「保育環境に関する意識」に関する調査(東日本大震災発生前と現在を比較) 

2012年05月17日
P&Gは、東日本大震災の発生から 1 年が経過した 2012 年 4 月に、今後の被災地支援活動の参考とすることを目的に、3 歳から 5 歳の子どもを持つ母親計 800 名を対象に、東日本大震災発生前と現在を比較しての「保育環境に関する意識」についてインターネット調査を実施した。

【 主な調査結果 】

■子どもの生活に「制限や我慢」、被災エリアで半数近くに。「体を動かす環境」は大きく減少

・震災前と現在を比較して、「子どもの生活に制限や我慢をさせていると感じる」と回答した母親は、東北エリアで 44.6%と半数近くに上る。東日本エリア(18.0%)、西日本エリア(11.0%)を大きく上回り、依然として被災地域における子どもの生活が、制限や我慢を余儀なくされている実態が明らかに。

・子どもの屋外での活動は現在でも大きく制限されており、「屋外で体を動かして遊んだり、運動する」時間は、東北エリアの母親の45.3%が「減った」と回答。

■子ども、母親双方のストレスが現在も軽減されていないことが明らかに

・震災前と現在を比較して「子どもが苛立ちやストレスを感じている様子が見受けられること」が「増えた」と回答した母親は、東北エリアで 33.3%(東日本エリア:15.5%、西日本エリア:6.5%)に達し、子どものストレス傾向が、被災地域においてより顕著なことがわかった。

・また、母親のストレス傾向をみると、「子どもを叱ることが増えた」と回答した母親が東北エリアで 27.8%(東日本エリア:14.0%、西日本エリア:7.0%)、「子どもの言動に苛立ちやストレスを感じることが増えた」と回答した母親が東北エリアで 32.0%(東日本エリア:18.5%、西日本エリア:10.5%)に達しており、子ども・母親双方にのしかかるストレスが、依然として軽減されていないことが浮き彫りに。

■「子どもと接する時間は貴重で幸せ」被災地域でより高く

・一方で、震災前と現在を比較して、「子どもと接する時間がより貴重で幸せと感じる」と回答
した母親は、東北エリアで 83.0%(東日本エリア:76.5%、西日本エリア:66.5%)と他地域より高く、「子どもとコミュニケーションをとる時間が増えた」母親も、被災地域ほど「増加」の回答が多く見られた。子どもの生活を制限させている現状や、親子ともに震災の影響によるストレスなどの問題を抱えつつも、子どもへの愛情を高く持ち、かけがえのないものとして子育てに当たる被災地域の母親の姿がうかがえる。


【 調査概要 】
・調査方法:インターネット調査
・調査地域:
  東北エリア(岩手県、宮城県、福島県)*
  東日本エリア(北海道、東北*上記3県を除く、関東、中部地方)
  西日本エリア(近畿、中国、四国、九州・沖縄地方)
・調査対象:3歳から5歳の子どもを持つ母親
・サンプル数:合計800サンプル(東北地方:400サンプル、東日本・西日本エリア:各200サンプル)
・調査時期:2012年4月下旬

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[P&G]
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