2017年3月卒業予定者の就職活動に関する学生調査 【3月1日時点の状況 

2016年04月12日
アイデムの人と仕事研究所は、2017年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学3年生・大学院1年生の男女659名を対象に調査を実施しました。

【調査結果概要】

≪就職活動の進捗状況≫
【主な活動】
「準備活動段階」18.7% 「エントリー活動段階」60.5% 「面接・試験段階」10.9%
【各活動ステータスに到達した学生の割合】
「エントリー活動段階」78.3% 「面接・試験段階」30.0%

3割の学生が面接・試験段階へ突入、前年よりやや早い進捗

【応募企業数】 (エントリー活動段階以降に進んでいる学生対象)
「0社」25.4% 「1社」17.4% 「3~4社」12.8% 「5~9社」16.1% 「20社以上」11.6% (平均7.2社)
【エントリーシート・履歴書提出企業数】 (エントリー活動段階以降に進んでいる学生対象)
「0社」45.7% 「1社」21.3% 「2社」9.3% 「3~4社」10.9% (平均1.9社)
【面接選考企業数】 (面接・試験段階以降に進んでいる学生対象)
「0社」15.7% 「1社」32.8% 「4社以上」20.7% (平均2.5社)

≪企業に公表してほしい情報≫
第1位「新卒採用者数・離職者数」 第2位「所定外労働時間の実績」 第3位「有給休暇取得日数」
企業が公表できるとしている項目とは大きな食い違いが見られる

【調査結果の詳細(一部抜粋)】

≪就職活動の進捗状況 ≫
【主な活動】「準備活動段階」18.7% 「エントリー活動段階」60.5% 「面接・試験段階」10.9%
【各活動ステータスに到達した学生の割合】「エントリー活動段階」78.3% 「面接・試験段階」30.0%
3割の学生が面接・試験段階へ突入、前年よりやや早い進捗

学生に、2016年3月1日時点の就職活動において、“現在行なっている<主な活動>”を聞いた。「エントリー活動段階」と回答した学生が最も多く60.5%となった。「エントリー活動段階」と回答した学生は、前回調査(2016年2月1日状況)より40.5ポイント増加し、一気に就職活動が進んだ様子がわかる。また、<主な活動>において「準備活動段階」「エントリー活動段階」「面接・試験段階」のいずれかを回答した学生に、 <最も選考が進んでいる企業の状況>を聞いた。「準備活動段階」17.0%、「エントリー活動段階」53.5%、「面接・試験段階」27.8%となっている。

<主な活動><最も選考が進んでいる企業の状況>を合わせて、実際にどのくらいの学生が、就職活動の各活動ステータスに到達しているかを見た。

「準備活動段階」は、調査対象の全学生のうち93.6%、「エントリー活動段階」78.3%、「面接試験段階」30.0%、「内定獲得段階(“内定獲得/就活継続段階”と“内定獲得/就活終了段階”の計。以下“内定獲得率”)」5.0%となっている。「エントリー活動段階」に到達している学生が約8割、さらに「面接・試験段階」に達している学生も3割となった。
前年同月調査(「2016年3月卒業予定者の就職活動に関する調査 2015年3月1日状況」以下、前年同月調査)と比較すると、全体的に昨年よりも早い進捗状況となっているようだ。

【応募企業数】
「0社」25.4% 「1社」17.4% 「3~4社」12.8% 「5~9社」16.1% 「20社以上」11.6% (平均7.2社)

就職活動が「エントリー活動段階」以降に進んでいる学生に対し、3月1日までに選考に応募した企業数を聞いた。結果は、「0社」と回答した学生が最も多く、25.4%となった。前年同月調査と比較すると、「0社」「1社」の割合が高く、また平均社数も前年同月調査と比べて1社ほど減少している。前年より、選考に応募した企業数は少ない傾向が見られる。
文理別では理系の学生が、企業規模に対する志向別では中小企業志向の学生が、「0社」と回答する割合が高くなっている。

【エントリーシート・履歴書提出企業数】
「0社」45.7% 「1社」21.3% 「2社」9.3% 「3~4社」10.9% (平均1.9社)

就職活動が「エントリー活動段階」以降に進んでいる学生に対し、3月1日までにエントリーシートや履歴書を提出した企業数を聞いた。結果は、「0社」と回答した学生が最も多く45.7%。次いで「1社」と回答した学生が21.3%となった。前年同月調査と比較すると、「0社」「1社」と回答する学生がやや多い半面、「5~9社」と回答する学生も若干増加している。ただし、平均社数は前年同月調査と同値であり、全体的に見れば昨年と同程度の進捗感のようだ。
平均社数を見ると、文理別では文系の学生が、企業規模に対する志向別では中小企業志向以外の学生が、それぞれ提出企業数が多くなる傾向にある。

【面接選考企業数】
「0社」15.7% 「1社」32.8% 「4社以上」20.7% (平均2.5社)

