BEMS・BAS市場に関する調査 2013 

2013年12月06日
矢野経済研究所は、国内のBAS(ビルディング・オートメーション・システム)およびBEMS(ビルディング&エネルギー・マネジメント・システム)市場の調査を実施した。本調査におけるBEMS・BAS市場とは、従来のBAS(ビルディング・オートメーション・システム)に加え、BEMS(ビルディング&エネルギー・マネジメント・システム)機能を付加したBASや、web環境でサービスを提供するクラウド型BEMSも対象とした。

【調査結果サマリー】

◆2012年度のBEMS・BAS市場規模は469.3億円、前年度比5.9%増の伸長

2012年度のBEMS・BAS市場規模(メーカー販売金額ベース)は、469.3億円(前年度比5.9%増)と伸長した。建物内クローズドシステムである大規模ビル用オンサイト型BEMS・BASが市場を下支えするとともに、web環境でサービスを提供する中規模ビル用クラウド型BEMSが市場の裾野を拡大した。2013年度の同市場規模は、国の補助金活用もあって、514億円(前年度比9.5%増)とさらに拡大すると予測する。

◆大規模ビルでは大型化・高度化が進み、中規模ビルではBEMS導入システム数が拡大

省エネルギーや節電要請の強化によって、これまでのように大規模ビルに導入するだけでなく、新たに中規模ビルにもBEMSを導入する動きが活発化している。大規模ビルでは、システムの大型化と高度化により、BEMS・BASのシステム単価が増大している。また、中規模ビルでは、ビルの数がもともと多いことから、国の補助金をてこにBEMSアグリゲーター(エネルギー利用情報管理運営者)により需要開拓が進められ、BEMS導入システム数が拡大した。

◆市場予測:2018年度には565億円、2012年度比20.4%増の成長

今後、クラウド型BEMSのシステム形態が定着してユーザーが導入しやすくなることにより、BEMS・BAS市場は2018年度には565億円(2012年度比20.4%増、メーカー販売金額ベース)に拡大すると予測する。


【調査概要】
・調査期間:2013年9月~11月
・調査対象:計装メーカー、電機メーカー、ゼネコン・サブコン・エンジニアリング会社、設計事務所、デベロッパー
・調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
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