「MDM(モバイルデバイス管理)の導入状況(2013年)」調査 

2013年10月22日
リクルートマーケティングパートナーズが運営する、『キーマンズネット』は、IT製品の導入状況や製品の選定ポイント、IT担当者の関心事がわかるコーナー「IT担当者300人に聞きました」を公開している。

今回は企業のIT担当者を対象に「MDMの導入状況(2013年)」についてアンケート調査を実施。MDM(Mobile Device Management:モバイルデバイス管理)の「導入状況」をはじめ、「業務用スマートフォン・タブレット端末の導入状況」やその「セキュリティ対策状況」など業務利用におけるモバイルデバイスについての質問などから、MDMの導入実態が明らかになった。

【調査結果】

■大企業では過半数がスマホやタブレットを導入・検討、BYOD実施は全体で約3割

●業務用スマートフォン・タブレット端末の導入状況(全体)

「既に導入済みである」30.1%
「今後導入を検討している」17.6%
「導入は検討していない」52.3%

●私用端末の業務利用状況(全体)

「私用端末は業務利用していない」69.9%
「私用端末と業務用端末を業務利用している」16.3%
「私用端末のみ業務利用している」13.9%

「業務用スマートフォン・タブレット端末の導入状況」を従業員規模別に見ると、1001名以上の大企業では「既に導入済みである」「今後導入を検討している」の割合を合計すると52.3%となり、過半数の大企業で業務用スマートフォン・タブレット端末の導入及び検討が進んでいることが分かる。
「私用端末の業務利用状況」については、「私用端末は業務利用していない」割合が69.9%と最も高く、次いで「私用端末と業務用端末を業務利用している」割合が16.3%、「私用端末のみ業務利用している」割合が13.9%と続く結果となり、いわゆるBYOD(Bring your own device:私用デバイスを職場に持ち込み業務に使用すること)を実施している企業は30.2%と、全体の約3割で存在することが分かった。

■増加するスマホ・タブレットの業務利用…セキュリティ対策状況も昨年から上昇傾向

●実施しているセキュリティ対策(導入済み)

「パスワードやパスコードによるロック機能」79.8%
「端末データの遠隔消去・自動消去機能」55.0%
「ウイルススキャン機能」47.7%
「リモートアクセス機能」44.0%
「端末利用状況の監視機能」33.0%
「デバイス制御機能(一部通信機能の使用禁止設定など)」30.3%
「特に対策をしていない(社員道徳に任せている)」12.8%

「実施しているセキュリティ対策」について尋ねた結果を、2012年3月6日~ 2012年3月13日にかけて調査した「MDM(モバイルデバイス管理)の導入状況(2012年)」と比較してみたところ、実施しているセキュリティ対策の項目すべてにおいて昨年よりも割合が高くなっていた。特に「端末データの遠隔消去・自動消去機能」や「端末利用状況の監視機能」などの項目は昨年と比較して約3倍増加している。その代わり、「特に対策をしていない(社員道徳に任せている」割合が昨年は26.7%だったのに対して、今年は13.9ポイントダウンし12.8%と半分以下に下がっていた。

■MDM導入率はたった13.8%、46.0%が「必要性を感じない」と回答

●MDMの導入状況(全体)

「既に導入済みである」13.8%
「今後導入を検討している」12.4%
「必要性を感じるが導入は検討しない」27.8%
「必要性を感じない/業務用スマートフォン・タブレットを導入していないので必要ない」46.0%

「MDMの導入状況」の結果を従業員規模別に見ると、導入済みは100名以下の中小企業では8.8%、101~1000名以下の中堅企業では13.1%、1001名以上の大企業では17.7%となり、従業員規模が大きくなるほど導入率が高い傾向にあった。100名以下の中小企業では「私用端末のみ業務利用している」割合が28.2%と突出してその割合が高かったものの、MDMの導入割合は8.8%と低く、業務用モバイルデバイスの管理及びセキュリティ対策が十分に行われているかどうか、課題が残る。


【調査概要】
調査期間:2013年7月31日~8月19日
有効回答数:378
調査対象:キーマンズネット会員

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[キーマンズネット]
 マイページ TOP