ソフトブレーン・フィールドは、「マルチプルID-POS購買理由データPoint of Buy(R)」(以下POB)アンケートモニター(n=4,400名 男女20代~60代)を対象に、「花粉症に関するアンケート」を2019年2月1日(金)~2月4日(月)にかけて実施しました。

調査結果のポイント


  • 「花粉症である」と回答した方の花粉症の発症年齢は「20代」が29.9%でもっとも多く、「10代」が22.0%、「30代」が22.2%と続き、半数以上の方が20代までに花粉症を発症している。
  • 花粉症対策については、「マスクをする」が60.5%でもっとも多く、「医者に処方された内服薬を飲む」41.7%、「手洗い・うがいをこまめにする」41.1%よりも上回る。
  • 「花粉症で医療機関を受診したことがある」方は、7割近くに上る。
  • POB会員の「使い捨てマスク購入レシート(約2,000枚)」による売れ筋は、1位ユニ・チャーム「超快適マスク(14.7%)」、2位玉川商材「フィッティシルキータッチモア(4.5%)」、3位奥田薬品「息がしやすいマスク ふつう(4.4%)」であった。
  • POB会員の「鼻炎薬(約1,100枚))による売れ筋は、1位久光製薬「アレグラFX(14.7%)」、2位佐藤製薬「ナザールスプレー(10.5%)」、3位エスエス製薬「アレジオン20(9.2%)」であった。
  • 花粉症対策グッズ(医薬品も含む)の新商品について、8割近くの方が「購入経験がない」と回答。新商品よりいつも愛用しているアイテムが選ばれる傾向が高い。

調査結果


まずアンケートでは、「自身が花粉症であるか」を聞き、今回「花粉症である」と回答した方は1,807名でした。(40代~50代が中心:平均年齢49歳)

「花粉症である」と回答した方を対象に、発症年齢や、対策について調査をしました。

まず、花粉症の発症年齢を聞くと、「20代」が29.9%でもっとも多く、「10代」が22.0%、「30代」が22.2%と続き、半数以上の方が20代までに花粉症を発症していることがわかりました。

次に、花粉症対策について調査をしました。

花粉症対策については、「マスクをする」が60.5%でもっとも多く、「医者に処方された内服薬を飲む」41.7%、「手洗い・うがいをこまめにする」41.1%よりも上回ります。コメントをみると、「花粉を寄せ付けないスプレーを顔やマスクにたっぷり噴射している」、「隙間の少ない、使い捨てマスクとサングラスを着用している」など、マスクと他のアイテムと併用している方が多いことが伺えます。

また、花粉症に効果的な内服薬や外用薬について着目すると、手軽な市販品よりも、医者に処方されたものを利用する方が多いことがわかります。その裏付けとして(図表3)、「花粉症で医療機関を受診したことがある」と回答した方は、7割近くに上っていました。

次に、当社独自に収集するレシートデータから、花粉症の対策関連商品の「使い捨てマスク」と、「鼻炎薬(外用薬含)」に注目して、POB会員のレシートからトレンドを分析します。(調査期間2018年1月~12月)

POB会員の「使い捨てマスク購入レシート(約2,000枚)」による売れ筋は、1位ユニ・チャーム「超快適マスク(14.7%)」、2位玉川商材「フィッティシルキータッチモア(4.5%)」、3位奥田薬品「息がしやすいマスク ふつう(4.4%)」となります。

1位のユニ・チャーム「超快適マスク」をセレクトし、購買理由を分析すると、「長時間使用しても耳が痛くならず、肌触りがよい(40代女性)」や、「プリーツタイプで顔にフィットするのに、息苦しくない(40代男性)」などの、使用感の良さで選ばれています。また、「子ども用に購入。大きさもちょうどよくフィットして使いやすい(50代女性)」など、大人から子どもまで、選べるサイズ展開もポイントとなります。他にも、「小顔に見えるとパッケージに書いてあり、マスクを付けるなら小顔に見えた方が良いから(30代女性)」や、「女性用のピンク色のマスクが目に入ったので購入(40代)」など、ビジュアル面に力を入れた点が評価されており、多様化する女性のニーズを取り込む商品企画は重要視されていると言えます。

また、全体の傾向をみると、PBのように価格重視の商品だけではなく、高付加価値の商品もランクインしていることから、使用感や機能性、目的にあった様々な商品がしのぎを削っていることがわかります。

次に、「鼻炎薬(外用薬含)」のPOB会員のレシートからトレンドを分析します。

POB会員の「鼻炎薬(約1,100枚))による売れ筋は、1位久光製薬「アレグラFX(14.7%)」、2位佐藤製薬「ナザールスプレー(10.5%)」、3位エスエス製薬「アレジオン20(9.2%)」、4位大正製薬「パブロン鼻炎カプセルSa(8.2%)」、5位佐藤製薬「ストナリニS(8.0%)」となり、1位~5位までの商品で全体の購入レシートシェアの5割を占めています。

購入者のコメントをみると、「アレグラFX」や「アレジオン20」については、「医療用と同じ成分で飲んですぐ効き目がわかり、もう数年飲み続けている(30代男性)」など、確かな効き目が多くの方の支持を集め、「ストナリニS」については、「つらい花粉症でも実際に1日1回で確実な効き目がある(40代男性)」など、手軽さと持続性で選ばれていました。

花粉症対策の市販薬や、今までの対策にプラスαで簡単に対策できるグッズなど、毎年各社から様々な新商品が発売されていますが、花粉症対策グッズ(医薬品も含む)の新商品の購入経験を調査すると8割近くの方が「購入経験がない」と回答しています。(図表4)

今回の調査では、新商品よりも、いつも愛用しているアイテムが選ばれる傾向が高いことがわかりました。

その理由については、ここ数年で花粉症対策商品である「使い捨てマスク(参考①図)」や「鼻炎薬(参考②図)」において、高品質の商品が充実したことにより、自分の症状や体質に合う愛用できるアイテムが選ばれていることが、理由として考えられるのではないでしょうか。

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[ソフトブレーン・フィールド]
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