高校1、2年生の受験や進路に対する意識調査 

2018年02月06日
マクロミルは、高校1、2年生の受験や進路に対する意識調査を実施。

受験シーズン真っ只中。現代の高校生たちは、大学受験やその先に待つ大学生活、そして社会人としての将来に、どのように備え、どのような期待をしているのでしょうか。今回は全国の高校1、2年生の男女300名を対象に、受験や進路についての意識を調査しました。

【調査TOPICS】

・高校1、2年生の8割が「進学」を希望。「専業主婦(主夫)」や「家業の後継ぎ」希望は0%

・大学卒業後までを見据えて進学を希望する人が多数?進学したい理由の1位は、「就職に有利」「将来の選択肢を増やせる」で共に50%超

・進学希望者の86%が「4年制大学」を志望、重視ポイントは「学べる内容・分野」71%が最多、「学費」と回答する人も42%

・2020年からの「大学入試共通テスト」への変更、「賛成」と「反対」の割合に大差無し

・“グローバル人材”に半数が「なりたい」。しかし、苦手な科目の2位に「英語」、海外留学にも消極的

【調査結果】

高校1、2年生の8割が「進学」を希望。「専業主婦(主夫)」や「家業の後継ぎ」希望は0%

現在高校1、2年生である300人に対して、高校卒業後の進路希望を尋ねました。
「進学」を希望している人は全体の8割、「就職(企業へ就職+公務員)」を希望している人が1割、「まだ決めていない」が1割の結果となりました。また、「家業の後継ぎ・手伝い」、「家事手伝い」、「専業主婦・主夫」を希望する人はいませんでした。

大学卒業後までを見据えて進学を希望する人が多数?進学したい理由の1位は、「就職に有利」「将来の選択肢を増やせる」で共に50%超

進学希望者に、進学をしたいと思う理由を尋ねました。すると5割が「就職に有利だから」「将来の進路の選択肢を増やせるから」と回答し、大学卒業後の進路までを見据えている人が多いようです。一方、「とりあえず」「みんな受験するから」「親に受験するよう言われているから」「まだ働きたくないから」といった考えも、それぞれ1~2割が持っていることが分かりました。

進学希望者の86%が「4年制大学」を志望、重視ポイントは「学べる内容・分野」71%が最多、「学費」と回答する人も42%

進学志望者に受験で志望する学校の種類を尋ねると、「4年制大学」を志望している人が86%で最多、「専門学校」は20%、「短期大学」は5%でした。
学校選びで重視するポイントでは、「学べる内容・分野」が最多の71%。また、「学費」を重視ポイントにあげる高校生も42%いることが分かりました。

2020年からの「大学入試共通テスト」への変更、「賛成」と「反対」の割合に大差無し

2020年から「センター試験」に代わり、「大学入試共通テスト」がスタートします。これについて賛否を尋ねたところ、「賛成」26%、「反対」22%で、あまり差はありませんでした。また、「どちらともいえない」が23%、「センター試験自体を知らない」と答えた人も29%存在しています。

賛否の理由を自由記述で尋ねました。「賛成」では、「今までのセンター試験では、暗記力しか試されていないから」「知識だけでは社会で活躍出来ないと思うから」「少し上の代がゆとり世代と呼ばれたのは、このような力が足りていなかったからだと思うから」など。反対では「自己採点で大学が決めにくくなるから」「過去問を解いて挑むことができないから」「思考力などは二次試験で問えばいいから」など。「どちらともいえない」では「どういうものか実感がわかないから」「自分の学年は浪人すると次の年の受験から制度が変わってしまい混乱するから」などが挙げられました。

“グローバル人材”に半数が「なりたい」。しかし、苦手な科目の2位に「英語」、海外留学にも消極的

グローバル化のための要素の1つとして語学力が必要と言われます。また、語学力だけでなく、専門的なスキルやコミュニケーション能力などを武器に世界で活躍できる“グローバル人材”にも注目が集まっています。

そこで、「グローバルで活躍できる人材になりたいか」と質問すると、50%が「なりたい」と回答しました。また、別の質問で、「将来(グローバルな)働き方としてどのようなことをしたいか」という質問でも、40%が「英語・外国語を使って仕事をしたい」と答えました。

一方、苦手な科目の質問では2位に「英語(外国語)」がランクインしたり、高校を卒業して進学後に「留学したい」という人がわずか1割にとどまったりと、高校生の英語学習に対する苦手意識や、海外での体験への消極さも覗える結果となりました。

グローバル化の進展の中で、文部科学省は“英語力の重要性”を謳っており、2020年から小学5、6年生の英語の授業が教科化する予定です。英語教育の在り方の変化とともに、今後は、学生の英語学習に対する意識も変わっていくかもしれません。


【調査概要】
調査主体:マクロミル
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:高校1~2年制の男女(マクロミルモニタ会員)
割付方法:性別×学年で均等回収/合計300サンプル
調査期間:2017年12月22日(金)~26日(火)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
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