マイナス金利導入後の住宅ローン金利動向調査 

2016年02月29日
WhatzMoneyが、マイナス金利導入後の住宅ローン金利状況と今後の見通しを調査し、公開いたしました。

【調査結果サマリー】

・マイナス金利導入後、変動金利で最も引き下げ幅が大きいのは、楽天銀行。10年固定金利で最も引き下げ幅が大きいのは、静岡銀行と三菱東京UFJ銀行。10年固定金利は、三井住友信託銀行の0.5%(3月実行金利)が最低金利

・3月の金利引き下げは、ネット銀行、都市銀行、地方銀行中心にさらに進む可能性

・2月の10年固定金利型は、1.2%台が最も多く、0.7%台のプランも存在

・地域別で、最も金利が低い地域は関西。次いで、九州が続く

・事務手数料、保証料、団体信用生命保険料は、引き下げなし

・新規借入、借り換えとも、借入予定日の1,2ヶ月前から銀行と交渉することをお勧め


【調査結果】

1. マイナス金利導入後、変動金利で最も引き下げ幅が大きいのは、楽天銀行。10年固定金利で最も引き下げ幅が大きいのは、静岡銀行と三菱東京UFJ銀行。また、10年固定金利は、三井住友信託銀行の0.5%(3月実行金利)が最低金利
日本銀行により、マイナス金利が導入された2016年2月16日以降、ソニー銀行、楽天銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、静岡銀行、横浜銀行などから、住宅ローン金利の引き下げが発表されました。
2月16日以降に金利を引き下げた、もしくは、引き下げる発表をした金融機関の引き下げ幅のうち、変動金利で最も引き下げ幅が大きいのは、楽天銀行の▲0.068%。10年固定金利で最も引き下げ幅が大きいのは、静岡銀行と三菱東京UFJ銀行の▲0.250%となっています。また、10年固定金利の最低金利は三井住友信託銀行の0.5%(3月実行分)となっています。

2. 3月の金利引き下げは、ネット銀行、都市銀行、地方銀行中心にさらに進む可能性
多くの銀行が毎月1日、5日、10日、20日などのいわゆる「五十日」を金利見直し時期に設定しており、3月1日には、現在、金利引き下げ発表をしていない銀行も金利引き下げを行う可能性があります。
2月月中に主力の10年固定金利型の住宅ローン金利を引き下げた、もしくは、引き下げる予定の銀行の平均引き下げ率は、0.158%であり、3月の10年固定金利型は、各行とも0.100%~0.150%程度の金利引き下げを行う可能性が高いと言えます。

<マイナス金利導入後の金利引き下げ率>
平均引き下げ率:0.158%
※ 2月26日現在。3月以降引き下げ予定含む

3. 2月の10年固定金利型は、1.3%台が最も多く、0.7%台のプランも存在
ネット銀行、都市銀行、信託銀行、地方銀行の主力商品である10年固定金利型(2月実行金利)の平均金利は、1.194%でした。金利分布は、同じく10年固定金利型では、1.3%台が最も多く、次いで1.2%台が続き、最安金利は、0.700%となっています。

4. 地域別で、最も金利が低い地域は関西。次いで、九州が続く
地方銀行の10年固定金利型(2月実行金利)で、最も金利が低い地域は関西。次いで、九州の金利が低くなっています。

5. 事務手数料、保証料、団体信用生命保険料は、引き下げなし
マイナス金利導入以降、前述の通り、住宅ローン金利の引き下げはなされましたが、事務手数料、保証料、団体信用生命保険料などの初期費用の料金・料率の引き下げはみられません。

6. 新規借入、借り換えとも、借入予定日の1,2ヶ月前から銀行と交渉することをお勧め
3月1日は、マイナス金利導入後に初めて到来する月初となり、多くの金融機関が住宅ローン金利の引き下げを発表すると見込まれます。
住宅ローンは一般的に仮審査から本審査、住宅ローン実行まで、1ヶ月程度を要するため、新規購入の方も、借り換え検討の方も、借入予定日の1,2ヶ月前から住宅ローンの金利動向を調べて、複数の金融機関で仮審査申し込みを行うことをお勧めします。

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