資本市場関連・投資銀行(Capital Markets and Investment Banking)業務に関するグローバル調査 

2017年05月09日
経営コンサルティングファームのボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)は、資本市場関連・投資銀行(Capital Markets and Investment Banking)業務に関するグローバル調査レポート「Global Capital Markets 2017: Mastering the Value Migration (グローバル・キャピタルマーケッツ・レポート 2017) 」を発表しました。

資本市場関連・投資銀行業務の収益規模は 2015 年比 1%減の 2,260 億ドルと推計
2016 年の世界の資本市場関連・投資銀行業務の市場規模は 2,260 億ドルと、前年から 1%減少したと推計されます(図表 1)。金利とボラティリティの上昇を背景に、主に 10 月~12 月の期間に FICC(金利・債券、為替、商品関連)のトレーディングが増加したことが下支えとなり、同 5%減を喫した 2015 年に比較すると小幅な減少にとどまりました。投資銀行業務の ROE は 8%と、2015 年の 6%を上回り、下降基調だった前年までのトレンドから上昇に転じました。

資本市場関連エコシステム全体において、価値の源泉のシフトが進む
昨年のグローバル・キャピタルマーケッツ・レポートでは、資本市場に関連するバリューチェーンにおいて、銀行から銀行以外の業界へと価値の源泉がシフトしていることを指摘しました。現在もこの流れは資本市場関連業界における主要なトレンドのひとつとなっています。

投資銀行のほか、有価証券の管理を行うカストディアン、資産運用機関、情報プロバイダー、証券取引所などを含めた資本市場関連エコシステム全体の収益は 2015 年より 5%増加し、6,560 億ドルとなったと推計されます(図表 2)。ヘッジファンドなどオルタナティブ投資関連の収益増が収益拡大の主な要因です。このなかで銀行(投資銀行とカストディアン)のあげた収益が占める割合は約 39%と推計され、10 年前の約 52%から縮小傾向にあります。

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[BCG]
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