花粉症に関する意識調査 

2014年02月28日
アサヒグループホールディングスお客様生活文化研究所は、2014年2月12日(水)~2月18日(火)にインターネットで、花粉症に関する意識調査を実施し、2,219人の有効回答を得ました。

【調査結果サマリー】

■全体の5割以上の人が「花粉症である」と回答。世代別では20代とシニア層は花粉症の人が少ないことが明らかとなった。
■全体の4割以上の人が「今まで花粉症にかかったことがない」と回答。その内の半数以上の人が花粉症の発症に不安を感じている。
■最も多い花粉症の症状は「鼻水・鼻づまり」。次いで「目のかゆみ」、「くしゃみ」。
■花粉症で困る事のトップは「仕事や家事に集中できない」であった。
■花粉症予防や治療のための「専門医の利用」は3割に留まることが明らかとなった。


・「ひどい花粉症である」と回答した人は18.2%、「少し花粉症気味である」と回答した人は34.1%を占め、2人に1人は花粉症に悩んでいる実態が明らかになりました。

・世代別には20代(48.8%)、70代(29.5%)が低調で、20代では花粉症でなかった人が、30代、40代で急にアレルギーが出始めるケースも少なくないそうです。

・全体の4割以上の人が「今まで花粉症にかかったことが無い」と回答しましたが、そのうちの半数以上の人が「花粉症になるかもしれない」と不安に思っていることが分かりました。

・最も多い花粉症の症状は「鼻水・鼻づまり」(78.9%)でした。次いで、「目のかゆみ・充血する」(76.2%)、「くしゃみ」(59.8%)となりました。また、花粉症の発症により「仕事や家事に集中できない」(64.9%)などと、日常生活や仕事で困ることもあるようです。

・全体の6割以上の人びとが専門医を使わず、民間療法や市販薬で対処していることが明らかになりました。


【調査結果】

Q.あなたは花粉症ですか?(単回答 N=2,219)
⇒2人に1人が花粉症であることが明らかになりました。
 一方、「以前花粉症だったが現在は治まっている人」は、全体の約6%に留まりました。

花粉症を抱えているか質問したところ「息を吸うタイミングが来ないまま、次のくしゃみが出るのでとても苦しい」(女性40代)など、「ひどい花粉症である」と回答した人は18.2%。さらに「少し花粉症気味である」と回答した人も34.1%となり、2人に1人が花粉症であることが明らかになりました。

「ひどい花粉症である」「少し花粉症気味である」という声は、20代で48.9%とやや平均を下回っていましたが、30代で54.0%と一気に上昇。40~50代は50%前後を推移していたものの、60代で49.5%とやや軽減。さらに70代以上では29.6%まで落ち込み、20代とシニア層は花粉症の人が少ないことが判明しました。

Q.今後、花粉症になるのではないか、と不安や心配をしていますか?(単回答 N=869)
⇒「心配している」と回答した人は56.6%を占め、全体の半数以上の未経験者が
 「花粉症」に不安を抱えていることが明らかになりました。

今まで花粉症経験のない人のみに、今後花粉症になるのではないかと不安に思っているか質問したところ、「母親がひどい花粉症で見ているのもつらいので、私もなったらと心配」(女性30代)など、「とても心配している」と回答した人は5.7%。さらに「少し心配している」という声も50.9%を数え、全体の半数以上の未経験者が「花粉症」に不安を抱えていました。

「最近、のどの違和感と鼻づまりがあって『まさか花粉症デビュー?』と心配しましたが2日ほどでおさまった。ただ、予防のために外出時はマスク必須」(女性40代)など、風邪同様に予防を心がける人もいました。

Q.花粉症の症状を教えてください(複数回答 N=1,291)
⇒「鼻水・鼻づまりがひどい」(78.9%)をトップに、
  次いで「目のかゆみ」「くしゃみ」と五感を鈍らせる症状が明らかとなっています。

花粉症経験者にその症状を質問したところ、最も多い症状は最も回答が多かったのは「鼻水・鼻づまりがひどい」(78.9%)でした。2位は「目のかゆみ・充血する」(76.2%)。「目がかゆくなってうっかり触ると猛烈なかゆみで耐え難くなる。こすってしまうと、今度は目が腫れたりして痛くなる」(女性50代)という方もいました。

花粉症の症状は「鼻水・鼻づまり」「くしゃみ」→「睡眠不足」「口呼吸で喉の痛み」→「疲労蓄積」→「集中力欠如」など、症状が連鎖して「負のスパイラル」に陥るケースも少なくないようです。

Q.発症で日常生活や仕事などで困っていることは?(複数回答 N=1,239)
⇒最も回答が多かったのは「仕事や家事に集中できない」(64.9%)でした。
 作業効率低下によりミスが増えイライラが募るケースも少なくないようです。

花粉症経験者に日常生活や仕事などで困っていることを質問したところ、最も回答が多かったのは「仕事や家事に集中できない」(64.9%)でした。「朝食準備中は、くしゃみ→鼻をかむ→手を洗う→くしゃみの繰り返しで家事が進まない」(女性50代)気分が重く何もやる気がしない」(女性50代)など頭がボーッとして集中力を欠き、仕事や家事に身が入らないという声。「味覚がわからなくなるので、味つけが濃くなってしまう」(女性50代)と言う声もあり、「花粉症の主婦」にとっては厳しい季節であることがうかがえます。また、2位は「対策グッズ代や治療費がかかる」(30.8%)がランクインし、「除湿器を使ったり、扇風機を回したり、空気清浄機を使ったり、電気代が結構高額になっている」(女性50代)など、身体の苦しさだけではなく、経済的にも負担が高いという声もありました。

Q.花粉症予防や治療のため、専門の病院を利用していますか?(単回答 N=1,152)
⇒「専門の病院へ行って予防や治療を受けている」人は31.3%に留まり、
  多くの人が「ドラッグストアや民間療法のみで対処している」(62.3%)ことが明らかになりました。

花粉症予防や治療のため、専門の病院を利用しているか聞いたところ、「鼻炎薬を飲むと眠くなるので集中力がなくなる」(女性40代)、「仕事上車を運転するので、薬を飲めない」(男性40代)などという声が多く、「ドラッグストアや民間療法のみで対処している」人が6割以上を占めました。

実践している花粉症予防や対策で最も回答が多かったのは「外出後は手洗い・うがいをする」(44.3%)でした。中には「帰宅したら玄関で服を脱ぎ、すぐにシャワーを浴びる」(女性50代)「外出時には完全防備(メガネ・マスク・帽子・ツルツル素材の上着等)に努力している」(女性40代)など徹底した対策を講じる人もいるようです。

また、食生活を通じてアレルギーの抑制や体質改善を図る人もいて、「ヨーグルトが予防になると聞き、通年食べるようになった。毎日のように食べ続けたところ、目のかゆみが軽減したように感じる」(女性30代)や「甜茶をマイボトルに入れて持ち歩き、花粉の飛び始める前の1月から5月位まで飲み続ける」(女性40代)などと日々の食生活の中で「花粉症に効くといわれる食品やお茶」を上手に取り入れているという意見がありました。


【調査概要】
調査対象:全国の20歳以上の男女2,219人(有効回答数、男性1,132人、女性1,087人)
調査方法:インターネット
調査期間:2014年2月12日(水)~2月18日(火)

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