子育てや子どもとの遊び方に関する調査(3~6歳の幼児期の子どもを持つ親) 

2013年12月19日
プレイフルラーニング~幼児の「遊びと学び」プロジェクトは、3~6歳の幼児期の子どもを持つ全国の親1,032人に子育てや子どもとの遊び方に関するアンケート調査を実施したところ、現在の親が抱えている悩みや遊ばせ方の実態が明らかになりました。

【調査結果】

2人に1人が子どもの将来が不安。習い事に興味がある親は全体の約85%。

現在、「子どもの将来に関して不安はあるか」という質問に対し61.4%が「とても不安だ/どちらかといえば不安だ」と回答していることが分かりました。そのような不安もあって将来の準備を考えているのか、「早期教育に興味があるか」という質問では全体の67.2%が興味ありと回答、「現在習い事をしている、またはさせたいと思っているか」という質問に対しては43.1%の親が「実際に習い事をしている」、42.3%の親が「していないがさせたい」と思っていることが分かりました。

その一方で「現在している習い事が将来役に立つか」という問いに対しては45.1%と約半数が「役に立つかは分からない」と回答している他、「習い事にかかる費用を負担に感じる」と回答する親も59.7%いることが分かりました。子どもの将来のために今何か始めたいと思いつつも、実際には切迫した家計の中で、具体的に何をさせればいいか分からず悩んでいる親が多いようです。

本来、幼児期には早期教育などの直接的な「学び」以上に親との関わりやしっかり遊ぶことが重要です。しかし実態としては、その理解不足からか、親が「何かしてあげなくては」と悩んでいる実態が読み取れます。また、しつけや関わり方についても下記のように悩んでいる結果がわかりました。

2人に1人が子育てに悩み。特に「しつけ方・怒り方」の悩みが上位を占める。

「現在子育てに悩んでいるか」についての設問には、47.5%と約半数の親が悩みを抱えていると回答しました。具体的な子育ての悩みについては、1位「子どもが注意しても直らない時は怒鳴ったりしてしまう時がある」(70.2%)、2位「自分のしつけ方や褒め方・叱り方が正しいのか自信がない」(65.9%)、3位「子どもが自分の思い通りに動いてくれないとイライラする」(56.5%)、4位「子どものすることにいちいち口出ししてしまう」(36.3%)と、しつけ方や怒り方についての悩みが上位を占めました。

子どもと一緒に遊ぶ時間は1日1時間を切る親が8割。子どもと関わる時間を増やしたい親が多い。

1日のうちで子どもと一緒に過ごす時間は平日平均5.9時間でしたが(表2)、そのうち一緒に遊ぶ時間は1時間未満と回答した親が78.2%いることが分かりました。また、「子どもと過ごす時間をもっと増やしたいか」という設問には、59.9%の親が「増やしたい」と回答しており、共働き夫婦では74.1%、それ以外では53.5%と、特に共働き夫婦において顕著にその傾向が見られました。

子どもの遊ばせ方、「子どもの自発性を尊重する」9割、一方で「口出しや命令をする」親も半数以上

子どもの遊ばせ方についての設問では、「遊びに対する子どもの自発性を大事にしている」に対し、90.3%の親が「よく当てはまる/やや当てはまる」と子どもの自発性を重んじている結果となりました。しかし、その一方で、「大人の目線で指示や命令をたびたび口にしている」(56.0%)や、「親が遊びやルールについて丁寧に説明するようにしている」(61.2%)といった良かれと思って丁寧に説明し、幼児の自発性を損なってしまいがちな項目に対しても「よく当てはまる/やや当てはまる」と回答している親が約6割おり、子どもへの関わり方についても理想と現実で差が生じていることが分かりました。

【参考】

親の本音は、“やりがい”だけでなく“安定”も・・・。
子供の将来への不安 1位「やりがいや幸せを見つけられるか」(71.8%)、2位「得意分野をみつけ活躍できるか」(50.0%)、3位「安定した職に就けるか」(48.7%)

ストレスフルな日本社会で、生き抜く能力を重視する傾向
子供に身につけて欲しい能力 1位「コミュニケーション能力」(61.6%)、2位「環境適応能力(柔軟性)」(34.3%)、3位「忍耐力(ストレス耐性)」(31.5%)

習い事やお稽古事をしている子ども、年少から年長で約3割増
関心は年齢問わず高いことが判明!まだ始めていなくても、約半数の親が「させたいと思っている」

習い事ランキング 1位「スイミング」、2位「英語などの語学学習」、3位「楽器・音楽教室」
男の子ほどスポーツ系、女の子ほど語学や芸術をしている傾向

習い事にかける費用は年間9万6千円
都市部のほうが教育熱心?!地方に比べ、かける費用が3万円も高い結果に

お母さんのほうが子育てへの悩みが深刻
「子育てに悩んでいる」、お父さんより14.7%多い。具体的な悩みにも大きな差

休日に子どもと過ごす時間は1日平均9.5時間
一方で、3人に1人以上の親が一緒に遊んでいる時間は休日でも「1時間未満」


【調査概要】
標題:幼児期の子どもを持つ親の子育てに関する意識・実態調査
調査主体:幼児の「遊びと学び」プロジェクト
調査期間:2013年12月7日(土)~8日(日)
調査方法:インターネット調査
調査対象:3~6歳の幼児期の子どもを持つ男女1,032名(対象者居住区:都市部(東京・大阪)/その他全国)

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[プレイフルラーニング~幼児の「遊びと学び」プロジェクト]
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