1都3県 “学区別”最終学歴調査 

2017年08月31日
「住まいサーフィン」は、各小学校区内の居住者最終学歴に占める四大卒以上割合と、推計世帯年収ならびに新築マンション価格について調査を行ないました。
「住まいサーフィン」は不動産ビッグデータを活用しコンサルティングを行う、スタイルアクトが運営しています。

【要旨】

◆埼玉県は浦和区が上位半数を占め、千葉県においても浦安市が上位半数を占める
◆神奈川県は上位6学区を田園都市線沿線、東京は著名な住宅地が上位に名を連ねる結果
◆全体一位は千代田区番町小学校の64%、平成29年公示価格で最も高額な住宅地を含む学区
◆学歴と推計世帯年収は相関係数0.74と一定の相関関係にあることが判明
◆埼玉県・神奈川県・千葉県の上位において、4,000万円以下の新築マンション購入可能地域が存在

今回の調査において、埼玉県であれば浦和区、千葉県であれば浦安市、神奈川県であれば田園都市線沿線など特定の地域が上位を占める結果になりました。さいたま市浦和区・浦安市は、ともに文教地区や高級住宅街として一定の知名度を有する地区です。また、神奈川県で上位を占めた東急田園都市沿線も大手町など都心への直通運転や、鉄道会社主導による大規模な住宅供給により一体開発が行われた沿線です。

尚、全体順位の上位学区は以下となりました。
1位 千代田区 番町小学校区  64.3%
2位 川崎市麻生区 麻生小学校区 60.7%
3位 浦安市 日の出南小学校  59.5%

1位の番町小学校区は公立名門小学校として知名度が高く、多くの著名人を輩出したことでも知られる小学校区です。番町小学校区は、平成29年公示価格で最も高額な住宅地を含む学区でもあります。「住まいサーフィン」の会員をはじめとするマンション購入希望者においても極めて人気の高い学区です。

2位の麻生小学校区は新百合ヶ丘駅近隣を学区域とし、学区内に大手財閥系デベロッパーが供給した大規模分譲マンションを有し、過去は大手企業の社宅などを学区内に含みます。推計世帯年収も949万円と高いのも特徴です。

3位の日の出南小学校区は新浦安駅南側に昭和50年代以降一体開発された地域に位置し、大手財閥系デベロッパーが供給した大規模分譲マンションの他に、大規模戸建て分譲区画、ならびに大手重化学工業の企業社宅などが学区域に含まれます。

また、上位10学区の推計平均世帯年収は1000万円を超え、各小学校区の同年収と四大卒以上割合の相関は0.74と一定の相関関係にあることが判明しました。
なお、東京都を除く3県においては70㎡に換算した新築ファミリータイプマンションの推計平均価格が4000万円以下の小学校区も存在することが分かりました。埼玉県1位にランキングされた埼玉県富士見市ふじみ野小学校は、ふじみ野駅周辺で実施された大規模な土地区画整理事業により大型タワーマンションをはじめ分譲戸建てなどが多く供給されました。その結果、池袋をはじめとする都心方面への通勤アクセスを求めるファミリー層が流入し、四大卒以上割合が増加したと考えられます。


【調査方法】
「住まいサーフィン」が調査を行った各小学校通学地域に関する情報単位毎に、国勢調査 最終学歴の調査結果の最新である平成22年調査より『最終学歴が四大卒以上の割合』、「住まいサーフィン」が調査を行った『推計世帯年収』・『沖式新築時価』により算出

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