子供や孫とのキャンピングカー旅行の楽しみ方に関する調査 

2015年09月07日
日本RV協会は、欧米などに比べるとファミリー向けのキャンピングカーが多い国だと言われている日本のキャンピングカーユーザーが、子供や孫とどのような旅行を楽しんでいるかを調査しました。この調査は、家族旅行やお盆の帰省などが多い夏休み期間に行われました。

【調査結果】

■キャンピングカー旅行が子供の成長をうながすと実感している親たちは8割

設問【1】において、まず「キャンピングカーで観光地を巡ったり、海、高原で自然に触れることは、お子様やお孫さんの情操を高めたり、知識を増やしたりすることに役立つと思われますか」と尋ねました。
それによると、66.5%のユーザーが「たいへん役立つと思う」と回答し、14.8%の人が「多少役立つと思う」と答えています。
この両者を合わせると、81.3%にもなることから、ユーザーの大半が、キャンピングカー旅行には子供の情操を高めるなどの教育効果があることを認めていることがわかりました。

では、親たちは、子供や孫に対して、具体的にキャンピングカー旅行から何を学びとってほしいと思っているのでしょうか。設問【2】でそれを尋ねてみました。
最も多かった回答は、「旅行を通じて、親・兄弟姉妹などの家族の繋がりの大切さを感じてもらいたい」(31.5%)というもので、キャンピングカー旅行が、家族の絆を確かめ合うための良い機会であることを示すものでした。
次に多かった回答は「動植物の生態や天候の変化の読み方、星座観察など、自然に対する興味や関心を持ってもらいたい」というもので、27.3%を示しました。
 他に「地方のグルメに触れ、さまざまな食材、調理法を知って食生活の大事さを知ってほしい」(10.3%)、「ナイフの使い方、火の熾し方、ロープの結び方など、災害が起きたときにも役立つ知識を身につけてもらいたい」(9.7%)などという回答もありました。

では、実際に子供とキャンピングカー旅行をしている親たちは、旅行先でどのような時間を過ごしているのでしょう。
設問【3】でそれを尋ねたところ、(1)「キャンプ場に出かけ、オーニングの下でバーベキューなどを楽しむ」(20.1%)、(2)「釣りや天体観測、野鳥観察などの自然を研究する」(18.7%)、(3)「家族で食事しながら、日ごろ家ではもてない団らんを楽しむ」(17.9%)という回答が続きました。
このような回答から、子供たちとキャンピングカー旅行する親たちは自然の中で、普段家ではできないことなどをしつつ、日頃おろそかになりつつある家族の団らんの時間を過ごしている様子が伝わってきました。

このように、本調査からは、子供や孫と仲良く旅行を楽しんでいるユーザーの様子が浮かび上がってきましたが、子供が思春期を迎える頃になると、家族旅行に同行しなくなるという話もよく聞きます。
そこで、親子でキャンピングカー旅行を楽しめるのは、子供が何歳ごろまでだと親たちは考えているのかもリサーチしてみました。
それによると、多くの親たちが、子供が小学校高学年から中学ぐらいまでの時期であると考えていることがわかりました。ちなみに、小学生から中学生までと答えた人の比率は下記のとおりです。
「小学校の高学年(11~12歳)ぐらいまで」(30.4%)、「中学生(13~14歳)ぐらいまで」(18.9%)
しかし、「子供との関係が良好なら、特に年齢は関係ない」(35.8%)という回答もあり、多くの親たちは、子供が家族旅行に同行したいという気持ちを持つ限り年齢は関係なく、むしろ心の繋がりを大事にしていることがわかりました。

■子供が社会人になっても同伴旅行は楽しめる。孫との旅に期待する声も

ところで、子供たちが成長し、社会人になってからも、親とキャンピングカー旅行を楽しむチャンスはあるのでしょうか。今回の調査では、そこも調べてみました。
いちばん多かった回答は、「子供が経済的に自立したり、結婚したりすると、一緒にキャンピングカー旅行をすることはほとんどない」というもので、37.1%を示しました。
ところが、それとほぼ同じぐらいの比率で、「子供たちが独立しても、休みを調整してキャンピングカー旅行を楽しむことがある」(30.5%)という回答も浮上してきました。2番目の回答には、家族間の結びつきを深めるツールとしてのキャンピングカーの特徴がそのまま反映されているといえましょう。

最後に、キャンピングカー旅行とお孫さんとの関わりも調べてみました。
1位を占めたのは「孫はいない」(37.7%)という回答でしたが、2位、3位あたりの回答を見てみると、「孫はいないが、孫ができたら一緒に旅行に行ってみたい」(22.8%)、「まだキャンピングカー旅行に孫は連れていったことはないが、そのうち孫を伴った旅行ができることを楽しみにしている」(13.2%)というデータが並び、孫を伴うキャンピングカー旅行に非常に期待を寄せているユーザーが多いことが判明しました。
また、実際にお孫さんとのキャンピングカー旅行を体験している人たちも増えつつあり、「子供夫婦と孫の3世代のキャンピングカー旅行を楽しむことがある」(12.3%)、「子供夫婦が忙しいために、自分たちが孫を連れてキャンピングカー旅行を楽しむ」(11.4%)という回答も見られました。

■調査結果からのまとめ

これらの調査結果より、多くのユーザーが「キャンピングカー旅行は子供の情操を高め、かつ家族同士の結びつきを強める」と実感していることがわかりました。また、孫とのキャンピングカー旅行に期待を寄せているユーザーが多いことも、本調査から浮かび上がりました。
日本には高齢化社会が到来しているといわれる昨今ですが、キャンピングカーユーザーの間においては、シニアとその下の世代との交流も盛んで、キャンピングカー旅行には世代を問わない楽しみ方が溢れていることを汲み取れる調査結果となりました。


【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:日本RV協会ホームページ閲覧者
調査手法:Webアンケート
調査時期:2015年7月18日~8月17日

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[日本RV協会]
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