平成28年10-12月期地域経済産業調査 

2017年01月24日
経済産業省は、各地域の経済動向を把握するために、地方経済産業局が四半期ごとに行っている地域経済産業調査の結果をとりまとめました。

【今回の調査結果のポイント】

全体の景況判断は、7期ぶりに上方修正し、「緩やかに改善している」としました。地域別の景況判断は、北陸、近畿、九州で上方修正し、北海道、東北、関東、東海、中国、四国、沖縄は据え置きました。

【地域経済産業調査について】

各地方経済産業局が管内の企業等に対して、業況、生産、設備投資などの地域ごとの経済動向を把握するために四半期ごとにヒアリング調査等を実施し、その結果を集約・分析しているものです。

調査期間:11月22日~12月22日
調査対象企業数:779社

【全体総括】

緩やかに改善している
生産は、車載向け・スマートフォン向けを中心に電子部品・デバイスの生産が堅調に推移しています。個人消費は、衣料品の弱い動きが継続しているものの、生鮮食品の相場高もあり飲食料品が堅調に推移しています。

【各地域の概要】

【北海道】 緩やかに持ち直している
生産は自動車部品は好調なものの、台風被害の影響等から一進一退となっています。個人消費は飲食料品等が堅調なことから持ち直しています。観光は新幹線効果等から引き続き好調です。

【東北】 一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに持ち直している
個人消費は新車販売に動きがあるが、全体としては足踏み状態となっています。生産は半導体製造装置、車載・スマートフォン向けが堅調で、横ばい圏から緩やかな持ち直しの動きとなりました。

【関東】 一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに改善している
個人消費は節約志向などから足踏みがみられ、生産は輸送機械が堅調ななかで全体としては一進一退で推移しています。雇用情勢は引き続き改善しています。

【東海】 一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに改善している
生産は、輸送機械は増加の動きがあり、電子部品・デバイスは緩やかに持ち直しています。個人消費は、生鮮食品の値上がりの影響もあって販売額が増加したものの、衣料品の不振は継続しています。

【北陸】 緩やかに改善している
生産は電子部品・デバイスを中心に緩やかな増加傾向となっており、個人消費は自動車、食料品やハレの日消費が堅調で、緩やかな持ち直しの動きがみられます。

【近畿】 緩やかに改善している
生産は電子部品・デバイスや電気機械が高水準で推移し生産用機械も増加するなど持ち直しの動きがみられます。雇用情勢が改善するなか、個人消費は緩やかな改善の動きがみられます。

【中国】 持ち直している
生産は、設備定修明けの化学や輸出好調な自動車などが増産し、緩やかな持ち直しの動きとなっています。個人消費は、飲食料品や家電、乗用車販売が堅調に推移し、持ち直しています。

【四国】 一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに持ち直している(→)
生産は、中国向け需要停滞などから一部に弱い動きがあるが、衛生用紙などは高水準となっています。個人消費は、スーパーが生鮮野菜の相場高で堅調となっており、乗用車は普通車など一部持ち直しています。

【九州】 持ち直している
海外向けが好調で主力の自動車及び半導体で生産が増加したほか、個人消費は気温低下で冬物商材に動きがみられるなど持ち直しの動きがみられます。

【沖縄】 改善が続いている
管内の観光客数の増加、人口増加、雇用環境の改善等を背景に、個人消費が堅調に推移しています。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[経済産業省]
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