第3回 乳幼児の父親についての調査 [2014年] 

2015年06月16日
ベネッセホールディングスの社内シンクタンク「ベネッセ教育総合研究所」では、 2014 年 10 月に、0 歳から 6 歳(就学前)の乳幼児を持つ父親 2,645 名を対象に、「第 3 回乳幼児の父親について の調査」を実施。
この調査は 2005 年、2009 年の実施につづき 3 回目となります。9 年間の比較を通して、 父親の子育てへの関わり、教育観や父親像、ワークライフバランスに関する意識や実態を把握し、父親と家族・ 社会とのつながりについて把握しています。

【主な調査結果】

1. 「家事・育児に今まで以上に関わりたい」と思う父親は 9 年間で増加した。
2005 年 47.9%、2009 年 54.2%、2014 年 58.2%と、10.3 ポイントの増加。

2. しかし、父親の家事・育児への関わりの実態は大きく変化していない。また、「子どもとの接し方に自信がもてない」 比率が増加している。

●関わっている家事・育児では、家事(ごみを出す、食事の後片付け)が若干増加した。しかし、その他の家事・育児で はほとんど増加はみられない。
●「子どもとの接し方に自信がもてない」比率が増加している。

3. その背景として、仕事からの帰宅時間が 21 時台以降と回答する父親の割合が、依然約4割を占める。
●21 時台以降に帰宅する父親は 37.8%(2005 年 46.8%、2009 年 39.2%)と、この 5 年間で大きな変化は見られな い。

4. 帰宅時間が早い父親(20 時台までの帰宅)は、家事・育児を多く行い、生活の満足度も高い。
●20 時台までに帰宅する父親は、平日に子どもと一緒に過ごす時間が多くなり、「子どもを叱ったりほめたりする」「子 どもと一緒に室内で遊ぶ」など、さまざまな家事・育児に関わる頻度が高い。
●生活満足度は、20 時台までに帰宅をする父親のほうが 21 時台以降に帰宅をする父親よりも高く(20 時台以前 77.4%>21 時台以降 70.1%)、自身の子育ての満足度も高い(20 時台以前 72.8%>21 時台以降 62.3%)。

5. 一方、帰宅時間が遅い父親は、父親の子育てに対する職場の理解がないと回答する傾向がみられる。
●21 時台以降に帰宅する父親は、「子どもとの時間を十分にとれない」「子どもとの接し方に自信がもてない」などの 思いを抱いている比率が高い。
●21 時台以降に帰宅する父親の職場では、「子どもが病気の際には、休みをとったり、早退したりしやすい」(20 時台 以前 72.1%>21 時台以降 59.4%)、「男性の子育て参加を大事にする風土がある」(20 時台以前 42.6%>21 時 台以降 27.1%)など、子育てを応援する風土が 20 時台までに帰宅する父親より低い傾向が見られた。

※帰宅時間による分析は、対象者を大学卒業以上で算出。


【調査概要】
テーマ:父親の子育ての実態、子育て観、仕事と家庭のバランス、家族との関係など
時期:
 第 1 回 2005 年 8 月
 第 2 回 2009 年 8 月
 第 3 回 2014 年 10 月
調査方法:インターネット調査
調査対象:
 第 1 回 首都圏の 0 歳から 6 歳(就学前)の乳幼児をもつ父親 2,956 名(20~45 歳)
 第 2 回 首都圏の 0 歳から 6 歳(就学前)の乳幼児をもつ父親 4,574 名(20~45 歳)
 第 3 回 首都圏の 0 歳から 6 歳(就学前)の乳幼児をもつ父親 2,645 名(20~49 歳)
 ※首都圏は東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ベネッセ教育総合研究所]
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