカーのインターネット通販」「インターネット通販(メーカー以外)」
・百貨店・専門店:「百貨店」「化粧品専門店」「ブランド直営店」
・その他の店:「コンビニ」「ディスカウント・ホームセンター」「100円ショップ」「バラエティショップ」「生協」「海外・免税店」
・スーパー:「スーパー」
・訪問販売:「訪問販売」「美容院・エステサロン」「友人・知人から購入」

何らかの「スペシャルケア」使用者は7割弱、50代女性は数種類を使い分け、一番ケアに熱心な年代。

美容液などの「スペシャルケア」について目的別に10項目の選択肢を挙げ、使用しているかどうかを聞きました。
最も多かったのは「保湿・乾燥対策」で、全体の50%の人が使っていると答えています。次いで、「美白・しみ対策」「紫外線対策」の使用者が3人に1人を超え、「アンチエイジ・加齢対策」「ハリ・たるみ対策」「しわ対策」が3割弱で続いています。

10項目いずれかの「スペシャルケア」を使用している人は、68%に上ります。
これを年代別にみると、一番高かったのは50代で、4人に1人が何らかの「スペシャルケア」を使っていると答えています。次いで、60代、40代が7割前後で続きました。
50代は、10項目中6項目の使用率が全年代中最も高く、様々な肌悩みに対して数種類のスペシャルケア化粧品を使っており、一番ケアに熱心な年代と言えます。

(注)「スペシャルケア」は、「美容液・パックなど、特定の肌トラブルのために集中的にケアを行うことを目的に使用するもの」と定義してます。
7位以下は、「毛穴ケア」「くすみ対策」「血行・ターンオーバー促進」「ニキビ対策」。

「スペシャルケア」の形状タイプは「ローション」が主流、「マスク」のピークは保湿用が12年、美白用が09年。

「スペシャルケア」10項目について、使用している形状タイプを12項目の選択肢を挙げて聞きました。このうち、「保湿・乾燥肌対策」「美白・しみ対策」のベスト5の時系列変化を見たのが図表5です。
「保湿・乾燥肌対策」では、「ローション」が最も多く4割弱、次いで「クリーム」3割、「乳液」2割半、「顔全体のマスク」「エッセンス」約2割という順でした。経年変化を見ると、「ローション」は03年冬から15ポイント以上増加しています。「クリーム」「乳液」「エッセンス」は、増加基調ですが、09年冬から12年冬にかけて一旦減少し、15年冬に増加して回復しています。一方、「顔全体のマスク」は03年冬から12年冬にかけて20ポイント弱増加しましたが、15年冬では5ポイント減少しています。「顔全体のマスク」が12年をピークに減少した分、他の形状タイプにシフトしたようです。
「美白・しみ対策」では、「ローション」が3割、「エッセンス」「クリーム」が2割台、「乳液」「顔全体のマスク」が2割弱でした。
「ローション」「エッセンス」は12年冬から15年冬で急成長しています。「クリーム」はあまり変化がなく、「乳液」「顔全体のマスク」は、それぞれ06年冬、09年冬がピークで減少傾向という結果でした。


【調査概要】
調査対象:首都圏(東京・千葉・埼玉・神奈川)および近畿圏(大阪・兵庫)の15~69歳の女性
調査方法:日本能率協会総合研究所「モニターリサーチ・システム」を利用したインターネット調査
有効回収数:2,000人
調査実施日:2014年12月18日(木)~12月24日(水)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[日本能率協会総合研究所]
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