2016年卒マイナビ企業新卒採用予定調査 

2015年04月03日
マイナビは、「2016年卒マイナビ企業新卒採用予定調査」を発表。
本調査は、企業の新卒採用に対する意識や採用活動全体の動向を把握することを目的に、2001年(2002年卒)以来、毎年実施しているものです。調査結果の概要は以下の通りです。

【調査TOPICS】

●採用予定数は全体平均で前年実績比15.0%の増加。採用基準を前年度より「厳しくする」は過去最低

●採用スケジュールは全体的に後ろ倒しとなるも、面接開始のピークは4~5月

●内々定辞退対策を7月以前に開始する企業は53.9%。人事や先輩との面談も実施予定

●採用ターゲットとしている学校群が「ある」企業は3年連続増加し、53.1%と半数を超える

●内定式を10月1日に開催予定の企業は73.4%と、およそ4社に3社の割合


【調査概要】

■採用予定数は「増やす」割合が上昇。全体平均では前年実績比15.0%の増加で、採用増の勢いは持続
2016年卒の採用予定数は、継続的に良好な景況感を背景に、「大学(文系)」「大学(理系)」「大学院(理系)」のいずれにおいても「増やす」という回答が「減らす」を15pt以上上回った。「増やす」と回答した割合は、「大学(文系)」が23.7%、「大学(理系)」が29.1%、「大学院(理系)」が19.5%で、いずれも前年度の割合をやや上回った。2016年卒採用予定数を2015年卒採用実績数と比較すると、全体平均で15.0%増加し、上場企業では14.2%の増加となった。

■前年度より採用基準を「厳しくする」企業の割合は調査開始以来最低。採用環境の見通しが「厳しくなる」は大きく増加し、調査開始以来最高に
採用基準を前年度より「厳しくする」企業は全体で8.2%に留まり、調査開始(2002年卒)以来最低の割合となった。質・量の優先度では、上場企業の「徹底して質」という回答が「大学(文系)」「大学(理系)」「大学院(理系)」のいずれにおいても昨年度より6~7pt減少し、「量よりは質」「質よりは量」が増加した。上場企業の一部で「量の確保」の必要性が高まっていることがうかがえる。
採用環境の見通しについては、「厳しくなる(「非常に」+「厳しくなる」)」という回答が文系で75.2%(前年比20.6pt増)、理系で81.6%(前年比19.4pt増)となり、いずれも当設問の調査開始(2010年卒)以来最高の割合となった。

■採用スケジュール変更で全体的に後ろ倒しとなるも、面接開始のピークは4~5月

政府方針による採用スケジュール変更で、「エントリー受付開始」は82.5%と、3月上旬に集中した。一方、「エントリーシートの結果通知開始」や「適性検査・筆記試験開始」は3月上旬から6月上旬にかけて分散する傾向となっている。選考活動開始について、8月1日を遵守して8月に行う企業は「面接開始」で19.0%、「内々定出し開始」で23.9%と比較的少ない。「面接開始」はピークが4~5月となったが、3月下旬から6月上旬にかけて開始時期が分散し、「内々定出し開始」はピークが8月となったが、4月上旬から7月上旬にかけて内々定出しを開始する企業も多いようだ。

■内々定辞退対策を7月以前に開始する企業は53.9%。人事や先輩との面談も実施
内々定辞退対策の開始時期のピークは8月(24.8%)だったが、7月以前に開始する企業は合計で53.9%と半数を超えた。内々定辞退対策の内容としては、「懇親会(飲み会)」(67.3%)「誓約書の提出」(61.7%)が多くの回答を集めた。内定式より前に行う「内々定式」(27.4%)も、小売業などを中心に実施予定であることが分かった。また少数ではあるが「他社の選考の辞退を要請」(5.4%)「旅行・合宿」(3.0%)という回答も見られた。7月以前に内々定辞退対策を開始する企業は「人事との面談」(54.6%)「先輩との面談」(44.2%)という回答も多くなっており、8月までは内々定者と直接顔を合わせる手法をとる企業が増加することが予想される。

■採用ターゲットとしている学校群が「ある」企業は3年連続増加し、53.1%と半数を超える
採用ターゲットとしている学校群が「ある」企業は3年連続増加し、53.1%(前年比0.8pt増)と半数を超えた。理系の学生を採用ターゲットとしている企業に、どの学科系統をターゲットにしているか聞いたところ、「機電系」が44.5%と前年同様最も高かったが、割合は減少し(前年比10.0pt減)、代わって「学科は問わない」が24.7%と増加した(前年比8.1pt増)。特に、理系を採用する非製造業では42.8%と、学科を問わない傾向が強いことが分かった。

■内定式を10月1日に開催する企業は73.4%と、およそ4社に3社の割合
経団連の指針において選考活動開始が8月1日となったことで、正式な内定日とされている10月1日までの期間が2カ月間に短縮されたことを受け、企業の内定式の日程について聞いたところ、「10月1日に開催する」という回答は全体で73.4%だった。従業員規模が小さいほど10月1日開催の割合が低くなり、100人未満の企業では60.6%に留まった。内定式の開催回数は83.4%とほとんどの企業が1回と回答したが、小売業では2回以上開催する企業が20.0%となった。


【調査概要】
・調査名:2016年卒マイナビ企業新卒採用予定調査
・調査方法:
 1)新卒採用人事担当者のための採用支援サイト「マイナビ採用サポネット」掲載のWEBフォームへ入力
 2)回答用紙をFAXにて返送
・調査期間:2015年2月2日(月)~ 2015年2月27日(金)
・対象:新卒採用実績のある国内企業 8,000社
・有効回答数:1,949社
・回答の内訳
①『上場企業』388社、『非上場企業』1,561社
②『製造業』647社、『非製造業』1,302社
③従業員数:100人未満 374社 / 100人~300人未満 594社 /300人~500人未満 298社 /500人~1,000人未満 298社 /1,000人~3,000人未満 266社 /3,000人~5,000人未満 49社 /5,000人以上 70社

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