2016年3月卒業予定者の就職活動に関する調査(2015年4月1日状況) 

2015年05月11日
アイデムの人と仕事研究所は、2016年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学4年生・大学院2年生の男女605名を対象に調査を実施。

【調査結果の全体】

■進捗状況
<現在のステータス>
【主な活動】「エントリー活動段階」64.3% 「面接・試験段階」22.1%
【最も進みが早い企業の状況】「エントリー活動段階」41.4%、「面接・試験段階」50.9%
4/1時点で「内定あり」の学生は4.1%
2015年卒学生よりも、就職活動開始1ヵ月間の進捗が早い

<応募・選考企業数>
会社説明会参加回数 平均12.7回(3/1調査:平均6.6回)
選考採用に応募した企業数 平均23.0社(3/1調査:平均8.1社)
エントリーシート・履歴書提出企業数 平均4.6社(3/1調査:平均1.9社)

<行った準備・対策>
「就活ナビサイトへの登録」87.4% 「自己分析」63.6%
「キャリアセンターの就職ガイダンスへの参加」57.7%
「個別企業の説明会への参加」「複数企業合同の説明会への参加」が増加

<就職活動の進め方を知るために利用する情報媒体>
「就活ナビサイト」58.2%「学校/キャリアセンターが行う就職ガイダンス・セミナー」49.4%「大学の友人・先輩」42.3%
就職ガイダンス・セミナーの利用率は男性に比べ女性が18.5ポイント高い
情報収集の選択肢は、男性に比べ女性の方が多岐にわたる

<1日のスケジュール>
「就職活動」に費やす時間は4.3時間で、3/1調査の3.2時間から大幅増加
「学業」に費やす時間は2.4時間で、3/1調査の2.8時間から減少
「サークル」「アルバイト」「趣味や遊び」に費やす時間は減少傾向

<OB・OG・若手社員からのアプローチ>
「あり」23.1%
連絡が来たきっかけ・時期は、「説明会の申込・参加をしたとき」37.3%、
「3月」が最多の46.2%
「良かったこと」は、「社風を知れた」「企業研究になった」
「良くなかったこと」は「本人の言動が不快」「他の応募者と同じ選考過程だった」

■企業選定の志向
<企業規模に対する志向>
「大企業志向」50.3% 「中小企業志向」25.6% 「こだわりなし」24.1%

<企業選定時の重視項目>
「事業内容」「会社・社員の雰囲気」「職種」「業界」「勤務地」
女性は、「育児・介護支援」を非常に重視する傾向
2015年卒学生よりも各項目に対する重視度合が上昇し、こだわりが強い傾向

<志望業界・職種>
男性:業界「メーカー」「商社」「ソフトウェア・通信」 職種「営業系」「企画系」「事務・管理系」
女性:業界「メーカー」「サービス」「商社」 職種「事務・管理系」「企画系」「営業系」

■学生の意識
<身につけている社会人基礎力>
「傾聴力」「実行力」「主体性」

<企業に評価される自信があるもの>
「人柄・性格」「学生時代の課外活動」「立居振る舞い」
企業が3番目に重視している「志望動機」に自信がある学生は、わずか13.4%

<働く上で大切にしたいもの>
「給与」<「仕事の内容」<「働きやすさ」
採用選考が始まり、「仕事の内容」に重きを置く学生の割合が増加傾向

<就職活動の不安>
「交通費・就活グッズの費用負担」「内定が取れないかも」「何を評価されるのかわからない」

<相談相手>
「友人」73.6% 「父親・母親」40.7% 「先輩」36.7%

【調査結果の詳細(一部抜粋)】

≪就職活動の進捗状況≫
【主な活動】
「エントリー活動段階」64.3% 「面接・試験段階」22.1%
学生に、2015年4月1日時点の就職活動において、“現在行っている<主な活動>”を聞いた。「エントリー活動段階」と回答した学生が最も多く、64.3%に上った。「面接・試験段階」と回答した学生は、22.1%だった。前回の3月1日調査から「準備活動段階」の学生が減っていること、「面接・試験段階」に進んだ学生の割合が増加していることからも、就職活動開始1ヵ月の進捗がうかがえる。前年の採用広報活動の開始約1ヵ月後の調査(「2015年3月卒業予定者の就職活動に関する調査 2013年12月末状況」)と比較すると、今回の調査は「準備活動段階」の学生の割合が低く、「面接・試験段階」以降に進んでいる学生の割合が高い。就職活動開始1ヵ月の進捗は、2016年卒学生の方が早いようだ。
 
【最も進みが早い企業の状況】 
「エントリー活動段階」41.4%、「面接・試験段階」50.9%
<主な活動>において「準備活動段階」「エントリー活動段階」「面接・試験段階」のいずれかを回答した学生に対し、<最も選考が進んでいる企業の状況>を聞いた。「準備活動段階」6.5%、「エントリー活動段階」41.4%、「面接・試験段階」50.9%となり、約半数の学生が「面接・試験段階」に進んでいる。

≪1日のスケジュール≫
「就職活動」に費やす時間は4.3時間で、3/1調査の3.2時間から大幅増加
「学業」に費やす時間は2.4時間で、3/1調査の2.8時間から減少
学生に、現在、1日のうち「就職活動」「学業」「サークル・部活動」「アルバイト」「趣味や遊び」「睡眠」にどのくらいの時間を費やしているかを聞き、平均化した。結果は、「就職活動」4.3時間、「学業」2.4時間、「サークル・部活動」0.6時間、「アルバイト」2.3時間、「趣味や遊び」3.0時間、「睡眠」7.2時間となった。前回の3月1日状況調査と比較すると、「学業」に費やす時間は2.8時間から2.4時間に若干減少した。「アルバイト」や「趣味や遊び」の時間も、減少傾向にある。一方、「就職活動」に費やす時間は3.2時間から4.3時間へと大幅に増加しており、就職活動への取り組みが本格的に始まったことがうかがえる。

≪就職活動の進め方を知るために利用する情報媒体≫
就職ガイダンス・セミナーの利用率は女性が男性を18.5ポイント上回る
情報収集は、男性に比べ女性の方が多岐にわたる傾向
学生に、就職活動の概要や進め方を知るために利用した(しようと思っている)情報媒体を聞いた。最も多かったのは「就活ナビサイト」で、58.2%の学生が挙げている。次いで、「学校・キャリアセンターが行う就職ガイダンス・セミナー」が49.4%、「大学の友人・先輩」が42.3%となっている。男女別に見ると、女性は「就活ナビサイト」や「学校・キャリアセンターが行う就職ガイダンス・セミナー」を利用して情報収集をしている割合が男性よりも大幅に高い。平均回答個数を見ても、男性に比べより多くの選択肢を回答しており、様々な機会や媒体を利用して情報収集をしているようだ。


【調査概要】
調査対象:2016年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学4年生・大学院2年生の男女
調査方法:インターネット調査
調査期間:2015年4月1日~3日
有効回答:605名

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