インターネット動画の視聴・シェア実態調査 

2014年11月27日
アイ・エム・ジェイ(IMJ)は、「インターネット動画の視聴・シェア実態調査」を実施。
調査期間は2014年10月9日~10月10日、有効回答数は1,113名から得られました。

【調査の狙い】

パソコン・スマートフォンの普及と、屋内外のインターネット環境が整備されたことにより、誰でもインターネット動画(以下ネット動画)を楽しむ事や、気にいった動画をSNSでシェアしたり、シェアされた動画を楽しむ事が日常的になってきています。そこでIMJでは、ネット動画の視聴とシェア状況の実態をつかむべく、アンケート調査を行いました。今回は、性年代ごとの差に焦点をあてた調査結果を発表いたします。

【調査のトピック】

・ネット動画はパソコンでの視聴が主流

・視聴時間は若年層ほど、そして男性ほど長くなる傾向

・パソコンと比べ、スマートフォン、タブレットでの視聴は短くなる傾向

・視聴時間帯は、20-21時台が約半数、22-23時台も4割以上

・ネット動画視聴タイミング1位は圧倒的に「自宅で暇な時」

・視聴のきっかけ、「自発的に検索して視聴」が主流、「他のWebサイトを見て」「SNSで見かけて」も 約3割

・ポジティブな内容の動画は、シェア傾向が高く、視聴誘引の鍵

・「音楽・ライブ」と「一般ユーザーが撮影/編集した動画」の人気が高く、シェア傾向も高い

・約4割がネット動画のシェア経験あり

・シェア経験者はスマホでの視聴が多い


【調査結果】

■ネット動画はパソコンでの視聴が主流
ネット動画を視聴する際に主に利用しているデバイスを尋ねたところ、「パソコン」が 83%、「スマートフォン」が 12%、「タブレット」が 5%となり、多くの人が主にパソコンでネット動画を見ていることがわかりました。また、性年代ごとに見ると、10 代男女と 20 代女性の約 3 割、そして 30 代の女性の約 2 割が主にスマートフォンで視聴しており、他の層でのスマートフォン視聴は 1 割以下の結果となりました。

■視聴時間は若年層ほど、そして男性ほど長くなる傾向
1 日のネット動画視聴時間は若年層ほど、そして男性ほど視聴時間が長く、10~20 代の半数以上の男性が、1 日に 1 時間以上ネット動画を視聴していることがわかりました。

■パソコンと比べ、スマートフォン、タブレットでの視聴は短くなる傾向
デバイスごとの視聴時間の違いを見ると、1 日における視聴時間はパソコンに比べてスマートフォンとタブレットではやや短い人が多い傾向が見られます。

■視聴時間帯は、20-21 時台が約半数、22-23 時台も 4 割以上
全体で見ると、ピークである 20-21 時台に視聴する人が約半数、22-23 時台に視聴する人も 4 割以上に上ることがわかりました。
性年代ごとに見ると、18-21 時台での視聴割合は年代を追うごとに低下し、22-23 時台になると 30 代男性が他の年代より 10 ポイント以上も視聴割合が高いことがわかりました。さらに、60 代男性の 22 時以降の視聴率は 22%となり、他の年代に比べ大きく下がる傾向が見られます。

■ネット動画視聴タイミング 1 位は圧倒的に「自宅で暇な時」
ネット動画を視聴するタイミングは、圧倒的に「自宅で暇な時に」が多く、ついで「家事や仕事の休憩時に」と「寝る前や起きた時に」であることから、外出している際にはほとんど動画は見られておらず、Wi-Fi環境の整った場所での視聴が主であると予想されます。

■視聴のきっかけ、「自発的に検索して視聴」が主流、「他の Web サイトを見て」「SNS で見かけて」も約 3 割
自発的に検索してネット動画を視聴する人が多いものの、他のWebサイトやSNSをきっかけとしてなど、Web 上での他者発信による影響を受けての視聴も 3 割に上ることがわかりました。
なお、SNS でシェアされた動画を視聴している人は、10 代男性が半数以上、20 代女性も 4 割以上に上るとの結果がでています。

■ポジティブな内容が、視聴誘引の鍵
総じて自分にポジティブな影響を与える内容に興味が高く、特に「楽しい」は全体の半数以上の人が見たくなると答えています。また、「かわいい・癒し」、「役立つ・ためになる」がそれに続いています。

■「音楽・ライブ」と「一般ユーザーが撮影/編集した動画」が人気
よく視聴しているネット動画を尋ねたところ、「音楽・ライブ」「一般ユーザーが撮影/編集した動画」との回答が多い結果となりました。CM(企業広告)をネットで視聴する人も、一定数いるようです。

■約 4 割がネット動画のシェア経験あり
ネット動画のシェア(SNS 上で共有、友人等に教える)経験は、約 4 割の人が「ある」と答えています。さらに性年代ごとに見てみると、10 代男性、20 代男女、60 代女性のシェア経験率が高い結果となりました。

■ポジティブな影響を与える動画をシェアする傾向
シェアしようと思う動画は「楽しい」「かわいい・癒し」「役立つ・ためになる」との回答が多く、「思わず見たくなる動画」と同様の傾向が見られました。

■「ユーザー投稿動画」「音楽・ライブ」をシェア
シェアした事がある動画は「一般ユーザーが撮影/編集した動画」「音楽・ライブ」との回答が多く、「良く見る動画」と同様の傾向が見られました。

■シェア経験者はスマホでの視聴が多く、SNS やブログがきっかけ
シェアしたことがある人は、スマートフォンの保有率ならびにスマートフォンでのネット動画視聴率が高いことがわかります。また、ネット動画視聴のきっかけはシェア経験の有無で大きくことなり、シェア経験者は「SNS」「ブログ」がきっかけとの回答が多い結果となりました。


【調査概要】
・調査方法:インターネットリサーチ
・調査地域:全国
・調査対象:15~69歳の男女 ※調査会社が保有する調査パネル
・調査日時:1,113サンプル
・有効回答数:2014年10月9日~10月10日
・対象者条件:最近6ヵ月以内にインターネット動画を閲覧したことがある
・割付条件:年代別のインターネット利用率を「平成26年9月総務省全国男女推計人口」を元に算出し、割付を行った ※インターネット利用率は総務省「平成24年通信利用動向調査」を参照

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
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