M2M世界市場に関する調査 2014 

2014年03月28日
矢野経済研究所は、M2M世界市場の調査を実施。本調査におけるM2M(Machine to Machine:機器間通信)とは、人が介在せずに機器・デバイス間で、無線回線やネットワーク網を利用し情報のやり取りをする仕組みを指し、本調査におけるM2M市場規模はM2Mを実現するための、デバイスやモジュール、M2Mプラットフォーム、システム構築やアプリケーション開発、データ解析・制御などのソリューション、運用・保守サービスなどを対象とし、累計金額ベースで算出した。

【調査結果サマリー】

◆ 2013年度のM2M世界市場は累計金額ベースで1兆4,580億円の見込み
M2M世界市場規模は2010年以降に大きく伸長し、2013年度は1兆4,580億円(累計金額ベース)の見込みである。尚、2013年度の国内M2M市場は1,350億円(同)の見込みで、M2M世界市場における日本市場の構成比は9.3%となる。

◆ 中・長期的にはスマートシティやスマートコミュニティの中核機能・中核技術として期待
M2Mで注目されるアプリケーション分野は多岐に及ぶが、特に医療・ヘルスケア、エネルギー管理、農業・畜産、交通インフラ関連での期待が大きい。そして中・長期的には、M2Mは世界的に拡大が見込まれるスマートシティやスマートコミュニティにおける中核機能・中核技術として期待されると考える。

◆ 2020年度のM2M世界市場規模は累計金額ベースで3兆8,100億円を予測

M2M需要は先進国から新興国に徐々にシフトしていくが、M2M世界市場は、M2Mプラットフォーム型サービスの拡大、機器・デバイスの低価格化、ワイヤレス環境及びグローバル化の進展などを背景に拡大するものと考える。2020年度のM2M世界市場規模は3兆8,100億円(累計金額ベース)に達すると予測する。


【調査概要】
・調査期間:2013年10月~2014年2月
・調査対象:国内外のIT事業者(SIer)、通信事業者(キャリア)、MVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)やMVNE(Mobile Virtual Network Enabler:MVNO事業者を支援する事業者)、デバイスメーカー、ユーザ企業等
・調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用

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[矢野経済研究所]
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