2016年の乗用車用タイヤ販売動向 

2017年02月16日
GfK ジャパンは、全国のカー用品店、タイヤ専門店(メーカー系列を除く)、ガソリンスタンド、インターネットにおける乗用車用タイヤの販売動向*1 を発表した。

【概要】

・2016年の販売本数は前年比0.3%減。夏タイヤ*2 は同6%減、冬タイヤは同12%増と対照的。
・主要サイズの平均価格は、夏タイヤではサイズにより変動があるものの、冬タイヤでは前年並みに

【2016年乗用車用タイヤ販売動向】

 2016年の乗用車用タイヤ販売は本数前年比0.3%減と、前年並みの水準であった。ただし夏タイヤは同6%減、冬タイヤは同12%増と対照的な動きとなった。
 夏タイヤ販売を見ると、3月では本数前年比7%増となるなど、最需要期である3月からゴールデンウィークにかけての履き替え需要は堅調であった。しかし5月以降は状況が一転し、前年を下回る月が続いた。
 一方で冬タイヤ販売は、1月が関東地方を含む広範囲な降雪に伴い大幅に伸長したことや、最需要期である11月が本数前年比22%増となったことで、二桁成長を記録した。比較対象である15年の販売が芳しくなかったという側面もあるが、16年は夏タイヤの需要低迷を冬タイヤが補う図式となった。なお、16年における夏タイヤと冬タイヤの販売本数比率は64:36で、冬タイヤが前年から4ポイント拡大した 。
 16年の乗用車用タイヤ販売は、平均価格が前年から僅かに低下したため、金額ベースでは前年比2%減となった。

【冬タイヤ主要サイズにおける販売価格動向】

 プラス成長となった冬タイヤについてみると、販売本数の上位3サイズは、155/65/14、195/65/15、155/65/13であった。これら3サイズの販売本数構成比は、夏タイヤでは31%であったが、冬タイヤでは38%に上った。上位3サイズの平均価格は、夏タイヤでは前年から1~3パーセントの上下動があったが、冬タイヤでは前年からほぼ変わらなかった。新モデルの発売に伴い、旧モデルの店頭価格が下がったが、比較的スペックの高い旧モデルへ需要が移行したため、平均価格は保たれた。ただし、冬タイヤでは、軽自動車向けのリム径の小さいタイヤの販売比率の上昇が顕著であったため、全体の平均価格が前年から3%低下した。


*1 全国のカー用品店、タイヤ専門店(メーカー系列を除く)、ガソリンスタンド、インターネットの販売実績を元に、市場規模相当に拡大推計したデータ
*2 オールシーズンタイヤは夏タイヤに含まれる

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[ジーエフケー]
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