大学生のカーシェアリングに対する意向調査 

2014年04月03日
カーシェアリング比較360°は、全国の大学生を対象に「カーシェアリングに対する意向調査」を実施。

昨今「若者のクルマ離れ」が叫ばれるなか、車の利用頻度やマイカー所有に対する意向はどうなのか、大学生は“カーシェアリング”という真新しいサービスをどう捉えているのか、そもそもカーシェアリングを認知しているのかなどを知ることで、これからのカーシェアリングのあり方の検討や価値伝達方法を探るためにこの調査を実施。

【調査結果】

大学生の運転免許所有率は68.3%とやや低め。車の利用頻度は「月1日以下」の学生が58.9%。ただし、将来はマイカー所有を希望。

<1> 大学生の「普通自動車免許」取得状況
大学生の運転免許所持率は68.3%。調査対象においては、3人に1人は運転免許を取得していないことがわかった。また、運転免許を持っていない大学生のうち約26.9%は、「運転免許の取得予定が無い」と回答。

<2> 自動車の利用状況
「運転しない」、「月1日以下」と車との利用頻度が低い大学生が58.9%を占めている。対して週1日以上利用している大学生は23.2%と全体の4分の1以下に留まった。大学生の運転頻度の低さは、車の必要性や興味関心の低さを如実に示しているものと思われる。

<3> マイカー所有の意向
大学生の90.2%が「将来マイカーが欲しい」と考えており、現時点ではあまり車を必要としていないものの将来的にはクルマを持ちたいと考えている大学生が大半であることが明らかになった。

34.2%の学生がカーシェアリングを認知。40.2%がカーシェアリングに興味を示すも、利用経験者はわずか6.1%。

<4> カーシェアリングの認知度
大学生のカーシェアリングの認知度(「知っている」、「よく知っている」、「利用経験あり」)は34.2%とあまり高くはなく、「全く知らない」学生は35.3%も占め、大学生の3人に1人以上がカーシェアリンを認知していないことが判明。大学生の車に対する興味関心の低さが、カーシェアリングの認知度にも表れたともとれる結果となった。カーシェアリングの認知度は、レンタカーに比べるとかなり低いといえる。
カーシェアリングを認知している大学生のうち、33.9%が「インターネット」を通じて知ったと回答。次いで、「テレビ」(30.2%)、「街中の駐車場」(24.5%)という結果であった。

<5> カーシェアリングに対する興味・関心度
大学生のカーシェアリングへの興味では「興味がある」が32.9%と一番高く、やや意外な結果に。「非常に興味がある」の7.3%と合わせると大学生の40.2%がカーシェアリングに興味を持っていることが分かった。
一方で、全体的に見ると「どちらでもない」(19.5%)、「興味がない」(29.3%)、「まったく興味がない」(10.9%)が59.7%と高く、やはり大学生の車に対する興味関心の低さが見て取れる結果となった。
カーシェアリングに「興味がある」、「非常に興味がある」と回答した学生のうち、「安さ」に興味を持った学生が60.6%と高く、次いで「学生基本料金5年間無料」、「短時間でも気軽に利用できる」、「24時間利用できる」が同数の54.5%となった。

カーシェアリングに対して「まったく興味がない」、「興味がない」、「どちらでもない」と回答した理由では、「運転しない・できない」(28.6%)、そもそもカーシェアリングについて「よく分からない」(24.5%)が上位を占めた。
上位2位に次いで、「車を持っている・持ちたい」、「家族共用のクルマがある」が22.4%と同値。車に対する興味関心の高い学生や車に接する機会が多い学生ほど、カーシェアリングに対する興味関心は低くなることもわかった。

カーシェアリング入会を「検討したい」は46.3%。利用目的は「ドライブ」、「日帰旅行」が6割以上。

<6> カーシェアリングへの入会意向
カーシェアリングへの入会意向では、「すぐに入会したい」(4.9%)と「入会したい」(9.8%)で14.7%。一方、全体の39%が「入会したいと思わない」(13.4%)あるいは「あまり入会したいと思わない」(25.6%)と回答しており、大学生の入会意向はかなり低いことが明らかになった。ただし「検討したい」がほぼ半数の46.3%を占めており、潜在的な入会意向はあるとも考えることができる。

<7> カーシェアリングの利用目的
カーシェアリングの利用経験がある大学生の60%が、「ドライブ」と「デート」で利用していたことがわかった。次に多かったのが、「日帰旅行」の40%であった。「買い物」や「送り迎え」といった、カーシェアリングのヘビーユーザー層である30代後半から40代の実用的な利用目的と異なり、大学生は主に「遊び」の場面で利用している傾向が高いことがうかがえた。

カーシェアリングの利用経験がない大学生の利用目的の意向でも、特に上位4位においては「日帰旅行」と「デート」の順位が逆転しただけでほぼ同様の傾向が見られた。やはり、多くの大学生はカーシェアリングを実用使いではなく、「余暇」で使いたいと考えているようだ。

大学生の43.9%が、カーシェアリングを「もっと知る機会が欲しい」と回答。カーシェアリングをより手軽でより便利に利用したいと答えた学生は3割以上に。

<8> カーシェアリングに対する期待度
カーシェアリングに対する今後の期待では、「もっと知る機会が欲しい」が43.9%で1位となった。
その他では、「乗り捨て可能」(40.2%)、「ステーション数の増加」(40.2%)、「さらに安くして欲しい」(37.8%)が多く、より手軽でより便利にカーシェアリングを利用したいという大学生の要望が表れた結果となった。


【調査概要】
・調査方法 紙&Webアンケート
・調査期間 2013年11月15日(金)~約1か月間
・調査対象 全国の18歳~23歳の大学生男女
・有効回答 合計82人(男性35人、女性47人)(一人暮らし34人、実家暮らし48人)

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[カーシェアリング比較360°]
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