「仕事とプライベートの両立」実態調査(20~39歳の未婚男女対象) 

2015年04月16日
オウチーノ総研は、20~39歳の未婚男女 662 名を対象に、「『ワークライフバランス』に関するアンケート調査」を行った。

まず、「仕事とプライベートを両立したいと思いますか?」という質問をした。「強くそう思う」・「まあまあそう思う」と回答した人を合わせると、88.0%が「仕事とプライベートを両立したい」と思っていることが分かった。次に、「現在、仕事とプライベートを両立できていますか?」と聞いたところ、「できている」・「まあまあできている」と回答した人は合わせて 49.3%、「あまりできていない」・「全くできていない」と回答した人は合わせて 50.7%だった。「仕事とプライベートを両立したい」と回答した人の中で、「あまり両立できていない」・「全くできていない」と回答した人は 49.7%。約半数の人が、理想通りにはいかない、厳しい現実のようだ。

【調査結果】

1. 88.0%が、「仕事とプライベートを両立したい」と回答!

まず、「仕事とプライベートを両立したいと思いますか?」という質問をした。結果、「強くそう思う」と回答した人は 49.5%、「まあまあそう思う」と回答した人が 38.5%、「あまりそう思わない」と回答した人が 7.2%、「全くそう思わない」と回答した人が 4.8%だった。「強くそう思う」人と「まあまあそう思う」人を合わせると、88.0%が「仕事とプライベートを両立したい」と思っていることが分かった。
「両立したい」理由を聞くと、最も多かったのが、「自分の時間を持ち、趣味を頑張りたいから」(24歳/男性)や、「家族が大事だから」(27 歳/男性)など、「プライベートを充実させたいから」という理由だった。次いで、「どちらも充実してこそ、満たされた人生が過ごせると思うから」(35 歳/女性)や、「収入とプライベートのバランスをとるべきだから」(38 歳/女性)など、「双方のバランスが大事だから」という理由が多かった。

2. 50.7%が「仕事とプライベートを両立できていない」!

次に、「現在、仕事とプライベートを両立できていますか?」と聞いた。結果、「できている」と回答した人が 11.4%、「まあまあできている」と回答した人が 37.9%、「あまりできていない」と回答した人が 35.3%、「全くできていない」と回答した人が 15.4%だった。「あまりできていない」、「全くできていない」と回答した人を合わせると、「仕事とプライベートを両立できていない」人は50.7%だった。また、「仕事とプライベートを両立したい 」と回答した人のうち、 「両立できている 」人が50.3%、「両立できていない」人が 49.7%だった。
「恋人がいる」人のうち、「両立できている」人は 59.9%、対して「恋人がいない」人のうち、「両立できている」人は 44.2%だった。恋人の存在が、「仕事とプライベートの両立」に良い影響を与えているようだ。
「両立できている」理由を聞くと、「残業が無く、趣味が充実しているから」(28 歳/女性)や、「残業は必要な時だけだから」(35 歳/女性)、「有給休暇が取りやすいから」(25 歳/男性)など、「自分の時間をしっかり取れているから」という理由が最も多かった。他には、「仕事も問題なくこなし、恋愛もできているから」(26 歳/男性)のように、「両方とも充実しているから」という理由や、「仕事は極力自宅へ持ち帰らないようにしているから」(37 歳/男性)や「プライベート中は仕事のことは考えないから」(26 歳/女性)など、「オンオフの切り替えができているから」という理由が挙がった。
「両立できていない」理由として、もっとも多く挙がったのは、「アフター5 も週末もほぼ休めないから」(37 歳/男性)や、「仕事に時間を取られ、家事がおろそかになっているから」(27 歳/女性)など、「仕事が忙しくプライベートの時間が取れていないから」だった。他には、「どちらも中途半端だと思うから」(26 歳/男性)、「収入が低いから」(27 歳/男性)などの理由が挙がった。

3. 「仕事・プライベートの優先順位」に男女差はほとんど無い。

次に、「通常、仕事とプライベート、どちらを優先させますか?」という質問をした。結果、「仕事優先」という人が 10.3%、「どちらかというと仕事優先」という人が 38.8%、「どちらかというとプライベート優先」という人が32.3%、「プライベート優先」という人が18.6%だった。「仕事優先」という人は合わせて 49.1%、「プライベート優先」という人は、合わせて 50.9%と、半々に分かれる結果となった。
男女別に見ると、男性は「仕事優先」が 51.1%、「プライベート優先」が 48.9%。女性は「仕事優先」が 47.2%、「プライベート優先」が52.8%だった。男性の方がわずかに仕事を優先する人が多いが、意外にも、男女間の差はほとんど無いことが分かった。

4. 「仕事とプライベートの両立」ができている人は、「勤務時間」、「休日」への満足度が高い!

最後に、「現在の仕事の満足度は、何点ですか?」という質問をした。「勤務時間(残業など)について」、「休日(休日出勤や有給休暇など)について」、「収入について」、「仕事内容について」、「仕事のやりがいについて」の 5 項目について、それぞれ満足度を 100 点満点で回答してもらった。平均を出すと、「勤務時間について」は 56.7 点、「休日について」は 58.9 点、「収入について」は 42.8 点、「仕事内容について」は 48.4 点、「仕事のやりがいについて」は 48.7 点だった。
「仕事とプライベートを両立できている」と回答した人の平均は、「勤務時間について」が 70.8 点、「休日について」が71.1 点、「収入について」が 52.1 点、「仕事内容について」が 57.8 点、「仕事のやりがいについて」が 56.9 点だった。それに対し、「両立できていない」人は、「勤務時間について」が 42.9 点、「休日について」が 47.0 点、「収入について」が 33.8 点、「仕事内容について」が 39.4 点、「仕事のやりがいについて」が 40.7 点と、「両立できている」人と比べると 5 項目とも大幅に点数が低かった。
「仕事とプライベートの両立」ができている人は、「勤務時間」と「休日」に対する満足度が高かった。プライベートの時間がしっかり取れることが、両立のためには重要なようだ。


【調査概要】
有効回答:首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)在住の 20~39 歳、未婚男女 662 名
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2015 年 4 月 7 日(火)~4 月 8 日(水)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[オウチーノ総研]
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