娯楽型介護保険事業所・施設に対する意識調査(ケアマネジャー対象) 

2016年01月07日
インターネットインフィニティーは、娯楽型介護保険事業所・施設に対してケアマネジャーがどのように考えているのか、運営するウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」を通じて、アンケート調査を行いました。

【調査結果ポイント】

○ 娯楽型介護保険事業所・施設には賛否両論。1/3は「どちらでもない」
○ 娯楽型を「よい」と考える理由とは?
○ 娯楽型を「よくない」と考える理由とは?
○ 利用したことのある人は、「人との交流」や「笑顔」に変化
○ 娯楽型介護保険事業所・施設に対するケアマネジャーの自由意見

【調査結果詳細】

○娯楽型介護保険事業所・施設には賛否両論。1/3は「どちらでもない」
娯楽型介護保険事業所・施設について、どのように考えているか聞いたところ、「よいと思う」もしくは「とてもよいと思う」と答えたケアマネジャーは206名で、32.2%を占めました。
一方、「よくないと思う」もしくは「とてもよくないと思う」と答えたケアマネジャーは204名(31.8%)で、「よい」と「よくない」が拮抗する結果となりました。
また、「どちらでもない」と答えたケアマネジャーは231名(36.0%)で、ケアマネジャーの中でも意見が分かれることがわかりました。

○娯楽型を「よい」と考える理由とは?
娯楽型介護保険事業所・施設について、「よいと思う」もしくは「とてもよいと思う」と答えたケアマネジャーに対し、その理由をたずねたところ、「事業所・施設に多様性があるほうが、利用者に合ったところを選べるから」と答えた人が160名(77.7%)で最も多い結果となりました。 (※「利用者」とは介護保険サービス利用者。以下、同じ)

○娯楽型を「よくない」と考える理由とは?
一方、娯楽型介護保険事業所・施設について、「よくないと思う」「とてもよくないと思う」と答えたケアマネジャーに対し、その理由をたずねたところ、「介護保険の財源を使ってまで必要なサービスとは思えないから」と答えた人が160名(78.4%)で最も多い結果となりました。

○利用したことのある人は、「人との交流」や「笑顔」に変化
これまで担当した利用者のうち、娯楽型介護保険サービス事業所・施設を利用した人が「いる」と答えたケアマネジャーは67名(10.5%)でした。
その利用者について、娯楽型介護保険サービス事業所・施設を利用したことで、どのような変化が見られたか聞いたところ、7割以上のケアマネジャーが「人との交流」や「笑顔」に改善が見られたと答えました。
一方、「身体機能」や「認知機能」については、半数以上が「かわらない」と答え、16.4%のケアマネジャーは身体機能が「悪化した」と答えました。

○娯楽型介護保険事業所・施設に対するケアマネジャーの自由意見
娯楽型介護保険事業所・施設に対して、以下のような意見が寄せられました。(一部抜粋)

・サービス事業所の特色は自由であるべきです。多様な事業所から選択することで、ニーズにより近いサービス提供が可能になると考えます。一定のルールは必要とは思いますが、規制するのには反対です。
・介護保険という公的資金で“娯楽型”サービスが行われる事自体ナンセンス。頭を使うことは認知症予防にはよいかもしれないが、長時間座位姿勢で過ごす事は、機能回復、自立支援他者との交流など介護保険本来の趣旨に反している。
・家族の希望で仕方なく利用支援を行ったが、公費を用いて支援をする内容ではないと思っているため、不本意であった。ただ少数派ではあるかと思うが、ギャンブルしか通所のきっかけが作れないケースの場合は最後の綱かもしれない。


【調査概要】
期間:2015年12月18日~12月24日
方法:インターネット調査
対象:「ケアマネジメント・オンライン」の会員ケアマネジャー
回答数:641名

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
リンク先リサーチPDF
[インターネットインフィニティー]
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