2013 年度 全上場企業 ホームページ充実度ランキング調査 

2013年11月21日
日興アイ・アールは、「分かりやすさ」「使いやすさ」「情報の多さ」の 3つの視点で設定した148の客観的な評価項目に基づき、全上場企業3,556社のホームページについて調査を行い、2013 年 11 月 21 日に「2013 年度 全上場企業ホームページ充実度ランキング」を発表。 このホームページ充実度ランキングは、全上場企業ホームページにおける情報開示の充実度調査と、企業の情報開示に対する意識醸成の促進を目的としており、2003 年度に開始して以来、毎年発表を続けており、本年で 11回目となります。

【調査結果概要】

(1) カテゴリ別ページの設置状況
個人投資家向け専用ページ・コンテンツ(掲載率:17.7%)、ガバナンス専用ページ・コンテンツ(33.7%)、経営戦略専用ページ・コンテンツ(24.6%)を設置している企業は、毎年着実に増加しております。CSR・環境対応専用ページ・コンテンツについては、54.9%と高い掲載率となりましたが、前々回以降横ばい状態となっております。各カテゴリー別にコンテンツを整理することで、サイト利用者が必要な情報をスムーズに取得できるように配慮されております。
グローバルサイト(英語サイト)につきましては、過去最高の 58.5%の企業が対応しております。また、前回から調査を開始した、英語以外の外国語に対応している企業は、全体の 12.7%となっております。

(2) IR情報の掲載状況
決算説明会等の資料(53.5%)、ガバナンス報告書(27.4%)、CSR レポート(23.9%)、アニュアルレポート(21.7%)の掲載率は、昨年に比べて増加しました。一方、株主通信(65.0%)は前々回をピークに減少しております。動画配信の掲載率は、決算説明会(13.6%)、株主総会(3.5%)ともに昨年に比べ増加しました。

(3) 株式時価総額別の評点ポイント状況
「分かりやすさ」「使いやすさ」「情報の多さ」とも、時価総額の高い企業のサイトが充実しているという傾向は続いております。前回同様、特に「情報の多さ」での差が大きくなっております。
各種IRツールの掲載率についても、時価総額の高い企業が充実しております。特に「決算説明会等の動画配信」「決算説明会等の質疑応答」「中期経営説明会等の資料」においては、時価総額1兆円以上の企業では半数以上が掲載しているのに対し、時価総額 100 億円未満の企業では10%に満たない状況となっております。

(4) 個人投資家に対する配慮
個人投資家を意識したホームページを作成している企業は、「分かりやすさ」「使いやすさ」「情報の多さ」全ての視点別においての評価が高い企業が多数を占めています。個人投資家向けに用意した専用コンテンツ内で、自社の特徴・強み、ビジネスモデル、業績推移、株主還元等、投資判断に必要な詳細情報を分かりやすい形で提供しており、個人投資家の様々なニーズに対応する姿勢が見られます。

(5) コーポレート・ガバナンス / CSRに関する傾向
コーポレート・ガバナンスおよびCSR に関する評価項目の評点ポイントが高い企業は、総合ランキングにおいても上位にランクインする傾向がみられます。上位の企業は、専用コンテンツを用意し基本方針を謳うとともに、自社の取り組みや実績等について、詳細に掲載しております。

(6) 説明会コンテンツ、戦略コンテンツおよび株主還元に関する記載の充実度
説明会コンテンツ、経営戦略・中期経営計画・事業戦略コンテンツおよび株主還元等、投資家が注目する情報の充実度が高い企業をランキングいたしました。上位の企業は、決算説明会をはじめ、中期経営戦略説明会、株主総会などのイベントにおける、情報開示が充実しております。
説明会資料、動画配信はもとより、議事録の作成や質疑応答の公開を通じて、投資家が求める情報をホームページ上で詳細に開示しております。また、株主還元においても、考え方や配当性向・配当金の目標を開示し、投資家への情報開示を充実させております。


【調査概要】
・対象企業:全上場企業 3,556社(2013 年 6 月末時点での上場企業と REIT。但し、2013 年 9 月末時点で上場廃止となった企業および東証外国株市場上場企業を除く)
・調査対象:対象企業のコーポレートサイト(商用サイトを除く)
・調査期間:2013年7月~2013年9月(上記期間内でのリニューアル・内容更新が行われた場合、リニューアル・内容更新前の状態で評価している可能性があります。)

・評価項目:今年度は、148の評価項目に基づき調査を行いました。評価項目は、「分かりやすさ」31項目、「使いやすさ」31 項目、「情報の多さ」86 項目とし、レイアウト・デザイン・文体等の主観的内容は評価の対象外としました。

・評価方法:対象企業のホームページごとに各評価項目の有無を調査し、該当項目をカウントしました。その該当項目数と全体の平均該当項目数で算出した偏差値を各評価項目の評点ポイントとしました。3つの評価項目の評点ポイントを平均したものを総合ポイントとし、総合ランキングを作成しました。ポイントの目安は、偏差値 50超が平均より上、50 が平均、50未満が平均未満となります。

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[日興アイ・アール]
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