季節性アレルギー性鼻炎の処方薬の使用実態調査 

2019年04月16日

インテージヘルスケアは、全国50万人の医療消費者(※1)を対象に「患者起点(APM)」の調査を実施しました。その中で最近一年間に、「季節性アレルギー性鼻炎」の治療を目的として医療機関を受診し、「経口抗ヒスタミン薬」を処方された1万3894人(※2)に「処方薬の使用実態」を確認し、結果をまとめました。

花粉症に代表される季節性アレルギー性鼻炎は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの自覚症状だけでなく、集中力の欠如や睡眠障害、倦怠感など生活の質(QOL)も低下させることが知られています。今回の大規模調査により、患者の治療に対する満足度などが明らかになりました。

※1 医薬品などを含む医療サービスを享受する患者や一般生活者のこと
※2 最近一年間に経口抗ヒスタミン薬を単剤で使用したと回答した患者

調査結果のポイント


  • 季節性アレルギー性鼻炎患者の76%が治療に満足
  • 選び方によって、薬の不満度合いや使用状況に違いがある

調査結果


76%の患者が治療に満足

経口抗ヒスタミン薬を使用したと回答した患者に、治療全般に対する満足度を確認したところ、76%が満足していることが分かりました。

季節性アレルギー性鼻炎は耳鼻科、小児科などの専門診療科が中心となって診療していることが広く知られており、一定水準以上の治療が多くの患者に実施されていることがうかがえます。

次に、使用薬の選び方について確認したところ、自ら希望する薬を選択した、あるいは医師が複数提示した薬剤から自分で選択したと回答した患者の合計は15%。残りの85%は医師が選んだ薬を使用していると認識していることが分かりました。
また、選び方の違いによって、以下の項目に差がみられることが明らかになりました。

①薬の不満度合いの違い

全体の傾向として、おおむね治療および薬に対する不満は少なくなっています。しかし、薬の選び方ごとに見ると、医師が選択した薬を使用している患者の27%は不満を感じていました。意外なことに、医師が複数提示した薬から自分で選んだ、あるいは自ら希望する薬を選んだ患者の方が、それぞれ36%、32%と不満度が高い結果となりました。

②薬の使用状況の違い

薬を医師の指示どおりに使用していると回答した割合は、医師が選択した薬を使用している患者で76%、医師が複数提示した薬から自分で選んだ患者は74%、自ら希望する薬を選んだ患者は71%でした。

調査概要


■調査方法:Webアンケート調査「患者起点(APM)」
■調査地域:全国
■調査対象:15~89歳の男女
■有効回答数:500,281サンプル
■調査時期:2018年8月
 ※隔年1回実施(8月)
 ※2010年より継続調査
■調査主体:株式会社インテージヘルスケア メディカル・ソリューション部
■調査内容:医療消費者・患者の「症状実態」、「治療疾患」、「使用薬剤」に関する調査

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[インテージヘルスケア]
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