病院設備機器市場に関する調査 2014 

2014年04月14日
矢野経済研究所は、国内の病院設備機器市場の調査を実施した。
本調査における病院設備機器とは、病院管理システム(電子カルテシステム、オーダリングシステム等)や中央材料室および感染防止機器(医療用洗浄装置・滅菌装置等)、手術室設備機器(手術台、手術用照明灯等)、薬剤管理機器(分包機、薬袋印字システム等)、病棟・その他設備機器(自動再来受付機・自動精算機等)を対象とする。

【調査結果サマリー】

◆2013年度の病院設備機器市場は前年度比2.0%増の1,047億2,500万円の見込
2012年度の国内の病院設備機器市場は前年度比7.6%増の1,026億6,400万円となった。2013年度の同市場規模は前年度比2.0%増の1,047億2,500万円(いずれも販売元出荷金額ベース)を見込む。
大学病院や拠点病院を中心とする大型施設の増改築・新築案件が続き、病院の救急医療体制・高度医療受け入れ態勢を整備するために、病院設備が充実化される運びとなった。特に手術室設備機器や薬剤管理機器において市場拡大が続く結果となっている。

◆手術室設備機器と薬剤管理機器、病棟・その他設備機器が好調に推移
2013年度の病院設備機器市場の内訳をみると、手術室設備機器や薬剤管理機器、病棟・その他設備機器が好調に推移する見込みである。
手術室設備機器については、病院総数が減少傾向にあるが、手術件数や全身麻酔症例数については増加しており、病院の増改築や基幹病院などの合併による手術室工事は一定数行われている状況で、順調な受注推移となった。また、薬剤管理機器では、調剤薬局の新規開業件数の伸びは鈍化傾向にあるものの、薬局薬剤師の在宅業務推進や後発医薬品に対応するために分包機を更新、追加導入する調剤薬局が増加したために、市場は拡大へと転じている。病棟・その他設備機器の一つである自動精算機については、診療明細書の無料発行の義務化の影響から販売数量が大幅に拡大している。


【調査概要】
調査期間:2013年12月~2014年3月
調査対象:病院や診療所、調剤薬局向けシステム及び関連機器のメーカー、代理店、ディーラー等
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mail によるヒアリング、ならびに文献調査併用

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[矢野経済研究所]
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