就職活動が「面接・試験段階」以降に進んでいる学生に対し、3月1日までに面接の選考(グループワークやグループディスカッションも含む)を受けた企業数を聞いた。結果は、「1社」と回答した学生が最も多く32.8%だった。前年同月調査と比較すると「0社」の割合が5.0ポイント増加し、面接の選考まで到達していない学生が増加している。一方、「4社以上」と回答している学生も若干増加している。ただし、平均社数は前年同月調査とほぼ変わっていないことから、全体的な活動量は昨年並みのようだ。
男女別では、男性の方が女性よりも面接選考に進んだ企業数が多い傾向が見られる。

≪企業に公表してほしい情報≫
第1位「新卒採用者数・離職者数」 第2位「所定外労働時間の実績」 第3位「有給休暇取得日数」
企業が公表できるとしている項目とは大きな食い違いが見られる

学生に、「過去3年間の新卒採用者数・離職者数」「過去3年間の新卒採用者数の男女別人数」等7項目のうち、どの情報を企業に公開してほしいか、1位から3位までの順位を聞いた。1位を3点、2位を2点、3位を1点として集計したところ、最も点数の高かった項目は「過去3年間の新卒採用者数・離職者数」、続いて「前年度の月平均“所定外労働時間(残業時間)”の実績」「前年度の有給休暇の平均取得日数」となった。
また、企業の新卒採用担当者1,000人を対象に行なった「2017年度新卒採用に関する企業調査(2016年3月1日状況)」において、同様の7項目を、“数値を把握しており、公表できる”“数値は把握しているが、公表できない”“わからない”の3つの選択肢で聞いた。“数値を把握しており、公表できる”と回答された割合が高い順に並べ、学生の結果と比較すると、“企業が公表できる” 項目と“学生が公表してほしい”項目に、大きな食い違いが見られた。

【調査結果の全体】

≪進捗状況≫
◆現在のステータス
【主な活動】「準備活動段階」18.7% 「エントリー活動段階」60.5% 「面接・試験段階」10.9%
【各活動ステータスに到達した学生の割合】「エントリー活動段階」78.3% 「面接・試験段階」30.0%
3割の学生が面接・試験段階へ突入、前年よりやや早い進捗
◆1日の活動時間
「就職活動に費やす時間」は3.7時間で、前回調査(2月1日時点:2.0時間)から1.7時間の大幅増加
「学業に費やす時間」は2.5時間で、前回調査(2月1日時点:3.8時間)から1.3時間の減少
◆会社説明会参加回数
「1~2回」23.8% 「3~4回」17.8% 「5~9回」25.1% 「10~19回」16.0%
◆応募企業数
「0社」25.4% 「1社」17.4% 「3~4社」12.8% 「5~9社」16.1%
平均7.2社 前年同月調査(平均8.1社)よりも少ない
◆エントリーシート・履歴書提出企業数
「0社」45.7% 「1社」21.3% 「2社」9.3% 「3~4社」10.9%
平均1.9社 前年同月調査(平均1.9社)と同値
◆面接選考企業数
「0社」15.7% 「1社」32.8% 「4社以上」20.7%
平均2.5社 前年同月調査(平均2.6社)とほぼ同じ
◆現在選考中の企業数
「0社」48.9% 「1社」21.8% 「2社」11.7%
◆行なった準備・対策
「就活ナビサイトへの登録」89.1% 「インターンシップ」65.8% 「自己分析」65.6%
2016年卒学生に比べ、「SPI等の適性検査対策」の増加が目立つ
◆準備・対策を開始した時期
「就活ナビサイトへの登録」は「6月」が最多
「インターンシップ」は「8月」「2月」が多い
「学校/キャリアセンターの就職ガイダンス」は「4月」「10月」「12月」が比較的多い
その他多くの対策は、「12月」「1月」「2月」前後に始めた学生が多い

≪企業選定の志向≫
◆企業規模に対する志向
「大企業志向」52.5% 「中小企業志向」22.3% 「企業の規模は全く意識していない」25.2%
◆志望業界
男性は「メーカー」「ソフトウェア・通信」「商社」
女性は「メーカー」「サービス」「商社」
◆志望職種
男女ともに上位は「事務・管理系」「企画系」「営業系」

≪学生の意識≫
◆就職活動の進捗感
「予定より進んでいる(進んでいた)」10.5% 「予定通り」30.8%
「予定よりも進んでいない(進んでいなかった)」58.7%
◆企業に評価される自信のあるもの
「人柄・性格」57.4% 「アルバイト経験」33.5% 「課外活動」32.3%
企業が重視するポイントの1つの「志望動機」は14.3%に留まる
◆キャリアアンカー
「個人的な活動、家族、仕事のバランスをうまくとりたい」が4.11ポイントで最も高い
学生の意識と、企業側のアピールポイントに大きなずれ
◆企業に公表してほしい情報
「新卒採用者数・離職者数」が1位、以降「所定外労働時間の実績」、「有給休暇取得日数」と続く
企業が公表できるとしている項目とは大きな食い違いが見られる


【調査概要】
調査対象:2017年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学3年生・大学院1年生の男女
調査方法:インターネット調査
調査期間:2016年3月1日~4日
有効回答:659名

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[アイデム]
 マイページ TOP