あおぞら上智シニア消費指数 

2018年10月25日

あおぞら銀行と、上智大学は、2017 年 2 月よりシニア層の消費動向・意欲を指数化する研究を 共同で進めてまいりました。この研究で明らかとなった指数を「あおぞら上智シニア消費指数(以下、「シニアの消費指数」)」 と名づけ、シニア層をターゲットとするビジネスに携わる業界(旅行、流通・小売、健康サービス、食品・家電メーカー等)にとっ て、シニア市場動向の基礎資料となることを目的として調査を行っています。
今般、調査開始より 1 年 8 ヶ月経過し、地域 別・男女別のシニア消費指数を算出しました。

1. シニアの消費指数 2017 年 2 月~2018 年 9 月の概要

●シニアの消費意欲は、2017 年に比べ2018 年の方が全体的にやや強い
★2017 年 2 月から調査を開始した「シニアの消費指数」は、2017 年 8 月までは計測開始時点の 38.0 を上回ることがなく下降トレンドでした。しかし 2017 年 9 月に反転すると、10 月から 12 月まで 38.0 を上回り、シニアの消費意欲 が年末かけて高まる傾向を示しました。2018 年は、1 月に計測開始以来最低の 34.8 に落ち込む一方、3 月には計測開始以来最高の 39.5 に上昇しましたが、その後は低下傾向となっています。(グラフ 1)
今年度上期(4~9 月の平均)と前年度上期との比較では、前年度の 36.5 に対し今年度は 36.7 と、ともに基準値の 50 には届かず弱含みながら、今年度の方が前年度よりシニアの消費意欲が若干強いと言えます。 2017 年 2 月~2018 年 9 月の指数値(原系列)は、以下のとおりです。

<「あおぞら上智シニア消費指数」の見方と留意点>
シニアの消費動向・意欲が強くも弱くもない基準値が 50 となるように算出し、基準値に対して数値の上下によって、消費動向・意欲の強弱を表しています。より精度を高めるため、調査サンプルと人口構成との間に生じる誤差を、国勢調査データを用いた事後層化にて処理しています。一方、当面発表する指数は、季節調整前の原系列であり、今後、季節調整、異常値の処理、既存消費動向調査との相関度の検証などを経て、遡及改定の可能性がある速報値として発表しています。原系列とは、算出された指数について季節調整等を行っていないデータのことです。

●消費意識調査個別項目の最近の傾向(前回発表 2018 年 4 月以降)
 ~2018 年 7 月に「外食」への意欲が過去最高、9 月に「レジャー」への意欲が過去最低~
★2018 年 7 月に、設問 10「来月は外食を増やしたい」が過去最高の 35.29 となりました。逆に、8 月は設問 2「来月は今月より支出が増えそうだ」、9 月は設問 4「レジャーや趣味への出費を増やすつもりだ」の 2 項目が過去最低に落ち込み、夏場のシニアの消費動向は特徴的な動きを示しています。(表 1)

●今年度上期(4~9 月)の個別項目の前年度同期との比較
 ~今年度上期の「旅行」「耐久消費財」の意欲は前年度より上昇、「レジャー」の意欲は低下~
★今年度上期(4~9 月)の個別項目の前年度同期との比較では、10 項目中 7 項目が前年度より増加しました。 特に今年は、例年以上に猛暑だったため、設問 7「耐久消費財などの買い時としてはいいタイミングだ」が前年度より大幅に高い結果となりました。
一方、設問 4「レジャーや趣味への出費を増やすつもりだ」は大きく減少しました。今年度は 「耐久消費財」など、ある程度まとまったお金を使う高額消費への意欲が高まり、反対に、より日常的な「趣味」への消費意欲は弱まっています。(表 2)

2. 属性別消費指数の比較(地域別・男女別)

●関東・近畿・その他の地域*の消費意欲の比較
~シニアの消費意欲は、関東・近畿がその他の地域よりも旺盛~
★調査開始以降の「シニアの消費指数」を地域別で比較すると、20 ヶ月のうち 15 ヶ月で関東が 1 位、5 ヶ月で近畿が 1 位となりました。一方、関東・近畿以外の地域が1位になる月はなく、その他の地域の消費意欲は弱いと言うことができます。(グラフ2)

★個別項目を地域別で比較すると、地域によって大きな差がない項目が、設問2「来月は今月より支出が増えそうだ」 であり、逆に差が大きい項目は、設問 5「1 か月以内に、友達と外出するつもりだ」でした。生活必需消費は全国的に差が出にくい消費傾向であるのに対して、「友人との外出」は都市圏に偏りがちな消費であることが分かります。 (グラフ 3、4)

●男性と女性の消費意欲の比較
~消費に対する意欲は、女性のほうが男性より高い~
★調査開始以降の「シニアの消費指数」の平均値は 37.0 でしたが、男女別では女性の 39.1 に対して男性は 34.8 と、女性の方が男性より消費意欲が高い傾向にあります。また、この差は各月で変動することもなく一定の差が保たれており、常に女性の方が消費意欲は高く、性別による消費意欲差は顕著でした。(グラフ 5)

★個別項目別における男女比較で、男女差が少なった項目は設問 3「3か月以内に旅行をするつもりだ」であり、逆に男女の差が大きかった項目は、設問 5「1か月以内に、友達と外出するつもりだ」でした。この設問(「1か月以内に、 友達と外出するつもりだ」)の調査開始以降の平均値は、女性は 53.1、男性は 37.5 と大きな差があり、季節による男女差の変化はなく、常に女性は高水準、男性は低水準でした。同じ外出でも、「旅行」意欲には男女差がないにもかかわらず、普段の「友人とのお出かけ(外出)」となると、女性の方が男性より大幅に積極的であることがわかりました。 (グラフ 6、7)

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